梅澤浩太郎のブログ。目標・理念は「スキルを進化させつづける人になる」。

将棋の投了はいつするのか?タイミングを4つのパターンに分類

 
投了のタイミング
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梅澤 浩太郎
1987年12月生まれ。群馬県在住。「スキルを進化させつづける人になる」を目標・理念として活動中。私の過去の経験や学んだことをまとめた電子書籍「私の人生を変えた論理的思考」を今だけ無料でプレゼント中。「将棋マッチ」にて、将棋を教える仕事もしています。

投了のタイミング

プロ棋士の将棋を観戦していると、
「投了」のタイミングが
わかりにくいことがありますよね。

まだどちらが勝ちか
わからないように見えるのに、
どうして投了したのだろうかと。

そんなときは
解説の棋士の説明を頼りにしますが、
それでも理解できなかったりします。

そこで、わかりやすくするために
「プロ棋士はこういうときに投了する」
という場合を
4つのパターンに分類しました。

 

①自玉が詰んでいるとき
②自玉の「詰めろ」が受からず相手玉が詰まないとき
③自玉が「一手一手」の状態になったとき
④逆転できそうにない大差になったとき

 

順番に詳しく解説します。

自分の負けを宣言する「投了」

将棋は基本的に
「投了」が行われることで
決着が付きます。

「投了」というのは
自分の負けを宣言することですが、
そうして決着がつくのが当たり前という競技は
他にはほとんどありません。

 

スポーツと比べると違いが際立ちます。

例えばサッカーなら
試合終了の時間になったときに
得点が多い方が勝ちとなります。

テニスなどであれば、
あらかじめ決められた点数を
先に取った方が勝ちです。

どちらが勝者なのかは
誰が見ても明らかなので、
負けた側がわざわざ自分の負けを
宣言する必要はありません

その意味で、
「投了」を行う将棋は
特殊なのです。

 

そんな「投了」。

将棋があまり詳しくない人から見ると、
プロ棋士の「投了」を理解するのは
けっこう難しいものです。

解説の棋士が
「投了図以下」を説明して
「投了もやむおえない局面です」
と言ったとしても、
理由がわからないとモヤモヤします。

そこで、
投了する局面のパターンを
以下の4つに整理しました。

パターン①自玉が詰んでいるとき

一番わかりやすい投了のタイミングは
「自玉が詰んでいるとき」
です。

 

将棋の勝利条件は
「相手の玉を詰ますこと」
なのですから、
これは当然です。

そのため、
自分の玉が詰んでいれば
わざわざ投了する必要もない
気もするのですが、
将棋では自玉が詰んでいても
投了するのがマナーです。

ちなみに「詰み」とは
反則をせずに自玉の王手を
解除できない状態になること

です。

 

実際には、
プロ棋士は厳密な「詰み」の局面まで
指すことはほとんどありません。

まだ王手を逃れることはできるけれど、
その後も王手の連続で迫られて
最後は「詰み」の状態に
なることがわかっている、
そういう局面でプロ棋士は投了します。

そして一般的には、
「詰み」につながる王手が始まったら、
まだ詰んだ状態になっていなくても
「詰み」と呼ぶのです。

 

プロ棋士どうしであれば
厳密な「詰み」の局面まで指さなくても
詰むことは読み切れているので、
最後まで指さずに投了します。

むしろ、
最後の「詰み」の局面まで指すのは
マナーが良くないという空気があります。

 

このパターンでの投了の場合、
投了図以下が解説されるときには、
その局面からどう指したとしても
詰みを逃れることができない
ことが
解説されます。

負けた側の玉のことだけ
考えればいいので、
このパターンは
将棋が強くない人にも理解がしやすいです。

パターン②自玉の「詰めろ」が受からず相手玉が詰まないとき

他の3つのパターンは、
玉がまだ詰んでいないのに投了する場合。

その中でも代表的なパターンは
自玉の「詰めろ」が受からず
相手玉が詰まないとき

です。

 

「詰めろ」というのは、
「次に玉が詰まされる」
という状態のこと。

詳しくはこちらの記事をどうぞ↓

 

自玉に詰めろがかけられたら、
負けないためには
(1)相手の玉を詰ますか
(2)自玉の詰めろを解除するか

しなければいけません。

解除できない詰めろ
というものもあり、
これを「必死」と呼びます。

 

上の(2)ができない「必死」をかけられて、
しかも(1)相手の玉を詰ます
もできなければ、
それは負けの局面です。

羽生善治九段や藤井聡太七段を
連れてきて代わりに指してもらっても、
どうすることもできません。

自玉の「詰めろ」が受からず
相手玉が詰まない局面になったら、
「投了」しかないのです。

 

このパターンでの投了で
投了図以下の解説がされるときには、
負けた側の玉の詰めろが解除できないことと、
勝った側の玉が詰まないことの
両方が説明されます。

そのうえで、たいていの場合、
「攻防ともに見込みがないので
投了もやむおえない」
と解説者によってまとめられます。

パターン③自玉が「一手一手」の状態になったとき

自玉に「詰めろ」が
かけられていなくても
投了する場合もあります。

そういった場合は、
「一手一手」の状態に
なっていることが多いです。

「一手一手」についても
こちらの記事に書きました↓

 

「一手一手」というのは
どうやっても相手の攻めの方が
早い状態から抜け出せないこと。

「一手一手」になったことに
棋士が気がついた場合、
まだ「詰み」までは遠いとしても
投了することがあるのです。

 

投了図以下の解説のときには
「相手玉への早い攻めがなくて
自玉は一手一手なので、
投了もやむおえない」
といった言い方をされます。

パターン④逆転できそうにない大差になったとき

ここまでの3つのパターンは
将棋の終盤戦での話ですが、
終盤でなくても
投了が行われる場合もあります。

最後のパターンは
逆転できそうにない大差になったとき
です。

 

どんな局面が
逆転できないほどの大差
と言えるかは場合によりますが、
例としては
以下のような場合が考えられます。

・攻め駒をほとんど取られてしまった
・相手に入玉されてしまった
・駒損がひどい
・玉の安全度が違いすぎる

 

終盤に入る前に
早めに投了しがちな棋士もいます。

「形勢に差が開いたら潔く投了すべし」
といった美学が
あるのかもしれません。

 

このパターンの投了の場合は、
解説する棋士も
投了図以下の説明が大変です。

これまでの3パターンであれば
どの棋士が解説しても
言うことはだいたい同じですが、
このパターンの場合は
どんな解説をするか個性が出ます

早めの投了の場合は特に、
解説を聞いても投了の理由が
納得できない場合が多いですが、
このパターンでは仕方がありません。

解説をよく聞いて
「そういうものなのか」
ぐらいに思っておきましょう。

まとめ

まとめると投了のパターンは
以下の4つです。

①自玉が詰んでいるとき
②自玉の「詰めろ」が受からず相手玉が詰まないとき
③自玉が「一手一手」の状態になったとき
④逆転できそうにない大差になったとき

 

投了した理由がわかると、
将棋の観戦が
より楽しくなると思います。

参考にしてみてください。

 

 

こちらの記事も
合わせてどうぞ↓

 

 

 

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