
「HUNTER×HUNTER」は有名な大人気作品。そのアニメ全148話をつい最近、配信サイトで一気に全部見ました。期間は2026年7月末から8月にかけての約3週間。1日あたり7話のハイペースで見たことになります。
私は原作漫画は最新巻近くまで単行本で読んでいますが、アニメは見たことがありません。今回の視聴は「短期間で物語を一気に見たときにどう感じるか」を確認したくてやりました。
具体的なシーンについて細かく書いていくとキリがないので、全体を俯瞰しての感想を中心に書いていきます。
HUNTER×HUNTERのアニメの概要
HUNTER×HUNTERは、冨樫義博さんによる漫画作品。1998年から連載開始で、シリーズ累計発行部数は1億部を突破している大人気作品です。
HUNTER×HUNTERの紹介をするのにちょうどいい動画があったので、貼っておきますね。シリーズ累計発行部数1億部突破記念PVです。3分でHUNTER×HUNTERの雰囲気がつかめます。
HUNTER×HUNTERはこれまでに2回テレビアニメ化されています。1回目が1999年〜2001年まで全62話、2回目が2011年〜2014年まで全148話です。私が今回見たのは、2回目のほうです。
全148話はすべてつながっているものの、ストーリーが一区切りつくところで分類されて、以下のように7つの編に分かれています。
- ハンター試験編
- ゾルディック家編
- 天空闘技場編
- 幻影旅団編
- G.I編
- キメラアント編
- 選挙編
連載は休みを挟みながらとは言え、30年近くも続いているのですから、本当にすごい作品です。
私がHUNTER×HUNTERのアニメを一気見しようと思った理由
私は漫画を自分で買ったことはないものの、弟が持っているのを読んだり、コミックレンタルを利用したりしてきました。テレビアニメ化された部分はすべて読んだことがあります。面白いし好きだと感じたからこそ、読み続けていきたわけです。
テレビアニメも興味はあったのですが、全部見ようとするとものすごく時間がかかるので、これまで手を出せずにいました。ただ最近、SNSのXやスレッズを見ていて、HUNTER×HUNTERの話題に触れることがなぜか多くて、気になっていました。
ちょうど仕事も一区切りついて、お盆で仕事も少ない時期ということもあり、この機会に一気に見てみることにしたのです。
私は漫画を長年追いつつも、10年以上かけて飛び飛びで見ているので、全体像がよくわかっていない感覚がありました。印象的なシーンは覚えているのですが、それぞれの編の全体像はあいまいで、とくに作品の最初のほうは覚えていなかったのです。過去のキャラクターが出てきても「これは誰だったかな?」とわからなくなっていました。
ですので、どこかで最初から最後まで一気に見て整理したいと言う気持ちはあったのです。そして、実際に一気に見てみたら、気づいたことがいろいろありました。
アニメは「父親探し」のテーマがはっきり
連載中の作品をアニメ化する場合、どこまでをアニメ化をするかというのが重要なところです。その点、HUNTER×HUNTERの場合は、区切った理由がすごく明確です。
主人公のゴンが、父親であるジンと再会し、しっかりと向き合って語り合う。そこまでを区切りとしているのです。
第1話で、ゴンはハンターになって父親を探すと言って家を飛び出します。そして、いろいろな冒険を通して成長し、ついにジンと向き合えるわけです。この後、さらにHUNTER×HUNTERのストーリーは展開していくわけですが、あえて区切りをつけるとしたらまさにここ。最高の切り方だと思います。
HUNTER×HUNTERは1つの編の中にもいろいろな名シーンがあって、「ジンを探す」という大テーマを忘れてしまいがちになります。それが今回、アニメを最初から最後まで一気に見たことで、「ジンを探す旅」という物語の骨格がものすごく感じられました。
それぞれの戦いの面白さにのめり込みつつも、「今この場面はジンを探す旅の中のどこに位置づけられるのか?」を意識する。これによって、これまでとはまったく違う、HUNTER×HUNTERの新しい楽しみ方ができた気がします。
念能力で世界が広がっていく流れがすごい
今回、全体を通してあらためて見てみてすごいと感じたのが「念能力」がどんどん広がっていく過程です。
最初のハンター試験編では念能力がまったく登場しません。初めて念能力と言うものがあるんだよと解説されるのが、天空闘技場編です。そこからストーリーが進んでいくにつれて、「実は念能力にはこんな側面もある」ということがどんどん付け加えられていきます。
例えば、G.I編では体の中でオーラを移動させて、思い通りに配分させることが大事だという話が軸でした。キメラアント編では、オーラの総量や時間配分が大事なんだという話がありました。念能力をマスターするにつれて、ゴンたちの戦闘力もどんどん上がっていきます。
最初から全体像を見せずに、見せる部分を少しずつ広げながらストーリーを展開させているのが見事です。とくに最初のハンター試験で、念能力の話をまったくしなかったのがすごいと思います。
念能力は、ハンターハンターの世界観の根源となる設定のはずです。それを抜きにして、序盤だけでもかなり長いストーリーを、おもしろく成立させている。よくそんなことができるなと思います。
こういったストーリーの組み立ては、「進撃の巨人」も似ているなと思います。初めはごくごく狭い世界しか見えていないのに、それがすべてだと思っていたところから「実は世界はこういう構造になっている」のだと見えてきます。「そうだったのか!」と世界が広がっていく過程が、すごく面白いです。
OPとEDの話。ゴン、キルア、クラピカ、レオリオの4人が軸だが
私はアニメを見るとき、オープニングとエンディングの曲やその映像がいつも楽しみです。ハンターハンターでもその視点で見ていました。
HUNTER×HUNTERのオープニングとエンディングの映像には特徴があって、以下の4人がメインで取り上げられています。順番もこの通りで固定です。
- ゴン
- キルア
- クラピカ
- レオリオ
この4人は最初のハンター試験編で出会って仲良くなり、行動を共にするようになりました。物語はこの4人を中心に進んでいきます。ただし、この4人は同じような割合で活躍しているわけではなくて、かなりばらつきがあります。
作品全体を通して、ゴンとキルアが圧倒的に出番が多くて活躍してるのは間違いありません。それに比べるとクラピカは出番がある時とない時がはっきりしていますし、レオリオに至っては序盤以外はものすごく影が薄いのが実際のところです。
にもかかわらずオープニングとエンディングでは、クラピカとレオリオがほとんど登場しない編であっても、4人が映像にがっつり登場することが多いです。漫画を読んでいるときはそれほど感じていなかったのですが、この4人がセットで特別扱いされているのがわかって、なかなか面白いなと思いました。
見返してみて、いつもクールに見えるキルアの人間臭さが感じされたのが、大きな収穫でした。物語の怒涛の展開に気を取られて、影で支えているキルアがあまり見えていなかったことに気付かされました。何を考えているかわからなかったヒソカも、その実態がだいぶつかめた感覚があります。これについては、私が人生経験を重ねてきたことも影響していそうです。
あとは148話にわたってオープニング曲「departure!」がずっと同じなのには驚きました。編が変わると歌詞が1番と2番が入れ替わることを繰り返して、最後まで同じ曲だったんです。これは最近のアニメだとほとんどないことで、さすが10年以上前のアニメだなと懐かしく感じました。
最近のアニメだとせっかくその作品にぴったりな曲を作っても、13話くらいですぐに切り替わってしまうので、もったいないなと思います。こうやって1つの曲を大事に長く使うのは良いことです。
エンディングに関しては、本編の最後にエンディング曲のイントロをかぶせる演出が、すごく好みでした。とくに終盤のエンディングの「表裏一体」はエンディングの入り方が絶妙で、毎回ゾクゾクしました。YouTubeでこの曲が聞きたくて見に行ったら「最近ハンターハンターのアニメを見てはまりました!」と言う人をコメント欄に発見。私と同じだとうれしく思いました。動画を貼っておきます。
キメラアント編の軍儀に感情移入
HUNTER×HUNTER全体を通して、いちばん印象に残ったのは、キメラアント編の「軍儀(ぐんぎ)」の話です。軍儀は架空の盤上ゲームで、物語全体の中でもとくに盛り上がるところなので、このあたりの話が一番好きという人は多い気がします。
私の場合は、もともと将棋が趣味なので、よけいに軍議に興味をそそられました。HUNTER×HUNTERの中で語られる「ココリコ」という戦法の話は、そのまま将棋にも当てはまる部分があるんです。
ある棋士が1人で1つの戦法を作り上げて、他の人も使うようになって流行する。しかし、その戦法がたった一手によって対策されて、もう使われなくなってしまう。そして、その戦法がさらに新しい一手によって蘇る。そういったことがHUNTER×HUNTERの物語中だけではなく、実際の将棋でも起こるんです。
この軍儀は、最近ボードゲームとして再現され、販売されたそうです。そんな奥深いゲームを、漫画作品に登場させるために生み出すとは、富樫さん本当にすごい才能があるなと思います。これはグリードアイランドというゲームについても、同じことが言えます。
キメラアント編については、私が学ばせてもらっている新田祐士さんもYouTubeで取り上げています。軍儀の話も詳しくしているので、気になる人は見てみてください。
短期間に一気にやることに意味がある
今回、HUNTER×HUNTERでやった「短期間で一気に」が有効なのは、アニメを見るときだけではありません。仕事などやるべきことをやるときには、共通して大事なことだと思っています。
ダラダラやっていると、いくら時間をかけもて、なかなか物事は進みません。それよりも多少無理をしてでも、短期間で一気にやることで形になることは多いと思います。
私はライターが本業ですが、記事やランディングページを執筆して作るときも同じです。納期までに余裕があるからといって少しずつ進めようとしても、なかなかいいアイディアがまとまらなかったりします。それよりも1日とか2日で一気に進めた方が良いものができるのは、何度も経験してることです。
また、自分の商品を作って、情報発信をして売るときにも、一気にやるのが大事です。時間をかけて少しずつやろうとしても、最初に描いていた目標や構想を忘れてしまいます。しかもだんだん熱が冷めてきてしまって、けっきょく途中で辞めてしまうことが、よくあるんです。
ですので、やると決めたら短期間で一気にやる。これは私が普段から気をつけていることです。今回、HUNTER×HUNTERのアニメを見るにあたってもその考え方を実行したわけですが、やはり良いものだなと実感しました。
情報発信においては、もちろん長期間にわたって続けることも大事です。だから「短期間で一気にやる」と「長期間にわたってじっくりやる」を、うまく組み合わせられるといいですね。
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