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競合記事と似るのを避けつつ質を引き上げる構成の作り方!2つの型を解説

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記事の構成の作り方

構成を作るために競合記事をチェックすると似たような記事ばかり…という経験を何度もしてきました。

「メリット、注意点、手順」などお決まりの見出しを盛り込むと、個性のないありふれた構成しか作れなくて悩んできたのです。

ブログ歴8年目、Webライター歴4年目の私は、ついにこの問題に対する解決策を編み出しました。

それは構成を「小トピック型」と「列挙型」という2つの型に分けて考えることです。このおかげで、独自性があって読者のためにもなる構成を作りやすくなり、悩みが解消されました。

世間の記事の多くは「小トピック型」なので、あえて「列挙型」で構成を作ればいいのです。どういうことなのか、順番に解説していきます。

目次

小トピック型:多くの記事で使われている構成

小トピック型の場合、H2見出しでは「話題の提示」が行われます。肝心の内容は、H3ではじめて明かされるのが特徴です。

よくあるH2は「〇〇のメリット」「〇〇の注意点」などです。検索結果に似たような記事が並ぶ場合、たいていどれも小トピック型になっています。

キーワードが「カレー 作り方 流れ」だとして、例として小トピック型で構成を作ってみました。

  • H2:カレーの作り方の流れ
    • H3:1. 具材を切る
    • H3:2. 具材を炒める
    • H3:3. 煮込む
    • H3:4. ルウを入れて煮込む
  • H2:カレーをおいしく作る3つのコツ
    • H3:1. 具材を均等な大きさに切る
    • H3:2. 玉ねぎをよく炒める
    • H3:3. ルウを入れるときは火を止める
  • H2:カレーのおすすめの隠し味3選
    • H3:1. ソース
    • H3:2. ケチャップ
    • H3:3. はちみつ

「作り方の流れ」「コツ」「隠し味」が小トピックで、その中にいくつかH3が配置されています。こういった構成の記事はよく見かけますよね。

小トピック型を使うと、他の記事と似たような構成になってしまいやすいです。

列挙型:深堀りした記事を作りやすい構成

列挙型の場合、H2見出しに筆者が伝えたいメッセージが盛り込まれています。

H2見出しを読んだだけでも、読者には発見があります。そのうえで、H3を使ってさらに深堀りしていくのです。

H2には「ステップ」「極意」などを列挙していきます。さきほどと同じキーワードで、列挙型の構成を作ってみると以下の通りです。

  • H2:流れ1. 野菜を切る
    • H3:玉ねぎの切り方
    • H3:にんじんの切り方
    • H3:じゃがいもの切り方
  • H2:流れ2. 肉を切る
    • H3:牛肉の切り方
    • H3:豚肉の切り方
    • H3:鶏肉の切り方
  • H2:流れ3. 玉ねぎを炒める
  • H2:流れ4. 他の具材を加えて炒める
  • H2:流れ5. 煮込む
  • H2:流れ6. 火を止めてルウを溶かす
  • H2:流れ7. さらに煮込む
  • H2:流れ8. 隠し味を入れる

H2見出しで「流れ」が列挙されている構成です。さきほどの構成と見比べると、まったく別物だと感じられるでしょう。

でも実際のところ、含まれている情報自体はそれほど変わりません。見せ方が変わっているだけなのです。

列挙型ならではの特徴は、深堀り解説がしやすいことです。

たとえば「流れ3. 玉ねぎを炒める」では、玉ねぎを炒めるだけでH2見出しを1つ使っています。この中にH3見出しを作って、火加減や混ぜ方、経験談などを詳しく語れば、他の記事にはない濃い内容が書けます。

他のすべての見出しも同様に深堀りして書くことで、濃厚な記事が完成するでしょう。結果として、読者にとって有益な記事になり、SEOでも高評価を受けられると見込めます。

列挙型を使うには実力が必要

列挙型では「メリット」や「注意点」といったお決まりの見出しがありません。とはいえ、そういった情報が記事中から消えてしまったわけではないのです。

そういった情報は「ステップ」や「極意」といった各見出しの中に、分散して収められています

だから、列挙型が情報量で劣っているわけではありません。むしろその逆で、列挙型のほうが記事内容に対して、深い知識と洞察が求められます。

小トピック型では、各H3の内容に対して、数行ずつしか情報がない記事がよくあります。そうした記事は、知識のないライターが軽くリサーチしただけでも、書くことが可能です。

だからこそ使い勝手が良いため、多くの記事が小トピック型の構成で書かれているのでしょう。

対して列挙型では、そもそもH3にどういった見出しを配置するか決めるところから、ライターの力量が問われます。似た構成の記事もない場合がほとんどで、マネをするわけにもいきません。

このマニアックな記事をここまで読んでくれたあなたには、列挙型で構成を作ることに挑戦してみてほしいです。テーマについて専門知識や経験があり、スキルもあるなら、それを発揮しましょう。

そうしてこそ、あなたが持っている可能性が最大限に生かされて、唯一無二の記事が生み出せます。

見出しにはキーワードを含めなくても問題ない

見出しにキーワードは含めなくてOK

今回の小トピック型と列挙型の話は、私が公式LINE内で行っているセミナーで話した内容です。セミナー後に「列挙型では見出しにキーワードを含めにくいと思いますが問題ないのでしょうか?」と質問をもらいました。

結論から言うと、私は「見出しにはキーワードを含めなくても問題ない」と考えています。とても良い質問なので、私のSEOに対する考え方も含めて、以下の5つの視点から深堀りしていきます。

  1. 見出しにはキーワードを含めるのがセオリー
  2. 列挙型ではキーワードを見出しに含めにくい
  3. キーワードを含めるのは小手先のテクニック
  4. 読者のためになる記事が評価されるはず
  5. ライターはクライアントの指示に従うべき

1. 見出しにはキーワードを含めるのがセオリー

Google検索で上位表示を目指すためには、見出しにキーワードを含めると良いとよく言われます。

なぜなら、キーワードに関連した記事であることを、検索アルゴリズムに知らせる効果があると考えられているからです。検索アルゴリズムに認めてもらうことで、SEOの効果を期待しているのです。

例として「Webライター 副業」のキーワードで記事の構成を作ると、以下のようになります。

  • H2:Webライターを副業で行うメリット
    • H3:〜〜
    • H3:〜〜
  • H2:Webライターを副業で行うデメリット
    • H3:〜〜
    • H3:〜〜
  • H2:Webライターを副業で始める手順
    • H3:〜〜
    • H3:〜〜
  • Webライターに副業で取り組む注意点
    • H3:〜〜
    • H3:〜〜

すべてのH2見出しに「Webライター」と「副業」というキーワードが盛り込まれています。この構成は典型的な小トピック型です。

私自身もブログを本格的に始めた2016年には「H2見出しには可能な限りキーワードを入れるもの」と勉強して覚えました。

2. 列挙型ではキーワードを見出しに含めにくい

小トピック型であれば、H2に自然にキーワードを盛り込みやすいです。さきほどの例でも、すべての見出しに「Webライター 副業」というキーワードが入っていても、とくに違和感は感じないでしょう。

一方、列挙型ではキーワードを見出しに自然に盛り込みにくくなります。例として先ほどと同じ「Webライター 副業」のキーワードで、例となる構成を作ってみましょう。

ステップを列挙した見出しに、無理やりキーワードを盛り込むと以下のようになります。

  • H2:Webライターを副業で始めるステップ1. パソコンを買いネット環境を整える
  • H2:Webライターを副業で始めるステップ2. ブログで実績を作る
  • H2:Webライターを副業で始めるステップ3. クラウドソーシングで案件に応募する
  • H2:Webライターを副業で始めるステップ4. 案件に取り組み納品する

すべてのH2見出しが「Webライターを副業で始めるステップ」から始まっており、くどいと感じられるでしょう。

「Webライターを副業で始める」の部分は削って、以下のような構成にしたほうが自然ですし、読者のためになります。

  • H2:ステップ1. パソコンを買いネット環境を整える
  • H2:ステップ2. ブログで実績を作る
  • H2:ステップ3. クラウドソーシングで案件に応募する
  • H2:ステップ4. 案件に取り組み納品する

H2見出しにキーワードを自然に盛り込むことにこだわるなら、列挙型は使いにくいのです。このことも、小トピック型の記事ばかりが増える一因になっていると考えられます。

3. キーワードを含めるのは小手先のテクニック

現在の私は、H2見出しにキーワードを盛り込むことには、こだわらなくて良いと考えています。なぜなら、そんなものは小手先のテクニックに過ぎないからです。

昔のSEOでは「記事中の単語の◯%程度はキーワードにする」といった手法がまかり通っていて、実際に効果もそれなりにあったようです。読者のことなんてまるで考えず、Googleのアルゴリズムをハックしようとする手法があふれていました。

「H2見出しにはキーワードを入れる」というのも、アルゴリズムのハックに近い発想だといえます。

「Webライター 副業」の例で言えば、読者はタイトルを見て読み始めた時点で、その記事が「Webライターの副業」について書かれたものであることは理解しているはずです。

だったら、H2見出しで「Webライター」や「副業」といった言葉を連呼する必要はないでしょう。それをしたところで、情報の密度が薄まるだけです。

小トピック型のH2見出しが「話題の提示」しかできず情報が薄いのは、キーワードを盛り込んでいることに大きな原因があります。

読者は見出しにキーワードが入っていることなんて求めていません。早く悩みを解決する情報が知りたいだけです。

アルゴリズムをハックしようとするテクニックのせいで、読者が損をしていると私は感じます。

4. 読者のためになる記事が評価されるはず

Googleの検索アルゴリズムは公開されていないため、何がSEOに効果があるのか、絶対的な正解は誰にもわかりません。とはいえ、Googleが目指す方向性は明文化されて公表されています。

それが有名な「Googleが掲げる10の事実」であり、その筆頭に書かれているのが「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」です。

実際、Googleの検索アルゴリズムは、読者のためになる記事が上位に表示されるように、アップデートが重ねられてきました。その過程で、アルゴリズムをハックするような手法は、どんどん効果を失っていったのです。

ハックする手法に惑わされず、真に読者のためになる記事を見分けられるように、アルゴリズムは進化し続けています。この流れは今後も変わらないでしょう。

こうした知識を持って考えれば「H2見出しにキーワードを入れる」という手法は、効果を失っていくことは明白です。

実際、私がこの手法を知った2016年当時よりも、現在はキーワードを入れる効果は薄れていると感じます。それが日々多くの記事に触れている私の肌感覚です。

Googleの方針を考えれば、今後はますます「H2見出しにキーワードが入っているかはどうでもいい」という傾向が強まっていくでしょう。

5. ライターはクライアントの指示に従うべき

この記事を読んで「見出しにキーワードを含めずに列挙型で構成を作ってみよう!」と思った人がいるかもしれません。それはありがたいのですが、ライター案件ではクライアントの指示に従いましょう。

Webライターの案件では「H2見出しには必ずキーワードを盛り込む」とマニュアルやレギュレーションで決められていることが多いです。

クライアントにとっても、このように一律でルールを決めておけば管理がラクですからね。こうしてライターによって、H2見出しにキーワードを盛り込んだ小トピック型の記事が量産されていきます。

クライアントやディレクターがSEOをどれだけ理解しているかは、案件によってものすごい差があります。「Googleが掲げる10の事実」の存在すら知らず、SEOの知識がほとんどないクライアントやディレクターもいるのが実態です。

そういう人に「見出しにキーワードを含めなくてもいいでしょうか?」と相談しても、まともな議論にならず「マニュアル通りにやれ」と言われるだけでしょう。

また、SEOの絶対の正解は誰にもわかりません。「見出しにはキーワードを含めなくても問題ない」ことにも証拠はないのです。

ライター案件では、マニュアルやレギュレーションに従いつつ、できる範囲で列挙型の構成を試してみてください。あるいは、自分のブログを書くときに使うのがおすすめです。

まとめ

個性のないありふれた構成しか作れない、という悩みの解決策を紹介しました。たいていの記事は「小トピック型」なので「列挙型」で構成を作りましょう。

なお「小トピック型」や「列挙型」は私が勝手に作った言葉なので、よそで言っても通じません。

この分類を頭に入れておくと、他記事と差別化しつつ、読者のためになる記事を書きやすくなります。試してみてください。

また、この記事の内容はセミナーで私が話したことを元にしています。以下のボタンから公式LINEを友だち追加し、内部で案内される会員サイトに登録すると、過去のセミナーのアーカイブ動画がすべて視聴可能です。

他にも特典を多数用意しており、いずれも無料で受け取れます。これは期間限定の案内なので、興味がある人はお早めにどうぞ。

記事の構成の作り方

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