梅澤浩太郎のブログ。

「りゅうおうのおしごと!」14巻の感想1~衝撃的なあいの決断~

 
「りゅうおうのおしごと!」14巻の感想、雛鶴あいのイラスト
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梅澤 浩太郎
1987年12月生まれ。群馬県在住。「スキルを進化させつづける人になる」を目標・理念として活動中。私の過去の経験や学んだことをまとめた電子書籍「失敗しない思考法」を今だけ無料でプレゼント中。「将棋マッチ」にて、将棋を教える仕事もしています。

「りゅうおうのおしごと!」14巻の感想、雛鶴あいのイラスト

「りゅうおうのおしごと!」の14巻を読みました。14巻もすごくおもしろかったのですが、悲しい展開もありました。この記事では「衝撃的なあいの決断」に話題をしぼって、14巻の感想を書いていきます。

ネタバレがあるので、ネタバレがイヤな人は読まないでください。ちなみに冒頭のイラストは自分で描いたものです。

 

14巻の感想はこちらも合わせてどうぞ↓

 

「りゅうおうのおしごと!」については他の巻の感想も書いているので、こちらからどうぞ↓

「りゅうおうのおしごと!」の14巻での驚きの展開

「りゅうおうのおしごと!」の14巻はこちらです↓

 

14巻でいちばん驚いたのが、あいが「内弟子を解消して関東へ移籍する」と言い出したこと。まさかこんな展開になるとは予想しておらず、本当にびっくりしました。

そもそも「りゅうおうのおしごと!」は、あいが八一の部屋にいきなり押しかけてきて、内弟子になるところから始まりました。その後の物語はぜんぶ、二人の同居する大阪の部屋を中心に進んできたのです。

 

それがいきなり、あいが東京に行ってしまうなんて。八一にべったりだったあいが、こんな形で離れていくなんて。「りゅうおうのおしごと!」という物語の土台を揺るがす事態です。

たしかに最近、あいと八一がベタベタする様子がほとんどなかったので、イヤな予感はしていました。八一は銀子とばかりイチャイチャしていましたからね。メインヒロインだったはずのあいは、すっかり仲間はずれでした。そのあいが、こんな形で逆襲してきたわけです。

二人きりの金沢観光があってよかった

あいと八一が一緒に金沢観光をする場面では、ひさしぶりの二人きりの様子が見られてよかったです。最近、八一が一緒にいる相手といえば銀子ばかりで、あいはJS研のみんなと一緒にいることが多かったので。二人きりでいる様子が描かれるのは、本当にひさしぶりです。

「りゅうおうのおしごと!」の初期はあいと八一が二人でいる場面ばかりだったので、なつかしさすら感じました。私はアニメを4回ぐらい見ているせいもあって、1〜5巻の印象が強いです。

なので、「メインヒロインは、銀子ではなくあい」だという思いが消せませんでした。なので、14巻ではあいの存在感が大きくてうれしかったです。

 

あいと八一が金沢観光をする場面を読むころには、あいが東京に行くつもりだということは予想できていました。直前にあいが両親に何かを言って、母親から反対される描写がありましたから。

なので、せっかくの二人きりの金沢観光も、脳天気な気分では読めないところでした。最後には、八一におんぶされたあいちゃんが泣いちゃいましたしね…。

 

とはいえ金沢観光のお話を読んでいるときには、このあとであんな劇的な別れが待っているとは、まったく考えていなかったのでした。

八一は何も知らされずにつらい

あいからいきなり「移籍する」と言われたときの八一の状況は、本当に気の毒に思いました。まずタイミングが悪くて、その直前にニュース速報で銀子が休場することを知ったばかり。銀子が事前に何の相談もなく休場という大きな決断をして、しかもそのことを誰も教えてくれなくて、打ちのめされていました。

そこに追い打ちをかけるように、あいからの関東への移籍の申し出。こちらも事前に相談はなかったうえ、その裏では私物を整理して持ち出すなど、勝手に着々と準備が進められていました。

 

銀子もあいも、八一には何も知らせないまま、勝手に決めて勝手に準備を進めて、既成事実だけを作って突きつけてきます。これは八一にとっては本当につらいです。

銀子には電話すらできませんが、あいは目の前にいます。あいに怒りが向かうのは当然でしょう。

 

でも八一も、あいと離れるのは必要なことだとわかっているというのが悲しいです。あいが自立してさらに強くなるためには、あいは出ていかなければいけません。

だから八一は「行かないでくれ」とは言えない。あいだって、本当は師匠とずっと一緒にいたい。八一とあいの苦しさが伝わってきました。

入門のときの対局との対比

あいの移籍を認めるかどうかを決める一局。それが入門のときの一局との対比になっていたというのも、たまらないポイントでした。あいと八一が初めて指した一局と、場所も戦型(相掛かり)も同じです。

 

「りゅうおうのおしごと!」はこういう「対比」を作るのが本当にうまいと思います。私が「りゅうおうのおしごと!」でいちばん好きなシーンは、5巻で描かれた1巻のシーンとの対比です。

竜王戦で廊下にはいつくばった八一にあいが水を飲ませてあげて、「わたしに……将棋を教えてください!」と言う場面。あいとの出会いのシーンとの対比となるあの場面は、1〜5巻の物語を締めくくるにふさわしい、本当に感動的なものでした。

 

今回、それと同じような状況になったわけです。ただ、二人の関係におよぼす影響は、水を飲ませてあげるシーンとはまったく違います。あのときは、時間の経過とともに「まったく面識のない二人」から「深い絆で結ばれた二人」へと関係が深まったことに感動したものです。

ですが今回のシーンでは、「入門を認めてもらうための対局」から「内弟子を解消するための対局」へと、対局の目的が正反対になっています。二度目の水を飲ませてあげる場面からさらに絆は深まったはずなのに、いや絆が深まったがゆえに、二人は離れないといけない。その儀式として対局があったのです。入門のときの対局を思い出しながら読むことになって、悲しさが倍増しました。

読み終えて気づく表紙イラストの意味

14巻もイラストがすばらしかったです。

まず表紙。表紙のあいが泣いていることに、私は読みはじめるまで気づきませんでした。すこし前から書影の画像は見ていましたし、購入するときももちろん見ましたが、画像のサイズが小さいと、あいの涙までは見えないんですよね。だから、「あいちゃんはキリッとした表情だな」というぐらいにしか思っていませんでした。

 

それが実は、あいちゃんはキリッとしつつ泣いていると。そこで私の予想としては「女流棋士の誰かと戦って、泣くようなことがあるのかな」などと思っていたのですが、まさか戦う相手が八一だったとは。事実を知ってからあらためて表紙を見ると、あいの戦う相手は八一だとわかるようになっているんですね。

読んだ人にしかわからない仕掛けが本当にうまいなと感心します。八一が戦う相手は於鬼頭だという先入観があるので、すっかりだまされました。

 

あいと八一の対局でのイラストが2枚で対になっているのには泣かされました。1枚目ではあいと八一が盤をはさんで向かい合っていて、2枚目では暗い部屋の中で盤を前に八一が一人きりでいると。2つを対にすることで、八一に急に訪れた孤独が、ものすごく強調されています。

イラストの上に文字を重ねて読ませるというのは、おそらく「りゅうおうのおしごと!」では初めての表現だと思います。その新しい試みも、読者の感情をゆさぶるのに大きな効果を発揮していると感じました。少なくとも私自身は、文章とイラストのダブルの効果で感動しました。

桂香さんが八一と銀子を支えてくれた

悲しみに沈んだまま14巻が終わってしまうのかと思ったら、桂香さんが来てくれました。これは八一にとっても読者にとっても、大きな救いでした。

 

桂香さんが来てくれなかったら、八一は名人に竜王戦で3連敗したときのように、精神的にヤバい状態になっていたでしょう。そうなれば、竜王のタイトル防衛なんて、ぜったいにできなかったはずです。

八一にすごく失礼なことを言われても動じずに、優しく語りかけてくれた桂香さん。桂香さんから煮しめの話やあいと銀子の本当の気持ちを聞いて、八一は「頂点に、立つ」という決意をできました。

 

桂香さんは銀子が休場の決断をするときにも、大きな役割を果たしています。桂香さんがいるからこそ、あいも多くを語らないまま八一の部屋を出ていけました。

桂香さんはみんなの調子がいいときには影が薄いですが、みんなが苦しい状況になると存在感を増しますね。桂香さんの存在は偉大です。

まとめ

「りゅうおうのおしごと!」14巻の中でも、あいが内弟子を解消するという、衝撃の展開について書いてきました。あいと八一との対局は、心を揺さぶられて泣かされる、本当にすごいシーンでした。あいと八一の関係がどうなるのか、15巻も目が話せません。

14巻については他にも書きたいことが色々あるのですが、長くなったので別の記事にします。

 

14巻の感想その2を書いたので、合わせてどうぞ↓

 

「りゅうおうのおしごと!」については他の巻の感想も書いているので、こちらからどうぞ↓

 

 

 

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