大きい会社と小さい会社、
入社するならどちらを選ぶべきでしょうか。
それぞれについて、
自分が考えるメリットとデメリットを
挙げてみます。
自分は何を重視して
会社を選びたいのか十分に考えて、
大きい会社と小さい会社で
相性がいい方を選ぶのが大事です。
大きい会社のデメリット:誰でも取り替え可能
社員数が多い会社を大きい会社、
逆に少ない会社を小さい会社として
考えてきます。
まず、大きい会社のデメリット。
大きい会社では、
「人の取り換えができてしまう」のが
私は一番気に入りません。
つまり、自分の仕事は
自分でもなくてもできてしまうのです。
これが私には寂しいですし、
仕事にやりがいを感じにくいです。
会社においては、
社員がいなくなることはよくあります。
他の会社に転職したり、
病気になって出勤できなくなたり、
理由は色々です。
そんなときに、
社員が一人や二人いなくなったぐらいで
会社が危うくなるようでは、
他の社員みんなが困ってしまいます。
ですから、大きな会社というのは
どの社員がいついなくなっても、
業務には大きな支障が
出ない仕組みになっています。
大きな会社で働いている人は
「自分がいないと仕事は回らない」
という自負を持っているかもしれませんが、
実際にはその人がいなくても
なんとかなってしまうものです。
大きな会社であれば、
社長であっても取り替え可能です。
たとえ社長が急死したとしても、
会社は変わらず存続することでしょう。
これはもちろん悪いことではなくて、
そういう仕組になっているのは
素晴らしいことです。
ただ「自分がいなくなっても困らない」
というのは、
改めて考えてみると悲しい状況ですね。
大きい会社のメリット:仕事が専門的
大きい会社のメリットは、
自分の専門の仕事に
専念できるところです。
技術者が事務作業とかを
やる必要はありません。
例えば、業務のために
新しいパソコンが必要になったとします。
大きな会社では、
パソコンなどの備品を管理する
専門の部署があったりします。
そして、必要な備品を用意したり、
不要になった備品を回収するのが仕事、
という人達がいます。
だから、そうした人達以外は
「パソコンの用意」という
面倒で時間のかかることを
する必要はありません。
社内で決まった申請書を、
備品を用意する部署にメールで送りさえすれば、
後は何もしなくても用意してもらえます。
そうして空いた時間で、
自分の業務を進めることができます。
自分が本当にやるべき仕事に
専念できるというのは、
うれしいことですね。
小さい会社のデメリット:雑務が多い
一方、小さい会社では、
何でも自分でやらないといけないことが
デメリットと言えます。
別の言い方をすれば、雑務が多い。
パソコンが欲しければ、
自分でスペックや値段を調べて注文し、
領収書など必要なものを用意して、
決済の書類を作成したり。
こういう本来の業務ではないことも、
日々の仕事の中でたくさん出てきます。
事務を専門でやってくれる人がいないので、
自分で色々な書類を処理しないといけません。
また、社員が少ないと、
一人で色々な担当を
何役もこなさないといけません。
自分があまり得意でないことも
やらないといけないとなると、
気が重いですね。
小さい会社のメリット:個人の裁量が大きい
小さい会社の良いところは、
自分の裁量が大きいところです。
いちいち上司の許可を取ったりしなくても、
自分の判断で色々できる。
大きい会社だとそうはいきません。
何人もの承認者が全員ハンコを押さなければ、
何もできない仕組みになっています。
社員の暴走を防ぐのには最適なシステムですが、
独創的なアイデアが早い段階で潰されてしまう
という問題も抱えています。
小さい会社なら、
承認の仕組みはカッチリしたものは
ない場合が多いので、
新しいことにも挑戦しやすいです。
許可がなくても動けるので、
スピード感を持って仕事を進めることができます。
あとは、仕事が自分次第で、
人の取り換えがききにくいところにも
私は魅力を感じます。
極端な話、
社員が一人しかいない会社なら
その人が仕事をしなくなれば
会社は終わりです。
そこまで極端でなくても、
大きな会社では
「○○会社の△△さん」
と会社の肩書で見られがちですが、
小さな会社では社名はあまり大事ではなく
単に「△△さん」という感じで扱われます。
社名の威力が使えないぶん
もちろん大変な面がありますが、
それだけに個人の力が
最大限に発揮できます。
取り換えのきかない
唯一の存在になれるというのは
いいですね。
自分との相性で会社を選ぼう
就職活動をする学生には
大企業に入りたいという人が多いです。
私も新卒で大企業に入社しましたが、
働いているうちに
自分には合わないと感じました。
大きな会社に入るよりも
小さな会社に入った方が
生き生きと楽しく働けるという人は
たくさんいるはずです。
自分自身をよく見つめて、
本当に大きな会社に入るのが
自分の性格に合っていそうなのか、
相性を考えることが大事ですね。