「タダで配布されているNFTをサクッと受け取りたい」
「仮想通貨取引所の口座開設なしでやる方法はないのかな?」
「手数料とかでコストがかかるのはイヤだ!」
このようにお考えではないでしょうか。私はタダでNFTをもらうチャンスを得たものの、受け取るためには「ガス代」と呼ばれる手数料を用意する必要がありました。ガス代として必要だったのが、Polygonネットワークで使われる仮想通貨「MATIC」です。
この記事では、私がMATICを用意してNFTを受け取った4つの手順を紹介します。ポイントは日本円と値動きが連動するコイン「JPYC」を使うことです。この方法なら、仮想通貨取引所の口座開設なしで、最短で30分ほどでNFTを入手することが可能です。
仮想通貨に詳しくない方でも、この手順なら進められるはずです。私自身もこの方法で、初めてのNFTを手に入れられました。ぜひ実践してみてください。
PolygonでMATICを使ってNFTを入手する4つの手順
PolygonでMATICを使ってNFTを入手する手順は、以下の4つです。順番に解説します。
- MetaMaskを用意
- JPYCを購入
- JPYCをMATICに交換
- NFTを入手してOpenSeaで鑑賞
1. MetaMaskを用意
まずはMetaMaskを用意します。MetaMaskは仮想通貨を入れておくためのお財布のようなもので、ネットワークごとに切り替えながら使います。PolygonにあるNFTを受け取るためには、MetaMaskをPolygonネットワークに接続しておく必要があるのです。
MetaMaskの細かい設定方法は、あとで紹介するブログ記事で解説されています。
2. JPYCを購入
次にJPYCを購入します。ここが最重要ポイントです。NFTの解説記事ではたいていの場合「仮想通貨取引所でイーサリアムを買ってMetaMaskに送金する」というやり方が紹介されています。
しかし、そのやり方はとてもメンドウなので、初心者の方にはおすすめできません。それよりも、JPYCを購入したほうがよっぽど簡単。銀行振込をするだけで、Polygon用MetaMaskにJPYCが入った状態まで進めてくれるからです。
JPYCは厳密には仮想通貨ではなく、電子マネーのようなものです。それでいて、仮想通貨のようにMetaMaskで取引できます。仮想通貨に慣れていない人にとって、とても扱いやすいコインです。
銀行振込前に入力する情報は以下の4つのみ。あとは自動返信されるメールに書かれた「GMOあおぞらネット銀行」の口座にお金を振り込むだけです。
- 購入金額(最低でも1万円)
- MetaMaskのアドレス
- 名前(カタカナ表記)
- メールアドレス
しかも対応がものすごく早くて驚きました。私は楽天銀行から1万円を振り込んだところ、わずか16分後には1万円ぶんのJPYCを受け取れたのです。
JPYCを購入するやり方は、こちらのブログ記事で詳しく解説されています。私自身もこの記事の通りに進めたらできました。
3. JPYCをMATICに交換
JPYCがMetaMaskに入っている状態になったら、MATICに交換します。具体的なやり方は、上記のブログ記事で解説されています。
ところで、私は「JPYCをMATICに交換」する手順が必要ありませんでした。1万円ぶんのJPYCを購入しただけなのに、なぜか「0.01MATIC」がMetaMaskに追加されていたからです。
0.01MATICが入手できた理由はよくわからないのですが、これだけのMATICがあれば、私がNFTを受け取るガス代としては十分でした。
4. NFTを入手してOpenseaで鑑賞
あとは用意したMATICをガス代として使って、NFTを入手するだけです。
配布しているサイトでNFTを受け取ろうとすると、MetaMaskとの接続を要求されるはず。そこでMetaMaskと接続して、どれだけのガス代がかかるかを確認したうえで、MATICを支払いましょう。
私の場合、ガス代は日本円にして1〜2円程度でした。手順は多かったですが、支払った金額はごくわずかだったのです。ともあれ、これでNFTの所有権がMetaMaskに記録された状態となりました。
最後にNFTを鑑賞するために、OpenSeaとMetaMaskを連携させます。このやり方は検索して調べてみてください。私が入手したNFTは、OpenSeaでこんなふうに表示されました。
JPYCを使った方法をおすすめする3つの理由
NFTを入手する際には、仮想通貨取引所でイーサリアムなどを購入するやり方よりも、JPYCを使う方法がおすすめです。その3つの理由を解説します。
- 仮想通貨取引所の口座開設や操作が不要
- 手数料がかからない
- 早くNFTを入手できる
1. 仮想通貨取引所の口座開設が不要
JPYCを使う方法なら、仮想通貨取引所の口座開設が不要です。口座開設するには住所や年収などの個人情報をたくさん入力したうえに、本人確認の手続きもしなければいけないので、とてもメンドウです。
しかも口座開設が終わった後には、取引所の使い方を覚える必要があります。無料配布されているNFTを受け取りたいだけなのに、やることが果てしなく多すぎます。仮想通貨取引所には関わるべきではありません。
仮想通貨の解説ブログを見ると、やたらと口座開設を促しているものが多いです。これはなぜかといえば、口座開設をさせることによって、ブログの運営者がアフィリエイト収入を得られるからです。
JPYCを使う方法では、ブログの運営者は収益を得られません。だからこそ、JPYCを使う方法は他のブログではあまり紹介されていないのだろうと、私は予想しています。
2. 手数料がかからない
JPYCを使えば、手数料などのコストを最小限に抑えられます。「JPYCをMATICに交換する」際には、Polygonウォレット内の「Swap for gas token」の機能を使うため、ガス代はかかりません。
ただひとつコストがかかる可能性があるのが、銀行振込の手数料です。GMOあおぞらネット銀行に口座を持っていなければ、手数料がかかってしまいます。
ただし、多くの銀行で「他行への振込手数料が月○回まで無料」というサービスが用意されています。私自身も、楽天銀行の無料回数を使えたので、振込手数料はかかりませんでした。とはいえ、振込手数料はかかっても数百円なので、それほど神経質にならなくてもよい気がします。
仮想通貨取引所でイーサリアムを購入する方法では、MetaMaskでPolygonに資金を移動させる際にガス代が数千円ほどかかります。これを考えれば、JPYCを使う方法のコストがいかに安いか、ご理解いただけるでしょう。
3. 早くNFTを入手できる
JPYCを使えば、最短で30分ほどでNFTを入手できる可能性があります。長い待ち時間が発生するのは「銀行振込を完了してから、JPYCがMetaMaskに着金するまで」のタイミングのみです。この時間が、私の場合は16分でした。平日昼間だったおかげもあると思いますが、これだけ早いのは本当にすごいと感じます。
ただし、JPYCの購入後に届いたメールには「原則翌営業日までにお客様からのご入金を確認させていただきます」と書いてありました。つねに20分以内に対応してもらえると思うのは期待しすぎなので、注意しましょう。
一方で仮想通貨取引所を使う方法では、口座開設に時間がかかってしまいます。まだ仮想通貨取引所に口座を持っていなくて、早くNFTを入手したいのであれば、JPYCを購入するのがおすすめです。
仮想通貨取引所からMetaMaskに送金できなかった2つの失敗談
せっかく仮想通貨取引所に口座を開設したのに、MetaMaskへの送金に至らなかった経験が、私は今回も含めて2回あります。私と同じく悔しい思いをする人が減るように、失敗談をお伝えしておきます。
- GMOコインではイーサリアムの送付制限
- Coincheckは手数料が高すぎ
1. GMOコインではイーサリアムの送付制限
無料配布されているNFTを受け取ろうとした私は、検索して出てきたブログの情報にしたがって、新たに仮想通貨取引所の口座を開設しました。各種手数料が比較的安いらしい「GMOコイン」の口座です。
メンドウな口座開設を済ませ、イーサリアムを購入し、次はMetaMaskへの送金ということろまで進みました。しかし、MetaMaskへの送金ができなかったのです。それはGMOコインで「イーサリアムの送付制限」が行われていたからです。どうやらGMOコイン側で送付の準備が整っていないため、利用者の行動が制限されているようでした(下図)。
イーサリアムを送金できないのであれば、口座開設からコツコツ手順を進めてきた意味がまったくありません。手間と時間がムダになってしまい、本当にがっかりしました。この後で「他に方法はないか」と調べまくってたどり着いたのが、本記事で紹介したJPYCを使う方法だったのです。
2. Coincheckは手数料が高すぎ
私は2021年にも、MetaMaskに送金しようとしたことがありました。そのときは手数料が高すぎたため、送金を断念したのです。
私が初めて口座を開設した仮想通貨取引所は「Coincheck」です。当時はDiFiを体験してみたくて、口座を用意しました。しかし、ビットコインを購入して、いざMetaMaskに送金しようとしたところ、手数料が0.001ビットコインかかることがわかったのです。
同時のビットコインの価格を考えると、送金手数料は5千円ほどに相当しました。DiFiに興味があったのは、お金を増やせそうだからです。それなのに、その準備段階で5千円も失うと知って、私はやる気を失ってしまいました。
この経験があったため、今回は「まずは手数料が安い取引所で口座を開設しよう」という発想になりました。そして今度は、GMOコインで失敗したわけです。
私が入手したのはマナブさんが発行したNFT
私が今回受け取ったのは、インフルエンサーのマナブさんが発行したNFTです。以下のツイートで解説されています。
新しく「NFTコレクション」を作りました😌
— Manabu (@manabubannai) September 9, 2022
こちら「実験」のプロジェクトで、特徴は「転送できないNFT」です。Ethereum創設者の「ヴィタリック氏」が「Soulbound」という記事で提唱した概念です。僕が運営する「Webマーケのコミュニティ」で配布して、実験します。1つ続くhttps://t.co/4Bf3bgnamL pic.twitter.com/Y2McdbX9T3
このNFTを受け取れるのは、マナブさんのWebマーケティング教材の購入者だけ。そして購入者であれば、無料で受け取れるというものでした。
無料とはいえ、受け取るにはガス代として1〜2円相当のMATICが必要であり、その入手は初心者には簡単ではありません。そこで私は苦労することになりました。
マナブさんは「自分で調べて考えながら行動できないとダメですよ」というスタンスなので、手取り足取りNFTを受け取る方法を教えてはくれないのです。そのことは私もよくわかっていたため、NFTの受け取りページに書かれていた「ポリゴンチェーン」「MATCトークン」というキーワードをGoogleの検索窓にコピペして、必死に情報収集しました。
そうしてようやく入手できたのが「水を飲んでいる地球のキャラクター」のNFTでした。こちらは私の喜びのツイートです。
初のNFTをゲットしました!マナブさん @manabubannai がマーケティング教材の購入者向けに発行したもので、私が入手したのは「Make Life Friends #039」です。知識がありませんでしたが、午前中から情報を調べまくって、なんとか入手。他の所有者のコレクションを見ると、NFTベテランの方ばかりです😳 pic.twitter.com/InXgQRQWUf
— 梅澤浩太郎@Webライター (@K_TR0) September 13, 2022
今回の件で、NFTや仮想通貨にだいぶ詳しくなりました。NFTや仮想通貨の活用は時代の流れとして必然だと思うので、これをきっかけにさらに勉強して、最先端の動きについていこうと思います。
今回はJPYCを使う方法をお伝えしましたが、本格的に仮想通貨を扱うのであれば、取引所の口座開設はいずれ必要になるでしょう。仮想通貨取引所の口座開設の際には「パピタス」で自己アフィリエイトをするのがおすすめです。口座開設をして条件を満たすと数千円〜1万円ほどのポイントをもらえるキャンペーンが、ひんぱんに行われています。
私自身もCoincheckの口座開設をしたときには、約1万円ぶんのポイントを受け取れました。詳しいやり方はこちらの記事で解説しているので、よかったらチェックしてみてください。