「Webライターはブログを書くといいって本当?」
「ライター案件で忙しくてブログを書く時間がない」
「ブログは持っているけど何ヶ月も放置している…」
このような悩みをお持ちではないでしょうか。私自身もWebライターなので、ブログを書いたほうが良いとは思いつつも、後回しにしてしまう気持ちはわかります。
しかし、私自身はWebライターの仕事が忙しくても、月に4記事はブログを書いていました。その結果、どんどんスキルアップして、わずか1年で月収40万円を達成できたのです。この記事では、Webライターが忙しい中でもブログを書いてスキルアップするために使える、以下の3つのコツを詳しく解説します。
- ブログを書く時間を確保する
- マインドを整える
- 適切なテーマを選ぶ
ブログを書いてスキルアップすることで、高単価のライター案件を獲得できるようになり、収入を伸ばしていけるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
【前提】ブログでスキルアップできる3つの理由
「本当にブログを書くと書くとスキルアップできるの?」と半信半疑な方もいるでしょう。そこでスキルアップできる理由として、以下の3点を解説します。
- 執筆ルールの本質を考えられる
- メディア所有者の「視野の広さ」が身につく
- 記事作成の手順を自分ひとりですべて行う
まだブログを持っていない方は、以下の記事を参考にして開設しましょう。このブログでも使用してる「エックスサーバー」を使って、30分ほどで驚くほど簡単に始められます。
1. 執筆ルールの本質を考えられる
執筆ルールの本質を考えられることが、スキルアップできる理由のひとつです。Webライターは案件ごとに、クライアントが用意した執筆ルールに従って仕事をします。ルールは以下のような形で提供されます。
- マニュアル
- レギュレーション
- ディレクターからのフィードバック
一方でブログを書く際には、こうした執筆ルールはありません。何をどう書くのか、すべて自分で決められます。だからこそ「どのように書くのが最も良いのか」をあらためて考える機会になるのです。
たとえば、案件Aと案件Bのマニュアルで、正反対のことが書いてあることがあります。その場合、自分のブログではどちらを採用するでしょうか?
このように考えつつ、いろいろと試してみることで、執筆に対する感覚が磨かれていきます。
2. メディア所有者の「視野の広さ」が身につく
ブログを運営することで、メディア所有者が持つ「視野の広さ」が身についていきます。規模は小さいとしても、ブログは立派なメディアだからです。
Webライターはメディア所有者から依頼を受けて記事を書くのが仕事です。そのため、メディア所有者の立場になって考えることができるようになれば、仕事ぶりのすべてがガラッと変わります。
運営するメディアから収益を得るために必要なのは、文章力だけではありません。たとえば以下のような点についても考えつつ、最適な記事を作成する「視野の広さ」が求められるのです。
- 売上額
- アクセス数
- 商品の販売数
- 被リンクの獲得
- 内部リンクの構造
こうした点をまったく考えず、与えられた範囲の仕事しかしていないと、いつまで経ってもメディア所有者の考え方が身につきません。すると、低単価の案件で疲弊し続ける危険性が高まります。下図の②の状態です。
すでにライターとしての文章力を身につけているのであれば、ブログの運営で「視野の広さ」も手に入れることで、上図④の「ハイスキルの高収入ライター」になれるでしょう。
ちなみに私自身は、過去に500記事ブログを書いても稼げなかった経験があり、上図③の状態を経験しています。いま振り返ると、当時は文章力がかなり不足していたと感じます。
私はこうしてWebライターにブログを勧めていますが、それはあくまでスキルアップに役立つからです。ブログ自体でお金を稼ぐことは難しいので、そこに目的は置かないことをおすすめします。
3. 記事作成の手順を自分ひとりですべて行う
ブログでは記事作成の手順をすべて自分ひとりで行う必要があり、それがスキルアップにつながります。記事作成の手順とは、たとえば以下のような流れです。
- サイトのコンセプトを考える
- 検索上位を狙うキーワードを決める
- 記事の構成を考える
- 記事の本文を執筆する
- 画像や図を用意する
- WordPressに入稿する
- 表の作成や装飾を行う
Webライターの案件では、これらのうちの一部しか担当しません。ブログを書いていれば、自然と全体の流れを考えるクセが身につきます。そして、全体を踏まえたうえで取り組むことで、担当する仕事の質が高まるのです。
なおWebライターの案件には、WordPressへの入稿を求められるものが多くあります。そのため、WordPressでブログを書いて、操作に慣れておくのがおすすめです。「note」などのサービスを利用すると、WordPressに触れるせっかくの機会が失われるので、少しもったいないと感じます。
私自身、ブログを書いてスキルアップしたことで、Webライターの仕事を初めて1年で月収40万円を突破しました。Webライターとして稼げるようになった過程については、以下の記事にまとめてあります。
1. ブログを書く時間を確保する!3つの方法
ではここから「ブログでスキルアップする3つのコツ」を解説していきます。
最初のコツは「ブログを書く時間を確保する」です。Webライターの案件をこなしつつ、ブログのための時間を確保するのは大変なものです。私自身も経験したのでよくわかります。そこで具体的な対応策を3つ紹介します。
- ブログを最優先の予定として組み込む
- 毎日の習慣にする
- 遊びや休息より優先順位を上げる
1. ブログを最優先の予定として組み込む
予定を立てる際に、ブログのための時間を最優先で確保しましょう。これが最も効果的な時間確保の方法です。
Webライターの仕事には納期があり、これを厳守することは当然です。しかし、納期だけを意識してなんとなく予定を立てていると、案件をやるだけで時間が過ぎてしまい、ブログをやる時間はなくなってしまうでしょう。
例として、すべての予定を「31日まで」として進めたのが、下図の左側の状態です。
まずはブログの時間を確保して、それから案件の予定を決めるのがポイントです。上図右側の状態を目指しましょう。たとえば以下のように予定を決めると良いです。
- 案件A:24〜26日
- 案件B:27〜28日
- ブログ:29〜30日
- 遊び:31日
たとえ案件Aや案件Bの納期が31日だとしても、前倒しで終わらせてブログを書きます。このように予定を組んでおくことで、体調不良などの不測の事態が起こっても、納期を守りやすくなる効果もあります。
2. 毎日の習慣にする
ブログを書くことを毎日の習慣にするのも、良い方法です。数日間で集中してブログを書くのではなく、必要な作業を細かく分解して、毎日少しずつ進めます。たとえば以下の通りです。
- 1日目:構成を作る
- 2日目:執筆する
- 3日目:執筆する
- 4日目:推敲する
- 5日目:画像挿入や装飾をして公開する
以下のように、毎日決まったタイミングでにブログを書くことにすると、習慣にしやすいでしょう。時間は30分や1時間など、自分で決めておきます。
- 起床後すぐ
- 帰宅してすぐ
- 夕食後
- 入浴後
「ブログを最優先の予定として組み込む」と「毎日の習慣にする」は、どちらか一方をやればOKです。無理なく継続することが大事なので、自分に合ったやり方を選びましょう。
3. 遊びや休息より優先順位を上げる
ブログを書くことの優先順位を、遊びや休息よりも上に置くことが大切です。「満足いくまで遊んでからブログを書こう」と思っていたのでは、いつまでもブログの時間はやってきません。
遊びや休息は、ブログを書いた後に予定しておきましょう。そうすることで「ブログまできっちり済ませてから心置きなく遊ぼう!」と、がんばるモチベーションにつながります。
ブログのやる気が起きないとすれば、それは「打ちのめされた経験」がないことに原因があるのかなと思います。私はWebライターの仕事を始めたばかりのころ、全力で書き上げた記事に50箇所以上の修正依頼を受けるという経験をしました。それで私はショックを受けて「スキルアップしないとヤバい!」と本気で思ったのです。
打ちのめされて危機感を持ったからこそ、ライターの仕事が忙しくても、毎月ブログを4記事も書けました。「いまのままだとマズい」と感じたら、行動しましょう。
2. マインドを整える!3つのポイント
2つ目のコツは「マインドを整える」です。ブログに対する適切な心構えを持っていないと、記事を安定して書き続けられません。以下の3つのポイントを解説します。
- たくさん読まれることを期待しない
- 怖がらず世に出してみる
- ムリをしてでもブログを書く
1. たくさん読まれることを期待しない
ブログを継続的に執筆するうえで「たくさん読まれることを期待しない」ことは大切です。私も経験がありますが、ブログを書いているときには、以下のような期待をしがちなものです。
- 大量のアクセスが集まるかも!
- 感想や感謝の声が届くかも!
- アフィリエイトやアドセンスで稼げるかも!
しかし実際には、ほとんどアクセスがなく、何の反応も得られない場合がほとんどだといえます。まだブログを始めたばかりの人であれば、なおさらでしょう。
期待すれば、その通りにならなかったときに「がっかり」してしまいます。ブログを書く目的は、あくまでもスキルアップに置くようにしましょう。感情のゆれ動きを作らずに、淡々とやったほうが継続できます。
2. 怖がらず世に出してみる
「怖がらずに世に出してみる」という意識も大切です。下書きとして保存しておくのではなく、ネットの世界に公開しましょう。
ブログがたくさん読まれることは期待しないとはいえ、人に見られる前提で書くからこそ、緊張感が生まれてスキルアップにつながります。公開した後で、アクセス数やリンクのクリック数をチェックすることも、メディア運営者としての視点を身につけるうえで大切です。
最初のうちは自分が書いた記事に自信が持てなくて「怖い」と感じる気持ちは、私もよくわかります。でもライターであれば、そういった気持ちとはうまく付き合っていかないといけません。
文章には「こうなれば完成」という絶対的な基準はないので、どこかで「これでよし」と終わらせる必要があります。たとえ自信はないとしても、記事に手を加えるのをやめて、公開する勇気を身につけていきましょう。
3. ムリをしてでもブログを書く
「ムリをしてでもブログを書く」という気合いを持っておきましょう。そうでなければ、ブログを書くことをどんどん後回しにして、けっきょくやらなくなってしまうからです。
納期が決められているライター案件とは違って、ブログは自分自身の意志で進めないといけません。人は誰しも、遊んだり休んだりすることになら、いくらでも時間を費やせるでしょう。つまり、遊びや休息よりもブログの優先順位を下に置いてしまうと、いつまでもブログは書けないのです。
「多少は疲れていてもブログを書く」「ブログ記事を完成させるまでは寝ない」といった気合いは必要です。時間や体力が限られていて、負荷がかかっている中でがんばるからこそ、現状の限界を超えてスキルアップできます。
3. 適切なテーマを選ぶ!3つの基準
最後に紹介するコツは「適切なテーマを選ぶ」です。何を書けばいいのかわからず、ブログに取りかかれない方もいるでしょう。そこでテーマを選ぶ際に使える、以下の3つの基準を紹介します。
- 書きたいテーマを好きに選ぶ
- キーワードを意識し、行動を促す
- 悩むなら文章術の本の感想を書く
1. 書きたいテーマを好きに選ぶ
ブログのテーマは、書きたいと思ったものを好きに選んでOKです。スキルアップするのが目的なので「何について書くか」はあまり意識する必要はありません。よくあるテーマは以下の通りです。
- 趣味や得意なこと
- アフィリエイトにつながりそうなこと
- Webライターとして専門性を高めたいジャンル
何よりも大切なのは「書きたい!」というモチベーションが高まるテーマであることです。趣味について熱く書きたいのであれば書けばいいし、アフィリエイトで収益を狙いたいならやってみればいいと思います。
「特化ブログがいい」とか「YMYLのジャンルは避けるべき」といった知識を聞きかじったことのある人もいるかもしれませんが、気にしなくて大丈夫です。それはブログで稼ぎたい人が気にすることであって、スキルアップのためにブログを書く場合には関係ないからです。細かいことを考えるよりも、行動しましょう。
2. キーワードを意識し、行動を促す
ブログ記事を書く際には、キーワードを意識して、読み手の行動を促すのがおすすめです。そうすることで、Webライターとしてのスキルを効率よく身につけられます。
Webライターの案件で最も多いのは、検索上位を目指すSEO記事です。SEO記事では「このキーワードを狙う」と決めから、どういう記事を作成するかを固めていきます。また、記事を書く「目的」として、読み手に以下のような行動を促すのが一般的です。
- 商品の購入
- 資料請求
- お問い合わせ
- メールマガジンへの登録
ブログを書く際には、Webライターの案件と同じように「キーワード」と「目的」を意識しながら進めましょう。たとえば、どこかに旅行に行ったことについて書きたいのであれば、以下のようなキーワードの候補が考えられます。
- 地名
- 泊まったホテル名
- 立ち寄った施設名
- レストランやお店の名前
キーワードをタイトルや見出しに盛り込んで、構成を考えてみましょう。そして「公式サイトはこちら」「予約はこちら」などとクリックを促す文章を盛り込むと、記事を書くうえで良い訓練になります。
3. 悩むなら文章術の本の感想を書く
とくに書きたいことがなくて悩むのであれば「文章術の本を読んで、その感想を書く」のがおすすめです。「本を読む」ことと「ブログを書く」ことの両方でスキルアップできるので、とても効率が良いです。
私のおすすめ本を2冊紹介します。まず「新しい文章力の教室」では、Webライターなら必ず知っておくべき、文章の執筆ルールを学べます。
また「沈黙のWebライティング」では、SEO記事を書くうえでの考え方を身につけられます。
まずはこれらの本を読んで、感想をブログに書いてみるとよいでしょう。キーワードは「新しい文章力の教室 書評」や「沈黙のWebライティング 感想」などと設定して、記事の最後で本の購入を促すと、いい感じになります。
これをやるだけでもかなりスキルアップするはずですので、ブログを書いていく最初の一歩として、ぜひやってみてください。
まとめ:Webライターがブログでスキルアップする3つのコツ
- ブログを書く時間を確保する
- マインドを整える
- 適切なテーマを選ぶ
高収入のWebライターを目指すなら、スキルアップは必須です。案件で忙しい中でもブログを書いて、どんどんスキルアップしていきましょう!
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「そもそもブログを持っていない」場合には、こちらの記事を参考にして、まずはブログを開設するのがおすすめです。