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YAMADAチャレンジ杯とYAMADA女流チャレンジ杯の4つの特徴

 
YAMADAチャレンジ杯の4つの特徴
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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

YAMADAチャレンジ杯の4つの特徴

YAMADAチャレンジ杯と
YAMADA女流チャレンジ杯は、
どちらもここ数年で新設された
新しい将棋の棋戦です。

私は明日、
公開対局を観戦に行く予定なのですが、
今までこの棋戦について
よく知りませんでした。

そこで、
YAMADAチャレンジ杯と
YAMADA女流チャレンジ杯について
改めて調査。

すると、
他の棋戦と比較して
4つの特徴があることがわかりました。

特徴①ヤマダ電機での公開対局

YAMADAチャレンジ杯と
YAMADA女流チャレンジ杯と
最大の特徴は、
ヤマダ電機での公開対局
です。

どちらも準決勝と決勝は
群馬県高崎市にある
「ヤマダ電機LABI1高崎」
で行われます。

この棋戦はヤマダ電機が特別協賛しており、
対局場所も提供しているわけです。

しかも、
ただそこで対局をするというだけでなく、
一般のお客さんが自由に観戦できる公開対局。

公開対局で使用される
4階のイベントスペースは、
毎年1月4日に行われる
「上州将棋まつり」
でも使用される場所です。

 

ちなみに、
毎年「上州将棋まつり」の前日には
子ども将棋大会が行われるのですが、
その点はYAMADAチャレンジ杯も同様。

夏と冬にそれぞれ2日間ずつ
将棋イベントが開催され、

ヤマダ電機の将棋界への貢献は
とても大きいです。

特徴②棋戦の名称や方式が変更

特徴の2つ目は、
棋戦の名称や方式が変更された
ということです。

YAMADAチャレンジ杯と
YAMADA女流チャレンジ杯は
比較的新しい棋戦にもかかわらず、
すでに設立された当初とは
色々な点が変更されています。

 

先に設立されたのは女流の方で、
2015年の新設当初は
「女子将棋YAMADAチャレンジ杯」
という名称でした。

その翌年の2016年には男性棋戦の
「上州YAMADAチャレンジ杯」が新設。

どちらも2018年から名称が変更となり、
現在のものになったのです。

出場資格が変わったのも大きな変更で、
下記の特徴③で
現在の方式についてまとめました。

 

一方、設立当初から変わっていないのが
ヤマダ電機での公開対局。

この点はこの棋戦の最大の特徴として
一貫しています。

特徴③出場資格が独特

特徴の3つ目は、
出場資格です。

YAMADAチャレンジ杯と
YAMADA女流チャレンジ杯の
現在の出場資格は以下の通りです。

・プロ入り15年以下
・タイトル戦未出場
・五段以下(女流二段以下)

 

この条件を満たすすべての棋士と、
アマチュアから選抜された1名で
トーナメントを戦います。

まず面白いのが、
「タイトル戦未出場」という条件が
付いていること。

こういった条件は
他の棋戦では見たことがありません。

今まで注目される舞台に
出たことがない棋士に
活躍の場を与えたいという
ことなのでしょう。

ただ、
条件になっているのがタイトル戦だけで、
棋戦の優勝などが含まれていないのは
少し不思議な気もしますが。

 

「プロ入り15年以下」というのも独特です。

若手棋士向けの伝統のある棋戦として
「新人王戦」がありますが、
こちらは26歳以下と
年齢で制限されています。

プロ入りからの年数で
出場資格を区切っている棋戦は
他にはありません。

YAMADAチャレンジ杯の
「プロ入り15年以下」というのは、
新人王戦にくらべると
対象が広めです。

奨励会を年齢制限ギリギリの26歳で
抜けたとしても、
41歳までは出場できるわけですから。

プロ入りからの年数は
それほど気にすることなく、
五段以下でタイトル戦未経験であれば、
大部分の棋士が出場できると言えます。

 

女流の方でも
年数とタイトル戦にの条件は同じですが、
段位は「女流二段以下」です。

これは男性棋士に比べると
出場資格がかなりゆるいです。

出場資格を失う女流三段にまで
昇段するのは大変なこと。

例えば現在の女流三段の棋士というのは、
香川愛生、渡部愛、伊藤沙恵、加藤桃子など。

女流のトップクラスの方々です。

そのため女流の場合には
段位はそれほど気にすることなく、
プロ入り15年以下で
タイトル戦未経験
であれば、
大部分の棋士が出場できると言えます。

 

男女で出場資格を失いやすい
条件が違うというのは、
今回調べてはじめて気がついた
興味深い点です。

特徴④準決勝と決勝のみが別日

特徴の4つ目は、
準決勝と決勝のみが別日に行われる
ということです。

公開対局で行われるのが
準決勝と決勝のみであるため、
こうしたやり方をしています。

 

準々決勝までの対局は
将棋会館で行われます。

女流の方では
1日に3局を指して、
そこまでの対局を
1日でやりきってしまうようです。

はっきりとわからないのは
YAMADAチャレンジ杯の方。

同じことをやろうとすると、
男性の方が人数が多いため
最大で1日に4局指すことに
なってしまいます。

1日に4局はさすがに
キツイと思うのですが、
こちらも1日で終わらせているのか
気になります。

 

ちなみに、
YAMADAチャレンジ杯も
YAMADA女流チャレンジ杯も、
持ち時間は20分(チェスクロック使用)で
秒読みは30秒

早指しの棋戦であり、
これは準決勝や決勝でも変わりません。

この持ち時間は
早指し棋戦の代表格である
NHH杯の予選と同じでもあります。

棋士としては慣れた持ち時間なので、
力を発揮しやすそうです。

まとめ

まとめると、
YAMADAチャレンジ杯と
YAMADA女流チャレンジ杯には、
以下の4つの特徴があります。

①ヤマダ電機での公開対局
②棋戦の名称や方式が変更
③出場資格が独特
④準決勝と決勝のみが別日

 

こうした特徴を理解しておくと、
観戦するときにも
面白みが増しますね。

明日は公開対局を観戦に行くので、
ますます楽しみになりました。

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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