ネット将棋の対局をやり過ぎて
後悔した経験が、
私にはあります。
ネット将棋をやると
棋力が下がってしまうことがある
という話を前回書きました↓
棋力が下がってしまうような
将棋を指してしまいがちなのは、
負けて悔しくて
自分をコントロール
できていないときです。
そんなときに
ネット将棋のやり過ぎを止めるための
3つのルールをご紹介します。
いずれも私が実際に試して、
効果的だったものです。
私のような後悔する思いを
みなさんにはしてほしくないので、
ご紹介します。
ネット将棋をやり過ぎた私の経験
「わざわざルールなんて決めなくても、
対局をやり過ぎないように
気をつければいいだけじゃないか」
という意見もあるかもしれません。
でも、ネット将棋には
ついついやり過ぎてしまう悪魔の力
があるものなのです。
10年ほど前、
私が大学生のときに
「将棋倶楽部24」で
対局をやり過ぎた話は
前回書きました。
このときも
やり過ぎに気をつけていたのに、
防げませんでした。
やり過ぎてしまうのは、
負け続けたとき。
・将棋に負けたことと
・せっかく上げたレーティングが下がったこと
この両方の悔しさが合わさって
すぐに次の対局が
やりたくなってしまったのです。
悔しさを晴らすには、
勝つしかないのですから。
ただし、
勝てなくてイライラした状態でやっても、
しっかりと考えて
良い内容の将棋を指すことはできません。
結果として
棋力を上げるのには
まったく効果のない将棋を指すことになり、
しかもたいていの場合、
さらに負けを重ねることになります。
そして悪循環から抜けられなくなり、
意識がもうろうとしながらも
夜遅くまで指し続けてしまうのです。
そんなときは後悔して
途中でやめなかった自分を責めるのですが、
何日かたつと
またネット将棋をやめられなくなって
同じことの繰り返し。
いま振り返っても、
イヤな思い出です。
ネット将棋をやめた方がいいと
理性でわかっていても、
やめることができない。
それぐらい将棋に負けたときの
悔しさは大きいもので、
自分でもコントロール不能な面が
あるのです。
将棋を指す人であれば、
負けたときの悔しさや
そのときの精神の不安定さは
共感してもらえる部分が
あるのではないかと思います。
ネット将棋での3つのルール
ネット将棋はうまく使えば
棋力の向上に役立つのは
間違いないので、
積極的に活用したい。
その一方で、
ネット将棋のやり過ぎで後悔することを
繰り返したくはありません。
そこで大学生だった私は
対策を考えました。
それは、
事前にルールを決める
ということです。
将棋を指すからには
負けることを防ぐことはできませんが、
それが対局のやり過ぎに
つながらないようなルール
をあらかじめ決めて、
それを守るようにしたのです。
最初の1局を始める前から
「自分で決めたルールを守る」
と強く決意。
ネット将棋をやり過ぎたときの
後悔の気持ちを思い出すことで、
負けた直後の精神状態でも
次の対局を始めることを
ぐっとこらえることができました。
このルールは
実際に自分が試してみて有効だったものが
3つあるので、
順番に紹介します。
ルール①1日の対局数の上限を決める
最初のルールは、
「1日の対局数の上限を決める」
ということです。
例えば
ネット将棋は1日に3局まで
と決めることで、
やり過ぎを防げます。
何かのインタビューで見たのですが、
プロ棋士の菅井竜也七段も以前は
「1日に2局」と決めて
「将棋倶楽部24」で指していたようです。
「それ以上やると
将棋が荒くなるからやらない」
とも語っていました。
対局数の上限を決めるのは
プロも取り入れている方法なのです。
スマホアプリの
「将棋ウォーズ」であれば、
無料会員の場合は
1日の対局数が
3局に制限されています。
この仕組みを利用して
「1日に3局」だけ将棋を指すのも
良い方法だと思います。
ルール②連敗したらやめる
2つ目のルールは、
「連敗したらやめる」
ということ。
2連敗や3連敗など
自分が決めた連敗をしたら、
そこでスパッとやめるのです。
私の経験上、
連敗してイライラした状態で指す将棋は
ロクなものではありません。
ただ、連敗したときが
一番ネット将棋をやめられない
タイミングでもあります。
たから、
あらかじめルールを決めておき、
連敗したら考える間もなく
パソコンやスマホの電源を切るなど、
即座にやめることが大事です。
そして、
窓を開けて風に当たるなど
少し間をおいてやれば、
冷静さを取り戻せるはずです。
ルール③決めた時間になったらやめる
3つ目のルールは、
「決めた時間になったらやめる」
ということ。
私の場合は
夜にネット将棋をやることが多かったので、
「午前0時になったらやめる」
というルールにしました。
夜遅くなると眠くなってきて
将棋の内容も悪くなるので、
それを避けるためにも
効果的なルールです。
また、あえて時間が限られている
出かける前、通勤・通学中、昼休み
などにネット将棋をやるのも
ひとつの手です。
時間がきたら
強制的に将棋をやめることに
なりますからね。
3つのルールの使い分け
3つのルールを紹介しました。
みなさんの状況に合わせて、
ルールを使い分けるといいと思います。
3つの中では
「ルール①1日の対局数の上限を決める」が
いちばん取り入れやすいでしょう。
「ルール②連敗したらやめる」は
連敗をしなければ
たくさん対局を続けられるのが
いいところです。
勝っているときは
精神状態が安定しているので、
しっかりと考えながら
質の高い将棋を指し続ける
ことも可能です。
将棋の上達のためには
ある程度の対局数をこなすことも大事なので、
せっかく調子が良いときには
1日にたくさん対局したいもの。
状況に応じて
「1日の対局数の上限を決める」
というルールと使い分けましょう。
「ルール③決めた時間になったらやめる」は
数ではなく時間で区切るやり方。
集中できる時間の長さを
意識する場合には、
このルールが合っています。
ルールを使い分けるとは言っても、
あくまでもその日の対局をはじめる前に
ルールは決めておき、
それは変更しないのが大事です。
負け始めてから
自分に都合のいいように
ルールを変更したのでは、
意味がないですからね。
色々なルールを試してみて、
自分にしっくりくるやり方を
探してみましょう。
まとめ
私はネット将棋で対局をやり過ぎて
後悔したことがあります。
自分を責めることが何度も続いた後で
以下の3つのルールを決めたところ、
ネット将棋のやり過ぎを止めるのに
効果がありました。
②連敗したらやめる
③決めた時間になったらやめる
負けて悔しいときには
自分をコントロールできなくなる
ことがあります。
私もそうでした。
そんなときに備えて、
あらかじめルールを決めて、
ネット将棋をスムーズにやめる仕組みを
作っておくのがオススメです。
ネット将棋自体は
対局の機会を増やせる素晴らしいもの。
やり過ぎないようにして、
うまく活用しましょう。
こちらの記事では
「ネット将棋をやると
棋力が下がってしまうことがある」
という話を書きました↓