ワットプラシーサンペットとワットマハタート~タイ,カンボジア14


アユタヤ遺跡のワットプラシーサンペットと
ワットマハタートを訪れました。
ワットプラシーサンペットと言えば、
アユタヤ遺跡を代表する景色である3つの仏塔。
そしてワットマハタートには
有名な「木の根で覆われた仏頭」があります。
この2つの遺跡はとても近くにあるので、
楽な移動でどちらも楽しめました。
ワットプラシーサンペット
象乗り体験を終えて次にやってきたのが、
「ワットプラシーサンペット」。
冒頭の写真が、
アユタヤを代表する有名な景色である
3つの塔です。
この3つの塔のように
ブッタの遺骨を納めた大きな塔や
仏教信仰のために建てられた塔のことを
「チェディ(仏塔)」と呼びます。
色々な様式があるのですが、
この3つのチェディは「スリランカ様式」。
仏塔の先端が鋭く尖っており、
釣鐘のような形になっているのが特徴です。
この塔は美しいままの姿で現在まで残っているのですが、
そのすぐ横には廃墟が広がっています↓
廃墟の部分と3つの塔を
同時に撮った写真がこちら↓
全盛期にはもっと色々な建物や仏像が
3つの塔の周りにあったのですが、
1767年にビルマ軍の侵攻によって
破壊されてしまいました。
こちらの展示では、
破壊される前の姿が再現されていました↓
3つの塔と同じぐらいの高さがある
大きな建物がたくさん並んでおり、
巨大な寺院であったことがわかります。
ノラ犬がたくさん
アユタヤ遺跡で驚いたのが、
ノラ犬が多いこと。
色々な場所でノラ犬を見かけました。
でも、元気に活動している犬はほぼ見かけず、
どの犬もこんなふうに、ぐでーんと寝ていました↓
暑い日だったのでみんな日陰にいて、
地面に少し穴を掘って
ひんやりした地面に腹をつけ、
涼んでいる犬も多かったです。
犬は通りかかる人にも無関心なので、
基本的に無害でした。
ただノラ犬なので、
いざ何かのときに人を噛んだりしたら、
狂犬病とかが怖いです。
寝ているのを起こさないように、
なるべく近づかないようにしつつ
そっと歩いて通り過ぎました。
ワットマハタート
ワットプラシーサンペットから
車でわずか5分ほどで
ワットマハタートに到着です。
ちなみに名前の最初に付いている
「ワット」というのはタイ語で
「寺院」を表す言葉。
「ワット○○」というのは、
日本語でいえば「○○寺」という意味です。
さて、ワットマハタートを訪れてみると、
「とにかくむちゃくちゃに破壊されている」
という印象を持ちました。
まず、こちらの展示で
破壊される前の姿を確認しておきましょう↓
このように、建設された14世紀の当時には
立派な寺院だった様子。
中央には高さ44mの黄金の塔が
そびえていたらしいのですが、
その今の姿がこちら↓
中央の塔の上部は破壊されて
なくなってしまっています。
破壊をまぬがれた周りにある小さな塔も
見るからに傾いてしまっているありさま↓
ワットマハタートは当時の人々の信仰の中心だったため、
侵略者たちの手によって
他の寺院と比べても徹底的に壊されてしまったようです。
ちなみにワットマハタートのチェディは、
「クメール様式」というもの。
仏塔の先端が丸みを帯びており、
トウモロコシのような形になっているが特徴です。
木の根で覆われた仏頭
侵略者はチェディだけでなく、
仏像も破壊したり盗んだりしていきました。
例えばこちらの写真↓
少しわかりにくいかもしれませんが、
中央の仏像はあぐらをかいた足の他は
なくなってしまっています。
周りには頭の部分がない仏像も多数。
無事に見える仏像もありますが、
これは復元されたもので、
元は他と同じように壊されていたそうです。
こんな無残な姿にされてしまった仏像たちですが、
破壊されたおかげでできた人気スポットがあります。
それがこちらの木の根で覆われた仏頭↓
破壊されて落ちた仏像の頭部を
覆うように木の根が育った結果、
根の間から仏像が顔をのぞかせている
神秘的な光景が自然に生み出されました。
観光ガイドブックなどを見ると、
この仏頭の写真は必ず使われています。
建物や仏像が破壊され尽くした
ワットマハタートですが、
この仏頭を見るために多くの観光客が訪れます。
そして、木の根で覆われた仏頭と
記念撮影をするときには
忘れてはいけないルールがあります。
自分の頭が仏像の頭より
高い位置にならないようにする必要があるのです。
これは仏像に敬意を示すため。
この仏頭はかなり低い位置にあるため
立っていたのではこのルールは守れないので、
座って記念撮影をすることになります。
仏頭の周りはロープで囲まれており、
こんな風になっています↓
仏頭の前には撮影スペースの板があるので、
この上に座ればルールを守れます。
私も含めて多くの人がここに座って
写真を撮っていました。
仏頭だけでなくそれを覆っている木も
根が何重にもからまり合っていて立派ですね。
ワットマハタートの見学を終え、
次はワットヤイチャイモンコンを目指しました。
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