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門倉啓太五段と山根ことみ女流初段が優勝~YAMADAチャレンジ杯2019④~

 
YAMADAチャレンジ杯
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

YAMADAチャレンジ杯

YAMADAチャレンジ杯では
門倉啓太五段が、
YAMADA女流チャレンジ杯では
山根ことみ女流初段が
それぞれ優勝。

決勝戦と表彰式が行われた
午後の様子をお伝えします。

YAMADAチャレンジ杯の
イベントレポート、
4回目の最終回です。

 

YAMADAチャレンジ杯については
こちらの記事も合わせてどうぞ↓

YAMADA女流チャレンジ杯の決勝

YAMADA女流チャレンジ杯の決勝戦は
13時半から開始。

私は指導対局を受けていたので、
開始時は見られませんでした。

決勝は山根ことみ女流初段
伊奈川愛菓女流初段の対戦。

両者とも棋戦初優勝がかかります。

YAMADAチャレンジ杯

 

戦型は山根女流初段の四間飛車に
伊奈川女流初段が
居飛車穴熊で対抗。

お互いに金銀4枚で
ガチガチに固く囲い合います。

私が指導対局を終えて
対局を見始めたときには
本格的な戦いが始まったところ。

まだ昼食をとっていなかったので、
急いで食べに行きました。

YAMADAチャレンジ杯のイベントは
ヤマダ電機の4階で行われますが、
すぐ上の5階のフロアはレストラン街
になっているので
とても便利です。

私はラーメンをパパっと食べました。

 

会場に戻ってみると、
まだ両対局者の囲いは手つかず。

攻め駒の押し引きで
長い中盤戦になっていたようです。

私は荷物を置いて確保しておいた
自分の席に戻りました。

伊奈川女流初段の穴熊が
あまりにも固いため
山根女流初段が
勝ちにくい展開に見えましたが、
山根さんはうまく攻め込んでいきます。

と金を作って穴熊の金をはがし、
馬も竜も金銀と刺し違えて
穴熊の玉を引きずり出す、
強烈な攻め。

あっという間に
伊奈川女流初段を受けなしに追い込んで、
山根女流初段の勝利となりました。

YAMADAチャレンジ杯

 

対局が終わったあとは
大盤で感想戦です。

解説は森内俊之九段

中盤で伊奈川女流初段から
飛車交換を挑む手があったようで、
森内九段がその手を指摘。

大盤で検討したところ
有力そうだという結論になり、
その手を逃した伊奈川さんは
悔しがっていました。

山根女流初段は棋戦初優勝です。

森内俊之九段も加わった指導対局

YAMADA女流チャレンジ杯の
決勝戦が終わった15時から、
特設会場では指導対局の
2回目が行われました。

森内俊之九段も参加。

1回目のときには
佐藤康光九段が座っていた席で
指導をしていました↓

 

他の4人の棋士は変わらず、
準決勝で負けた4人の棋士

悔しいであろう気持ちを抑えて
にこやかに指導対局をしていて、
立派だと感じました↓

YAMADAチャレンジ杯

 

YAMADAチャレンジ杯の決勝

15時半からはいよいよ、
YAMADAチャレンジ杯の決勝戦です。

門倉啓太五段井出隼平四段の対局。

対局開始前には
両対局者が意気込みを語っていました↓

YAMADAチャレンジ杯

 

解説は佐藤康光九段、
聞き手は山口恵梨子女流初段。

山口さんは3局連続で
聞き手を務めていて、
なかなか大変そうです。

 

戦型は井出四段の三間飛車対し、
門倉五段が居飛車の銀冠。

面白いことに、
この将棋は井出四段の準決勝と
同じような形
になりました。

黒沢怜生五段との対局では
井出四段は居飛車側を持っていましたが、
本局では逆に
振り飛車側を指しています。

井出四段は振り飛車党ですから、
どちらかというと
こちらの方が得意でしょう。

 

井出四段が中盤で調子よく攻めて、
局面をリード。

門倉五段は
ガマンの時間が続きます。

その後、
門倉五段も盛り返して
難しい終盤戦となりますが、
門倉五段の108手目
「△2三金」が悪手

直後の110手目に井出四段が
「▲3二金」と打てば勝ちでしたが、
井出四段はそれを逃してしまいます

すると局面は再度逆転。

井出四段の王手ラッシュを
ギリギリでしのいだ
門倉五段の勝ちとなりました。

 

YAMADAチャレンジ杯

 

対局直後の井手四段は
自身のミスに気がついたのか、
顔を手で覆って
しばらく立てない様子。

山口女流初段がやさしく促して、
大盤で感想戦が行われました↓

YAMADAチャレンジ杯

 

井出四段だけでなく
門倉五段も自分のミスを
認識していたようで、
反省の言葉を何度も語っていました。

あまりうれしそうな様子を見せなかった
門倉五段ですが、
これで棋戦初優勝です。

両者棋戦初優勝の表彰式

決勝戦の後には
ステージ上の対局用セットが
素早く片付けられて、
17時から表彰式が行われました。

優勝した門倉啓太五段、
山根ことみ女流初段にそれぞれ、
佐藤康光会長から
賞状、トロフィー、目録
手渡されました↓

YAMADAチャレンジ杯

 

そして、佐藤康光会長の両脇に
トロフィーを手にした優勝者二人が並び、
写真撮影の時間

メディア関係者だけでなく
会場のファンもみんなカメラを手にして、
写真をバシバシ撮ります。

このころになると、
ずっと緊張の面持ちだった両優勝者も
ようやく喜びの実感がわいてきた様子。

門倉五段も山根女流初段も
これが初めての棋戦優勝ということで、
初々しさがありました。

 

その後は、優勝者からのあいさつ。

門倉五段は
「優勝したのは小学生以来」
ということを語っていました。

たしかに、奨励会に入ると
アマチュアの大会には出場できませんから、
プロ棋戦で活躍しないことには
優勝の機会というのはないんですね。

当たり前のことかもしれませんが、
私には新鮮な驚きがありました。

 

YAMADAチャレンジ杯

 

山根女流初段は
こんなことを語っていました。

過去3回この会場で準決勝を指した
経験があるのですが、
すべて準決勝で負けて
指導対局に回ってしまい悔しかった。

今回、4回目にして
ようやく優勝できた。

また、準決勝も決勝も
大好きな四間飛車
で勝って優勝できたのがうれしい。

 

とのことでした。

私も四間飛車が好きで
よく指しているので、
この言葉はが聞けてうれしかったです。

最後には佐藤会長があいさつをして、
このイベントは終了しました。

 

表彰式は閉会式も兼ねているのですが、
出演棋士は優勝者と佐藤康光会長のみ。

将棋祭りの閉会式であれば
その日の出演棋士が
ステージ上に集合するものです。

やはり公式棋戦は
将棋祭りとは違います。

ステージ上で光を浴びるのは勝者のみ
ということかなと、
勝負の世界の厳しさを感じました。

まとめ

YAMADAチャレンジ杯のイベントでは、
午後に決勝戦が行われました。

結果、門倉啓太五段と
山根ことみ女流初段が優勝。

どちらも初めての
棋戦優勝となりました。

このイベントはすべて無料で、
1日中楽しむことができます。

とても素晴らしいイベントなので、
来年以降にぜひみなさんも
参加されてみてはいかがでしょうか。

 

 

YAMADAチャレンジ杯については
こちらの記事も合わせてどうぞ↓

 

 

 

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