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「沈黙のWebライティング」の書評・感想~楽しく読めて超有益~

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「沈黙のWebライティング」の書評・感想

私はこれまでにブログ記事を500記事以上書いてきており、最近ではWebライターとしての仕事もはじめました。

「ライターとして活動するうえで、何か読んでおくべき本はないかな……」と思って手に取ったのが、「沈黙のWebライティング」です。

実際に読んでみると、とても楽しく読めて、しかも超有益な本でした。

この記事では、「沈黙のWebライティング」がどんな本なのか、どんな人にオススメなのかを紹介します。

「沈黙のWebライティング」を買うかどうかを迷っている人は、参考にしてください。

目次

「沈黙のWebライティング」の紹介

「沈黙のWebライティング」は、こちらの本です↓

私がなぜこの本を読もうと思ったかというと、色々な人がオススメしていたからです。ネットで情報収集をしていると、現役のWebライターや、Webメディアのディレクター、インフルエンサーのマナブさんなど、多くの人がこぞって「この本を読むべき!」と言っていることに気づきました。

「沈黙のWebライティング」は、2016年に出版された本です。にもかかわらず、現在でもライティングに関わる大勢の人がオススメしているということは、それだけでも「沈黙のWebライティング」のすごさがわかります。

ちなみに、「沈黙のWebライティング」は、ネット上で連載された記事を書籍としてまとめたものです。記事はいまでもネット上で公開されているので、それを読むだけでも十分に勉強になります。ネット上での記事はこちら↓

書籍では詳しい解説が追加されているので、本格的に勉強したい場合は書籍を購入した方がいいでしょう。

私は電子書籍を購入したのですが、電子書籍を購入しようとしている人には注意してほしいポイントがあります。それは、「沈黙のWebライティング」は固定レイアウトで作成されているこということです。つまり、文字の大きさなどを変更することができません。

そのため、スマホで読もうとすると、文字が小さすぎでストレスがたまることになります。画面サイズが大きいタブレットなどを持っていない場合は、電子書籍ではなく紙の書籍を購入しましょう。

ストーリーが楽しい

「沈黙のWebライティング」のすばらしいところは、なんと言ってもストーリーがおもしろいという点です。

Webライティングに限らず、何かを勉強するとなると、どうしても「苦しみながら勉強する」というイメージがあります。学校の教科書は、読んでもたいてい楽しくないですもんね。

でも、「沈黙のWebライティング」はとても楽しいので、「勉強している」と意識することなくスルスルと読んでいけます。そのため、「他の本をがんばって読もうとしたけれど、途中で挫折してしまった」という人にこそ、「沈黙のWebライティング」はオススメです。

物語の舞台は、ある温泉旅館です。主人公のサツキとムツミは、両親を事故で亡くした若者の姉弟。旅館にお客さんを呼ぶために、Webでの発信をがんばろうとします。

そこに現れてアドバイスをくれるのが、ボーン・片桐とパートナーのヴェロニカ。サツキとムツミは、ボーンの力を借りて、旅館と温泉地を盛り上げられるのか……、といったストーリーです。

ボーンがなぜから筋肉ムキムキで、ライティングに関わる色々な必殺技を繰り出すのがおもしろいです。また、ボーンはある電子チップを探しているのですが、その背後には世界規模の秘密が隠されています。

さらには、温泉旅館の集客をジャマする悪者も現れて……、といったぐあいに、先の展開がつねに気になります。

物語は小説のような文章ではなく、会話形式で進んでいきます。登場人物のアイコンにふきだしが付いていて、マンガを読むような感覚で読めるので、文字ばかりの文章が苦手だという人でも読みやすいです。

「会話形式のストーリーを楽しみながら読める」というのは、他のWebライティングの本にはない、「沈黙のWebライティング」ならではの良さです。

有益なノウハウが満載

「沈黙のWebライティング」で書かれている内容は、すごく有益です。Webライティングにおいて重要なノウハウが、ほぼすべて網羅されています。Amazonの商品紹介には「SEOのためのライティング教本の決定版!」と書かれているのですが、まさにそんな感じです。

おもしろいストーリーを展開しつつ、これだけ重厚な内容を盛り込んでいることには驚きました。「沈黙のWebライティング」には筋肉ムキムキのボーンのイラストが描かれているので、「マンガみたいだし、内容はペラペラに薄かもしれないな」となんとなく思っていたのですが、その予想は大ハズレでした。

私自身がSEO(検索での上位表示を狙うこと)を意識してブログ記事を書きはじめたのは、5年ほど前です。それからずっと、本を読んだりネットで調べたり、人から直接教わったりもしてきたので、ライティングの知識はそれなりに持っているつもりでいました。

そんな私でも、「沈黙のWebライティング」には、勉強になる部分がたくさんありました。いままでバラバラに持っていた知識がつながって、「ああ、そういうことだったのか!」と納得する部分がたくさんあって、気持ちがよかったです。

わかったつもりになっていたことでも、実際にはできていない部分がたくさんあることに気付いて、あらためて「自分はまだまだダメだな……」と思うことも多くありました。

自己満足の記事を書いてしまうワナ

私が特に心をえぐられたのが、ムツミの失敗のエピソードです。ムツミは東京に行ってバンドの音楽活動をしていたものの、失敗して実家の温泉旅館に戻ってきました。

ムツミが音楽活動で失敗したのは、ファンへの敬意を失って、ファンを無視した自己満足の音楽を作ってしまったからです。「オレたちのバンドなんだから、オレたちのやりたいサウンドを目指して何が悪いんだ?」と、「ファンにオレたちの音楽を聴かせてやる」という発想になって、暴走してしまいました。

それと同じことが、Webライティングでも起きます。ムツミは読み手のことを考えず、自分のやりたい記事企画を進めようとするのです。

これは私自身もやってしまっていることなので、気をつけないといけないと思いました。私だけでなく、多くの人がおちいってしまうワナでしょう。

あくまで記事は、「検索した人を満足させることを書く。自分の書きたいことは書かない」ということが大事です。わかっていても実践するのは難しいのですが、私もがんばります。

Web連載ならではの仕掛けがたくさん

「沈黙のWebライティング」はWeb連載を元にしているので、普通の本とは違う仕掛けがたくさん仕込まれています。

まず、関連記事へのリンクが多いです。詳しく知りたいことは、関連記事を読むことで、さらに理解を深めることができます。ただし、書籍だとワンクリックですぐに記事に飛ぶ、ということができないのが惜しいところ。リンク先へのアクセスのしやすさは、Web連載の方がはるかに上ですね。

それからおもしろいのが、「沈黙のWebライティング」にはエンディングの楽曲が用意されていることです。物語としては、ムツミが作詞・作曲をしたことになっています。

私は本で歌詞だけを読んで「なんだ、このポエムは?」と思ったのですが、ちきんと完成した曲があったのです。このブログ記事を書くにあたって色々と調べるなかで、ぐうぜん発見しました。それがこちらです↓

きちんと歌手を起用して、PVを作って、追加のエピソードも用意されていて、かなり本格的です。

しかも驚くのが、作詞・作曲をしているのが「沈黙のWebライティング」の著者の松尾茂起さんだということ。ライターであれば作詞ができるのは納得ですが、作曲までできるとは!松尾さんも昔は音楽活動をしていたのかもしれません。

そう考えると、ムツミと松尾さんがダブってみえてきます。松尾さんも昔はムツミのような失敗をして悩んだりしていたのかなと想像すると、親近感がわきますね。

まとめ

「沈黙のWebライティング」は、すばらしい本です。

ストーリーがおもしろくて楽しく読みつつ、Webライティングの本格的なノウハウが学べます。

多くの人がオススメしていることからも、この本のすごさがわかります。

「本当におもしろいのかな?」「本当に有益なのかな?」と疑う人は、まずは無料公開されているWeb記事を読んでみましょう。

それで納得したら、書籍を購入するといいです。

書籍の方がライティングのノウハウはずっと充実しているので、本気で勉強したいのであれば、書籍を買った方がいいですよ。

「沈黙のWebライティング」の書評・感想

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