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渡辺明棋王vs菅井竜也七段、叡王戦本戦準決勝の情報まとめ

 
渡辺明棋王vs菅井竜也七段、叡王戦
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

渡辺明棋王vs菅井竜也七段、叡王戦

渡辺明棋王と菅井竜也七段の
叡王戦準決勝の対局。

現在15連勝中の渡辺棋王が
本局でも強さを見せるかと思いきや、
菅井七段が得意の先手中飛車で快勝。

わずか69手という手数で、
午後7時過ぎという早い決着でした。

対局の流れや食事など情報をまとめました。

対局の情報まとめ

2019年1月29日
第4期叡王戦本戦 準決勝
渡辺明棋王vs菅井竜也七段(先手)
東京・将棋会館
持ち時間:各3時間(チェスクロック使用)
開始 15:00
終了 19:03
69手まで 菅井七段の勝ち
消費時間
渡辺:1時間41分
菅井:1時間41分

 

夕食
渡辺:鶏せいろうどん(ほそ島や)
菅井:豚肉のしょうが焼き(単品)(紫金飯店)

 

解説者:
中村太地七段
聞き手:
中村桃子女流初段
メールテーマ:
「元気をもらった一言」

 

菅井七段の夕食の注文は
「豚肉のしょうが焼き」の単品

ライスなどが付いていなくて、
おかずだけです。

これは2回戦の行方尚史八段との
対局のときと同じ注文。

終局後のインタビューで
菅井七段自ら語っていましたが、
対局中はたくさん食べられないので
単品でちょうどいいそうです。

 

また、
「特にしょうが焼きが好きというわけではない」
とも話していました。

あくまで量がちょうどいいから
この注文にしているだけ、
ということなんですね。

渡辺明棋王と菅井竜也七段

渡辺明棋王は現在15連勝中ということで絶好調。

15連勝というのは今年度の
連勝ランキングで1位ですし、
渡辺棋王の自己記録も更新中です。

好調の理由について
対局直前インタビューで聞かれていましたが、
去年はパワースポットにたくさん行ったので、
そのせいかもということでした。

御朱印を集めも始めたそうです。

それが好調の理由というのは
半分冗談なのかなとも思いますが、
渡辺棋王らしいサービス精神のある
受け答えでした。

渡辺棋王は今期の叡王戦は
本戦2回戦で広瀬章人八段(当時)、
3回戦で斎藤慎太郎王座と
強敵を連覇しての準決勝進出です。

 

対する菅井竜也七段は
1回戦で羽生竜王(当時)、2回戦で行方尚史八段、
3回戦で渡辺大夢五段に勝って、
本局を迎えました。

初戦で羽生竜王に勝ったのが大きくて、
その勢いで勝ち進んできた印象があります。

ベスト4に残った棋士の中では
唯一の関西勢かつ振り飛車党ということもあり、
菅井七段を応援するファンは多そうです。

 

両者の過去の対戦成績は
渡辺棋王の6勝、菅井七段の2勝。

現在は渡辺棋王が3連勝中。

直近では去年11月のJT杯の決勝という
大きな舞台
で対戦して、
勝った渡辺棋王が優勝しています。

菅井七段としては、
この叡王戦準決勝という勝負どころの対局で
なんとしても1勝を返したいところでしょう。

 

昨日放送の叡王戦準決勝からの試みである
「対局直前インタビュー」
本局でも放送されました。

また、カメラ視点が変わったたり
顔のアップなどが増えたのも昨日と同じ。

どうやら、こうした工夫は
今後も続けられるようです。

視聴者としてはありがたいですし、
うれしいことですね。

一局の流れ:菅井七段が中飛車で快勝

振り駒の結果、菅井七段の先手に。

菅井七段は初手▲5六歩から
中飛車
にしました。

やはり菅井七段の先手番と言えば
この戦法です。

渡辺棋王は角道を開けずに
左美濃に囲う形で対抗。

中盤の戦いが始まってすぐに飛車交換となり、
そのまま終盤の寄せ合いとなりました。

ただ、結果的にはそのあたりはすでに
菅井七段が優勢となっていたようです。

 

菅井七段が夕食休憩明けにすぐに指した
▲4二銀という銀のタダ捨てが、
勝利を一気に引き寄せる一手。

終局後のインタビューでは菅井七段自身も
「▲4二銀が成立すればこちらの勝ち」
だと語っていました。

その後▲3一角、▲2五桂と王手を決めてから
一転して▲7九歩と受けに回ったのが絶妙の手順。

そこからは渡辺棋王としても
粘りようがなかったようで、
パタパタと手が進んで
菅井七段の勝利となりました。

 

自玉に一度も王手も詰めろもかからないまま、
一方的に攻めきっての快勝。

午後7時3分という終局時刻は、
今期の叡王戦本戦の中では最も早いです。

圧倒的な強さを見せつけて
15連勝をしてきた渡辺棋王にしては、
あまりにもあっけない連勝の終わり方でした。

それだけ、勝ちの型にハマったときの
菅井七段の強さは圧倒的ということ
なのかなと思います。

解説の中村太地七段は似顔絵を回避

本局の解説は中村太地七段、
聞き手は中村桃子女流初段。

このお二人の組み合わせといえば
似顔絵の件を思い出します。

そう考えた視聴者は私だけではなかったようで、
番組には関連したメールがたくさん届き、
画面上のコメントも盛り上がっていました。

 

似顔絵の事件が起こったのは
2018年5月9日、
名人戦第3局2日目のニコニコ生放送の放送に
中村七段が出演したときのことでした。

中村太地七段が中村女流の似顔絵を
色紙に描いた
のですが、
それがヘタというかブサイクな絵に
なってしまったのです。

しかも、その番組を見ていた中村女流が
自身のツイッターで
「ダレダロウコノヒト。。」
のコメントと共に似顔絵の画像を投稿し、
大きな話題になっていました。

 

叡王戦本戦では毎回、
夕食休憩中に詰将棋が出題され、
休憩明けにその解答を発表。

さらに正解者へのプレゼント用の色紙を
解説の棋士がその場で揮毫する
というのが、
お約束の流れです。

その揮毫する文字は、
視聴者アンケートで決められることもあります。

その色紙への揮毫のときに、
中村七段に何か絵を描いてほしいというのが
私を含む多くの視聴者の期待でした。

 

ところが。

対局があまりににも早く終局してしまったため、
詰将棋の解答の時間すらありませんでした。

当然、揮毫の時間もなし。

感想戦の様子を放送するために
中村七段の出番が終わるときには、
「太地が逃げた」「画伯回避」
などのコメントがあふれました。

私も中村女流の横で絵を描く
中村七段の姿を見てみたかったので、
残念です。

まとめ

本局は菅井七段が快勝し、
渡辺棋王の連勝を15で止めました。

去年11月にJT杯決勝で敗れたときの
リベンジを果たした形です。

これで菅井七段は挑戦者決定戦の
3番勝負に進出し、
永瀬拓矢七段と対戦します。

二人は同い年で奨励会同期という関係。

どんな三番勝負になるか楽しみですね。

 

 

叡王戦の記事は
こちらにまとめてあります↓

 

 

 

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将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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