大韓航空でハワイに行ってきました。
大韓航空では機内食でビビンバが
選べるのが特徴的で、
とてもおいしいのが良いところです。
一方、日本を発着する飛行機にしては
日本語対応は悪かったです。
実際に乗ってみた感想をまとめました。
ハワイ行きは大韓航空が一番安かった
今回、ハワイに旅行するのにあたって
約半年前から安い航空券を探していました。
チケット購入時のことは
こちらの記事に詳しく書いています。
日本からハワイ行きの飛行機を運行している
航空会社は色々ある中で、
一番安かったのが大韓航空です。
出発地(日本)でも到着地(アメリカ)でもなく
韓国の航空会社が
日本からハワイへの直行便を
飛ばしているのは不思議な感じがします。
なぜ大韓航空がこうした便を
運行しているのかというと、
実は日本は経由地になっているだけ。
出発地は韓国、
目的地はハワイ。
その途中で成田空港にも立ち寄っている
という形です。
成田空港から乗り込む人にとっては
日本からハワイに行く飛行機に見えますが、
実際は韓国からハワイに行く飛行機なのです。
私は以前に大韓航空を利用したことはありますが、
ハワイへの往復で利用するのは初めて。
実際に乗ってみて感じたのは
大きく以下の2つです。
- 良い点:機内食がおいしい
- 悪い点:日本語への対応が不満
これらについて詳しく書いてみます。
良い点:機内食のビビンバがおいしい
大韓航空では機内食のビビンバがおいしいです。
韓国らしい食事が楽しめます。
自分で混ぜて作る
ビビンバは自分で味を調節しながら作ります。
ビビンバの6種類の具材が
大きめのお皿に盛られて運ばれてきます↓
ここにホカホカに温められた
パックごはんを入れます。
こちらが調味料と食器↓
コチュジャンがチューブに
入っているのは面白いです。
チューブからコチュジャンを
ムニュムニュと押し出して、
ご飯と具材の上にかけます。
けっこう辛いので、
入れすぎに注意しましょう。
さらにごま油も入れます↓
そして、具材とご飯と調味料が
うまくからむように混ぜ合わせます。
見た目はちょっと悪いですが、
これでできあがりです↓
手間はかかるものの、
これがすごくおいしくて感動します。
機内食といえば
ベチャッとしていて
噛みごたえがないものが多いです。
ですがビビンバは6種類の具材の食感が
それぞれ残っていて
ポリポリ、コリコリ、クチャクチャと
色々な歯ざわりが楽しめるのが魅力です。
自分で手間をかけて作るので
できたてホヤホヤが食べられて、
これも普通の機内食にはない
おいしさの理由になっています。
ビビンバにはわかめスープも
付いてくるのですが、
これもおいしいです↓
温かくてさっぱりとしたスープが
ビビンバによく合います。
このわかめスープは、
ビビンバを食べた人だけの特権です。
使い捨てではない食器
大韓航空での機内食は
食器が立派なのも特徴です。
スプーン、フォーク、ナイフなど、
金属製のものが使えるのです。
他の航空会社であれば、
使い捨てのプラスチック製の
食器を使うところ。
ビビンバを混ぜるのに
プラスチック製のスプーンでは
やりにくいでしょう。
それが金属製で
しかもビビンバ用の形をした
スプーンが用意されているので、
とても快適なのです。
どの便でも食べられる
私が今回利用した便では、
行きでも帰りでもビビンバを
食べることができました。
私が過去に大韓航空を
利用したときの経験からも、
どの時間帯の便に乗ったとしても
ビビンバを食べることができる
と思われます。
どの便かを気にしなくても
安定して食べることができるというのは
うれしいですね。
ハワイ行きの便でも
ハワイからの帰りの便でも
2回ある機内食のうち最初の1回は
「ビーフ」「ポーク」「ビビンバ」の3択
でした。
私の家族は行きの便で食べた
ビビンバが気に入って、
帰りの便でもビビンバを選んでいました。
私は他の機内食も試してたかったので、
帰りの便では「ポーク」にしました。
それも悪くない味でしたが、
ビビンバのような
斬新さはありませんでした。
せっかく大韓航空を利用するなら、
一度はビビンバを食べてみるのがオススメです。
食べ方がわかりにくい
おいしくて私も好きな
大韓航空のビビンバですが、
悪いところもあります。
それは、食べ方がわかりにくいこと。
上記に私の食べ方を書きましたが、
大韓航空としてはどのように
ビビンバを食べてほしいのか、
何の説明もありません。
ビビンバ一式の載せられたプレートを
乗客の前に置いていくだけです。
これでは、大韓航空の機内食で
初めて「ビビンバ」を
食べる人は戸惑うばかりです。
日本人であれば、
焼肉店などでビビンバを食べたことがあるので、
「ビビンバ」と聞いただけで
食べるときの完成形がなんとなく頭に浮かびます。
でも、「ビビンバ」というものを
一度も食べたことがない欧米の人は
かなり困ります。
チューブに入った赤いドロドロしたものが
いったい何でどう使うのか、
謎でしかないでしょう。
実際、過去に私の隣の席で
イタリア人がビビンバを注文したことが
あったのですが、
いったいどうすればいいのか困惑していました。
私は自分のものを作ってから
「こうやって食べるんですよ」
と教えてあげたのですが、
グチャグチャに混ぜられたビビンバを見て、
よけいに食べる気をなくした様子でした。
ビビンバの具材も
欧米の人にとってはなじみのないものばかりで、
気色が悪いと感じたようです。
結局そのイタリア人は、
ご飯をお皿に移すことも
調味料を使うことも
具材を混ぜ合わせることもありませんでした。
6種類の具材のうちで唯一理解ができる
「ひき肉」だけを食べて、
あとは全部、手を付けずに残していたのです。
大韓航空には、
ビビンバには作り方の手順を
イラスト付きで説明した紙を付属させるなど、
初めてビビンバを食べる人でも
おいしい食べ方をできるように
工夫をしてほしいものです。
様々な国籍の人が乗る国際線では、
誰もが「ビビンバ」を
知っているわけではないのですから。
悪い点:日本語への対応が不満
大韓航空のビビンバは素晴らしい一方で、
日本語への対応は悪いと感じました。
どこの国の航空会社であれ、
日本を発着する飛行機であれば
ある程度は日本語への対応が
されているものです。
そんな中で、
大韓航空の場合は
日本語への対応は甘かったです。
韓国語と英語が優先
この飛行機の中で
最も優先されていたのは韓国語、
そしてその次が英語でした。
そもそも、
「この飛行機は韓国からハワイにいくもので、
日本にはその途中で立ち寄っただけ」
という考え方があるのでしょう。
だから、大韓航空の本拠地でもある
韓国の「韓国語」が一番大事で、
到着地のハワイの「英語」がその次に大事。
「日本語」はさらにその次の三番目、
という位置づけ。
この順位通り、機内放送は
韓国語→英語→日本語の順番で放送されます。
日本発着の飛行機なのに
日本語が三番目という扱いなのは
残念に感じました。
各座席の読み物に日本語はない
各座席に置いてある読み物には、
日本語はほとんどありませんでした。
機内の安全のしおりは、
韓国語で書かれたうえで
英語でも表記してありますが、
日本語は一切なし。
雑誌も同じやり方で、
韓国語と英語があるだけで
日本語はありません。
別冊で他言語版の雑誌があるのを見つけたら、
これはなんと中国語。
日本発着の韓国の航空会社の便なのに、
雑誌の日本語版を置かずに
中国語版を置くというのは、
ちょっと信じられない発想でした。
映画やテレビ番組に日本語字幕はない
各座席の前に置いてあるモニタでの
エンターテイメントでも
日本語対応は悪かったです。
メニュー画面などでは
日本語表示も選べるので、
それは問題ありません。
ただ、映画やテレビ番組には
日本語の字幕はありませんでした。
映画では日本語吹き替えが
用意されているものが少数あるので、
かろうじてそれが見られる程度です。
映画などで多いパターンは
英語で作られた作品に
韓国語のみで字幕が付けられている
というもの。
ここでも日本語は三番目の扱いで、
ほとんどの映画やテレビ番組は
日本語に対応していないのです。
これにはがっかりしました。
まとめ
大韓航空でハワイに行ってみて、
自分が感じたことを書きました。
大韓航空のビビンバは
機内食っぽくないおいしさで、
私はお気に入りです。
きちんとした食器で食べられるのもいいですね。
一方で、
日本語対応が悪いことは残念でした。
日本発着の飛行機であっても、
日本が出発地でも最終目的地でもなく
経由するだけの場合には
日本語対応が悪いこともある
という学びになりました。
日本語対応を重視する場合には、
日本が経由地ではないか
事前に確認した方が良さそうです。
今回の大韓航空のチケットでは
飛行機の座席指定に苦労しており、
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