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「将棋の渡辺くん」第4巻の感想、他作品とのコラボに注目

 
「将棋の渡辺くん」第4巻の感想
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

「将棋の渡辺くん」第4巻の感想

「将棋の渡辺くん」の第4巻が
発売となりました。

本ブログでこの作品を話題にするのは
初めてなので、
まずはどんな作品なのか、
読んだことのない人向けに解説。

また、この第4巻で注目したい
他作品とのコラボについて、
詳しく紹介します。

ネタバレがあるので
注意してください。

 

なお、冒頭のイラストは
マンガをお手本に私が描きました。

「将棋の渡辺くん」とは

「将棋の渡辺くん」は
「別冊少年マガジン」で
2013年6月号から連載されています。

タイトルの通り
将棋棋士の渡辺明さんが主人公
ほぼノンフィクションのマンガです。

作者は渡辺さんの妻である
伊奈めぐみさん。

「伊奈」というのは
結婚する前の旧姓です。

ちなみに伊奈めぐみさんの兄は
将棋棋士の伊奈裕介六段です。

 

伊奈さんは「妻の小言」というブログを
「将棋の渡辺くん」の連載前から書いており、
これが面白かったです。

現在は更新が止まっていますが、
ブログはこちら↓

 

このブログは
少し毒舌で冷めた視点から
夫の渡辺さんや一人息子の柊くんのことを書いていて、
それでいて愛が感じられるのが特徴でした。

そんな雰囲気がそのまま
漫画になったのが
「将棋の渡辺くん」。

ものすごく強くて
将棋界では第一人者の立場にある渡辺さんの
意外な一面が見られるのが魅力です。

というか、
「これを世間に公表されたら恥ずかしいのでは」
というような内容が
たくさん盛り込まれています。

それをマンガのネタにすることを
認めている渡辺さんは
かなり心が広いです。

 

独特の視点を持ちマンガを描ける妻と、
自身をネタにするのを許す将棋棋士の夫。

その両方がそろうことで
実現したこのマンガは、
奇跡的な作品と言えます。

最近発売された第4巻

そんな「将棋の渡辺くん」は
2019年8月8日に単行本第4巻が
発売されました↓

「将棋の渡辺くん」は
連載開始から単行本第1巻が発売されるまでの
期間が長くて、
私はヤキモキしたものです。

ですがその後の第2巻以降は
スムーズに発売されており、
各巻の発売時期をまとめると
以下の通りです↓

第1巻:2015年12月9日
第2巻:2016年8月9日
第3巻:2018年3月9日
第4巻:2019年8月9日

 

第4巻を出すまで
連載が続いているのは
本当に立派なことだと思います。

マンガの人気がなければ
連載が打ち切られることもあるわけで、
人気を維持していることがうかがえます。

それに「将棋の渡辺くん」のような
エッセイ風のマンガだと、
ストーリーがあるわけではないので
常にネタ切れの心配があるもの。

その点、「将棋の渡辺くん」では
将棋界の最新ニュースを
うまく取り入れており

それが成功の要因のひとつかなと思います。

第4巻で言えば、
藤井聡太さんや
カロリーナ・ステチェンスカさんの
話題が取り上げられています。

主人公の「渡辺くん」自身が
タイトル戦やJT杯に出場するなど、
将棋界で活躍しているのも良いネタです。

 

現在の渡辺明さんは「三冠」で、
将棋界で一番多くのタイトルを持つ存在。

今は絶好調なのですが、
この第4巻に収録されている話が
連載されているころは、
渡辺さんのデビュー以来の不調の時期でした。

その不調についての話も
包み隠さず触れられています。

渡辺さん自身が更新しているブログと
「将棋の渡辺くん」を合わせて読むと、
当時の渡辺さんの心境がうかがえて
より面白いです。

 

渡辺明さんのブログはこちら↓

他作品とのコラボ

この第4巻で目を引いたのが、
他作品とのコラボです。

「ミヤジマがお知らせします。」と
「宗桂」という
2つのマンガ作品とのコラボマンガが
収録されています。

「ミヤジマがお知らせします。」とのコラボ

まず「ミヤジマがお知らせします。」は

「別冊少年マガジン」で
毎号巻末で掲載されている予告マンガ。

「将棋の渡辺くん」と合わせて
毎号必ず巻末に掲載される縁で、
2018年8月号で
コラボが実現しました。

その号では「渡辺くん」の
最後のコマで伊奈さんがドアをピンポンし、
「ミヤジマ」の最初のコマで
伊奈さんがドアを開けて登場するという
工夫がされており、
話がつながるようになっていました。

それが第4巻で完全に再現されていて、
遊び心が素晴らしいです。

 

肝心な点としては、
このコラボマンガを描いているのが
「ミヤジマ」の作者である宮島雅憲さんであり、
伊奈めぐみさんではないということ。

他の作者の作品を1話(4ページ)だけとはいえ
「将棋の渡辺くん」にそのまま掲載しているわけで、
かなり斬新な試みと言えます。

「宗桂」とのコラボ

「宗桂」のコラボマンガの方は、
伊奈めぐみさんが描いています。

タイトルは「監修の渡辺くん」。

渡辺明さんが「宗桂」という
将棋マンガの監修をしている縁
で、
このコラボが実現しました。

 

「監修の渡辺くん」は
12ページの大ボリューム

「宗桂」というマンガが
毎話どのような手順を経て
作成されているのかということが
解説されており、
とても興味深いです。

監修の棋士や担当編集の方が
どのようにマンガ作りに関わっているのかという、
読者にとって謎な部分についてもわかります。

「監修の渡辺くん」の扉絵の背景を
なぜか「宗桂」の担当編集である
齋藤紘史さん
が描くなど、
こちらも遊び心が満載。

 

「将棋の渡辺くん」の第4巻は
これらコラボマンガが2つも盛り込まれた
豪華な内容となっています。

まとめ

「将棋の渡辺くん」の第4巻が発売。

今までどおり、
渡辺明さんの日常の意外な一面が見られる
面白さがあります。

それに加えて第四巻では、
「ミヤジマがお知らせします。」と
「宗桂」という
他のマンガ作品とのコラボマンガを収録。

これまでにないほど
盛りだくさんの内容です。

 

 

「将棋の渡辺くん」を
読んだことがない人は、
ぜひ第1巻からどうぞ↓

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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