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「サモトラケのニケ」船上に舞い降りた女神の魅力~パリ旅行記7~

 
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

「サモトラケのニケ」は、
私がルーブル美術館で見た中で
一番感動した作品です。

非常に有名な作品なのですが、
何がそんなに良いのかわからず、
私はあまり期待していませんでした。

しかし、いざ実物を目の前にすると
そのすごさがはっきりと伝わってきました。

「サモトラケのニケ」とは

サモトラケのニケは、
「モナ・リザ」と共に
ルーブル美術館を代表する作品
と言えます。

ガイドブックなどでも
大々的に取り上げられ、
ルーブル美術館の
スマホアプリのアイコンが
「サモトラケのニケ」
であるほどです。

それでも私は、
この作品がなぜそれほど
もてはやされるのか
理解できていませんでした。

 

他にもたくさんある
彫刻作品と何が違うのか。

かなり昔に作られた彫像なので、
近年の作品に比べて
技術的には劣っているはずではないのか。

なにしろ
作られた年代は紀元前220年〜185年頃
と推定されている
とても古い彫像なのです。

 

おまけに、作者は不明ときている。

芸術作品は、
著名な作者の作品であるからこそ、
価値を持つものです。

例えば「モナ・リザ」は
レオナルド・ダ・ヴィンチが
描いた絵だからこそ、
高く評価されているのでしょう。

それなのに、
「サモトラケのニケ」は、
いったい誰が作ったのかも
わかっていないという。

そんな彫像がこれだけ重要なものとして
扱われているというのが、
私には不思議でした。

 

「サモトラケのニケ」の展示場所

「サモトラケのニケ」は
ルーブル美術館展示物の中でも
特別扱いをされています。

それは、展示場所を見ればわかります。

ルーブル美術館には彫刻作品は
たくさんありますが、
その中でも圧倒的に
良い場所を与えられている
のです。

 

サモトラケのニケがあるのは
「モナ・リザ」と同じ「ドゥノン翼」。

モナ・リザに最短距離で向かうと、
その途中で必ず
「サモトラケのニケ」の前を
通るようになっています。

「サモトラケのニケ」を見るにはまず、
上の写真にある
彫像がたくさんある部屋を抜けていきます。

この部屋にある彫像だって
立派な作品達なのだと思うのですが、
この部屋ははまるで
サモトラケのニケにつながる通路のよう。

彫像達は単なる「前座」のような扱いです。

 

この彫像の部屋を抜けると、
長い上り階段が目の前に表れます。

 

そして、
その階段の先に見えるのが
「サモトラケのニケ」。

サモトラケのニケに向かって、
階段を登っていくことになります。

足を進めるごとに
光に照らされた彫像が
だんだんと近づいてきて、
その姿がはっきりと見えてきます。

ついに、サモトラケのニケまで
たどり着きました。

数々の彫像を抜けた先に待っている
ラスボスという雰囲気。

 

階段の踊り場に設置されているのですが、
この場所は人であふれかえっています。

「モナ・リザ」などがある
人気のイタリア絵画エリアへの通路であるうえに、
すぐ近くには「アポロンの間」という
すごい部屋があるので
ただでさえ人通りが多いのです。

そんなところに
有名な「サモトラケのニケ」を置くのですから、
足を止めて写真を撮る人が続出して、
その周囲はすごく混雑します。

こんな感じです↓

 

ちなみにこのホールは
周囲を階段に囲まれており、
上の階のバルコニーのような場所からも
「サモトラケのニケ」を
正面から見ることができます。

そこからだと「サモトラケのニケ」を
見上げるのではなく、
少し見下ろす感じになります。

そこから写真を撮っている人も
たくさんいました。

そこから撮った写真がこちら↓

目の前に立ったときの感動

「サモトラケのニケ」の目の前に立つと、
「こいつはすげぇ」という感動が
湧き上がってきました。

「これはタダモノじゃないぞ」と。

それはもちろん作品が素晴らしいから
というのもあるのですが、
それ以外にも理由があることが
後からわかってきました。

 

それは、光の効果です。

サモトラケのニケの真上には
大きな窓が設けられており、
そこから太陽の光が降り注ぐ構造
になっていたのです↓

 

その光のおかげで、
階段の下から見ても
像が浮かび上がって見える上に、
神々しい雰囲気が生み出されます。

 

さらに、光の効果は
像に近づくことによって劇的になります。

見る人自身が
降り注ぐ光の中に入ることで、
目の前の「サモトラケのニケ」から
光を与えられたような気持ちになり、
サモトラケのニケの偉大さを
体全体で感じる
のです。

私は「ニケ様!」と
声に出したい気持ちになりました。

それぐらい、天窓の効果は大きいです。

 

これは現地に行ったからこそわかったことで、
写真などでサモトラケのニケを見ても
理解できない感覚。

現地で現物を見ることの重要性
改めて実感しました。

 

ちなみに「ニケ」というは
ギリシャ神話に登場する勝利の女神のことで、
羽を生やした女性の姿で表現されています。

「サモトラケ」は
この像が発掘されたギリシャの島の名前です。

この「サモトラケのニケ」は、
ニケが船の船首に立って
風の攻撃に耐えている様子を表している彫像だと
解釈されています。

 

「サモトラケのニケ」の細部

「サモトラケのニケ」を
まじまじと眺めていると、
「傑作」と言われる理由がわかってきました。

紀元前200年ごろという
大昔に作られた作品なのに、
その表現力がすごいのです。

 

例えば、衣服の表現。

像のお腹のあたりの布は
風圧によって肌に張り付いていますが、
その生々しい感触が伝わってきます。

また、翼はとても繊細に作られており、
そのふんわりとした手触りまで
感じられるようです↓

 

サモトラケのニケは
大理石を彫って作られているのですが、
大昔には粗末な道具しかなかったはず。

それで石を彫ることで
ここまでの表現ができるとは、
本当に驚きです。

そして2000年以上の時を経て、
こうして大勢の人が
その技をみて感嘆できる
ということ。

なんと素晴らしいことでしょう。

 

サモトラケのニケは
以前は彫像だけの展示のみでした。

それが大規模な修復作業によって、
船首に立つ本来の姿が
再現されたという経緯があるようです。

そのおかげで
見事な作品を見ることができて、
本当にありがたいことですね。

 

今回の旅で「サモトラケのニケ」を見て、
たしかにルーブル美術館を代表する作品のひとつ
として扱われるだけのことはある
と納得しました。

ルーブル美術館に行って、
「サモトラケのニケ」と
対面することができて本当によかったです。

事前に期待していなかっただけに、
大きな感動をもらいました。

みなさんもルーブル美術館に
行く機会があれば、
「サモトラケのニケ」にも
注目してみてください。

 

 

モナ・リザについては
こちらの記事に書きました↓

 

パリ旅行記の全記事は
こちらにまとめてあるので
合わせてどうぞ↓

 

 

 

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