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「考える技術・書く技術」の書評・感想~すばらしい3つのポイント~

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「考える技術・書く技術」の書評・感想

私たちはふだんから
「書く」機会が多いです。

仕事で報告書を書くときから
SNSに書き込むときまで、
ほんとうに色々な場面で
「書く」必要に迫られます。

そんなとき、
「どのようやれば相手に自分の言いたいことが
うまく伝えられるだろうか?」
と悩んだ経験は誰しもあるでしょう。

誰にでもわかりやすく伝わる文章が
思うままに書ければ、
仕事もプラーベートも
ずっとうまくいくようになるはず。

それを実現するために書かれた本が
「考える技術・書く技術」です。

「考える技術・書く技術」は良書で、
以下の3つのすばらしい点があります。

①「ピラミッド原則」が身につく
②「書く」ことと論理的思考をセットで学べる
③章立てが明確で読むべきところがはっきりしている

これらについて、
順番にくわしく解説します。

目次

「考える技術・書く技術」とは

「考える技術・書く技術」は
こちらの本です↓

出版されたのは1999年という
ちょっと古い本です。

それでもなお、
現在も売れつづけているのですから、
それだけで本書の質がうかがえます。

(この記事を書くにあたり調べたところ、
Amazonのビジネス文書のカテゴリーで
ベストセラーのマークが付いていました。)

20年たってもその内容が色あせない
「ビジネス・ライティングの古典」
と言え一冊です。

著者はバーバラ・ミントさんで、
マッキンゼー社に初の女性コンサルタントとして
入社した人物。

ミントさんはコンサルティング業務の中で
文書作成の技術を磨きあげ、
それを本書にまとめました。

そのため、
書かれている内容はとても実践的で、
読んだ人が実際に仕事や生活の中で使いやすい
というのが大きな特徴になっています。

①「ピラミッド原則」が身につく

「考える技術・書く技術」の
すばらしい点の1つ目は、
「ピラミッド原則」が身につく
ということです。

本書の目的ははっきりしていて、
「ピラミッド原則」を読者に伝えることを
ただひとつのミッションとした本

だと言えます。

最初から最後まで、
「ピラミッド原則」について書かれており、
この原則こそがわかりやすい文章を書くための
秘密なのです。

では「ピラミッド原則」とは何かというと、
一言でいえば

「最も伝えたいメッセージがひとつだけあり、
それを支えるメッセージのグループを
その下に配置する構造を作る」

ということです。

これだけでは
何のことだかわかりにくいと思いますが、
例として、
そもそもこのブログ記事が
「ピラミッド原則」を意識して書かれています。

つまり、
「考える技術・書く技術」はすばらしい本だ!
という最も伝えたいメッセージがあり、
それを3つのポイントが支えているのです。

図にすると以下のようになります↓

「考える技術・書く技術」のピラミッド構造

このように
メッセージのつながりの形が
ピラミッド型になっているので、
「ピラミッド原則」と呼ぶわけです。

なお、最も伝えたいメッセージを
支えるメッセージを、
さらに別のメッセージで支える場合もあります。

その場合は、
ピラミッドは下方向にどんどん
拡大していくことになります。

本書で強調されているのは、
こうしたピラミッド構造を
まず自分の頭の中で作り、
それを文章の中に反映させる

ということです。

その際に、
文章の読み手が
自分と同じピラミッド構造を
頭の中にイメージできるように

書き方を工夫します。

こうすることで、
自分が伝えたいメッセージを
整理された状態で相手に伝えられるので、
相手が「わかりやすい!」と感じる
文章にできるのです。

この「ピラミッド原則」を
使いこなすには
どうすればいいかということが、
本書には詳しく書かれています。

「文章を書くのは苦手だ」という人でも、
本書をよく読んで実際に試していけば、
わかりやすい文章が書けるようになるでしょう。

②「書く」ことと論理的思考をセットで学べる

すばらしい点の2つ目は、
「書く」ことと論理的思考をセットで学べる
ということです。

「考える技術・書く技術」のメインテーマは
わかりやすい文章を書くこと
なのですが、
そのために必要なのが論理的思考である
ことも強調されています。

ピラミッド構造にしたがって
文章を書くためには、
そもそも自分の頭の中に伝えたいメッセージが
ピラミッド構造で
整理されていなければなりません。

そうしてメッセージを整理することは、
まさに「論理的に考える」ということなのです。

論理的思考の大切さについては
私はこれまでも強調してきました。

論理的思考は
あらゆる場面で使えるものですが、
本書では
「文章を書くために必要とされる思考」
という切り口で論理的思考を学べます

文章を書くための技術を学ぶなかで
自然と論理的ができるようになるので、
とてもオトクです。

まさに「考える技術・書く技術」の題名どおり、
「考える」と「書く」の
両方をセットで学べるのです。

そのため、
論理的思考の入門書としても
本書は使えます。

論理的思考ができる人であっても、
文章を書くのは苦手
という人は少なくないです。

私自身、
論理的思考には自信があっても、
それを文章で活用するとなると
自信がありませんでした。

そうした人にも
「考える技術・書く技術」は
効果的です。

もともと論理的思考ができる人であれば、
「ピラミッド原則」のテクニックを理解するだけで
その思考を「書く」ことに
役立てられるようになります

それによって、
あっという間に
わかりやすい文章が書けるようになるでしょう。

③章立てが明確で読むべきところがはっきりしている

すばらしい点の3つ目は、
章立てが明確で読むべきところがはっきりしている
ということです。

「考える技術・書く技術」の本そのものも、
当然ながら「ピラミッド原則」に
したがって書かれています。

そのため、
章立てがとてもわかりやすく、
自分にとって必要な部分だけを読むことが
可能になっています。

本書は以下の4部構成です↓

第Ⅰ部 書く技術
第Ⅱ部 考える技術
第Ⅲ部 問題解決の技術
第Ⅳ部 表現の技術

これから「考える技術・書く技術」を
読むつもりだという人に
ぜひともお伝えしておきたいことがあります。

それは、
第Ⅰ部と第Ⅱ部だけ読めばいい
ということです。

「ピラミッド原則」の使い方など、
本書でほんとうに大事なことは
第Ⅰ部と第Ⅱ部に集中されています。

そのため、
第Ⅲ部と第Ⅳ部は読まなくても
何の問題もないのです。

第Ⅲ部はコンサルタントの仕事をしている人向けの
専門的な内容ですし、
第Ⅳ部はオマケのような内容です。

なぜ「第Ⅰ部と第Ⅱ部だけ読めばいい」と
強調するかというと、
第Ⅲ部と第Ⅳ部は読みすすめるのが
とても大変だから

です。

私は第Ⅰ部と第Ⅱ部では、
「なるほど!」と理解しながら
サクサク読み進められたのに、
第Ⅲ部と第Ⅳ部では内容が高度すぎて
内容を理解するのが
難しく感じました。

第Ⅲ部と第Ⅳ部で苦労するうちに
「ピラミッド原則って、なんだか難しいかも」
「自分には使いこなすのはムリかもしれない」
という気分になってしまったのです。

私は本書を読むのは2回目なのですが、
数年前に最初に読んだときにも
まったく同じように
第Ⅲ部と第Ⅳ部に苦しめられたことを
思い出しました。

「考える技術・書く技術」全体や
「ピラミッド原則」に
悪いイメージを持たないためにも、
本書をすべて読み通すことに
こだわらない方がいい

です。

それよりも
第Ⅰ部と第Ⅱ部の内容を
しっかりと消化して、
実際に文章を書く練習をすることに
時間をかけるべきです。

これは私がやってしまった失敗なので、
ぜひ気をつけてください。

まとめ

「考える技術・書く技術」のすばらしい点
  1. 「ピラミッド原則」が身につく
  2. 「書く」ことと論理的思考をセットで学べる
  3. 章立てが明確で読むべきところがはっきりしている

わかりやすい文章を
書けるようになりたい人は、
読んでみてはいかがでしょうか。

「考える技術・書く技術」の書評・感想

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