「詰将棋かるた」ニコニコ生放送の企画番組の内容と面白かった感想

「詰将棋かるた」は、
ニコニコ生放送の企画番組です。

変な企画だと思っていましたが、
実際に見てみるとすごく面白かったです。

頭の中だけであっという間に詰将棋を解く
プロ棋士のすごさを改めて実感。

出演した棋士の個性が発揮されていて、
見ていて楽しい番組でした。

「詰将棋かるた」はどんな番組か

「【ニコニコ大逆転将棋】詰将棋かるた」
2018年12月2日の午後7時から3時間ほど
ニコニコ生放送で放送された番組。

「NHK BSプレミアム」で
2019年1月3日19:00〜放送される
「一・二・三! 羽生善治の大逆転将棋2019」
という番組との連動企画です。

出演者は以下の通りです。

<対局者>
斎藤慎太郎王座
佐々木勇気七段
行方尚史八段
窪田義行七段
<解説>
木村一基八段
<聞き手>
中村桃子女流初段
<立会人>
神吉宏充七段
<読み上げ>
鈴木環那女流二段

対局者は全員和服で、
かるたの対局場には
金屏風もあって
お正月らしい雰囲気でした。

詰将棋かるたは
「読み上げられた詰将棋の問題を脳内で解き、
解答の最終手が書かれた札を
できるだけ早く取る競技」

解いた詰将棋の手数が点数になります。

そして、1回戦では50点、決勝では80点の
点数を先に獲得した方が勝利です。

さらに、お手つきをすると
それまでに獲得した点数をすべて失って
0点になる
という恐ろしいルールがあります。

木村一八段は最初のルール説明のときに
「お手つきを見てみたい」と言っていたのですが、
実際にこのルールが劇的な展開を生むことになります。

詰将棋の問題を見ずに解く棋士のすごさ

この企画のすごいところは、
詰将棋の問題を「見せない」ところです。

読み上げられた駒の配置と持ち駒を
頭の中で思い浮かべて、
選手はそれだけで問題を解くのです。

盤面を正確に思い浮かべるだけでも、
普通の人には難しいもの。

そんな状態で詰将棋を解くというのは
一般人には信じられない技
で、
棋士のすごさを改めて感じました。

しかも、詰将棋の中でも難易度が高い
「合駒問題」というのがたくさん。

プロ棋士の伊藤果八段が得意とされている手法で、
実際に伊藤八段作の問題が
たくさん出題されていました。

ただでさえ解くのが難しい「合駒問題」を
頭の中だけで解くというのは、
まさしくプロの芸当です。

1回戦第1局:斎藤慎太郎王座vs佐々木勇気七段

結果は54対16で、斎藤慎太郎王座が勝利。

対局前には神吉七段が「さいたろう王座」と
開始時にわざと呼び間違える場面も。

神吉七段はさすがの進行役で、
ちょくちょく対局者をイジって
視聴者を楽しませてくれました。

勝負の方は、
斎藤王座が「はんなり」とした動き
確実に正解の札を積み重ねていき勝利。

さすがの詰将棋力を見せつけました。

負けた佐々木七段はリアクションがいちいち面白くて
特に悔しがる様子が印象的。

対戦相手としても、
あれだけ悔しがってくれるとうれしいところです。

1回戦第2局:行方尚史八段vs窪田義行七段

結果は58対4で、行方尚史八段が勝利。

行方八段が圧倒的な強さを見せつけて、圧勝。

読み上げの鈴木女流に
「行方さんがこんなにすごいとは知らなかった」
と言われていましたが、
多くの視聴者もそう感じたと思います。

窪田七段は、いつも通り
独特のワールドを作っていて面白かったです。

窪田七段はニコニコ生放送の企画の「詰将棋カラオケ」
にも出演したのですが、
その話を対局前に中村女流から振られると
「(詰将棋かるたは)詰将棋カラオケに比べてレベル的には低め
と強気の発言。

しかし、結果は圧敗。

対局後には敗因について色々言い訳をしていて、
行方八段も苦笑していました。

そんな感じでも憎まれないのは、
窪田七段のキャラクターです。

決勝戦:斎藤慎太郎王座vs行方尚史八段

結果は80対37で、斎藤慎太郎王座が勝利、優勝

公式戦でも対戦したことがないという両者が、
この企画でまさかの初手合。

1回戦の2試合の内容を見て予想していた通り、
熱戦となりました。

特に行方八段は正解の札に飛びつくなど
本格的な動きをしていて、
「かるた」っぽさがあって
視聴者としてはすごく良かったです。

そして、斎藤王座が62点、行方八段が71点、
行方八段が9手詰以上の問題を解けば、
それで勝ちという場面。

ここで事件が起きました。

勝利を目前にした行方八段が
お手つきをしてしまったのです。

手を出した直後に
お手つきをしてしまったことに自分で気がついていて、
くやしがっていました。

積み重ねた9問が水の泡に。

これによって、
斎藤王座が62点、行方八段が0点という、
行方八段にとっては
絶望的な状態になってしまいました。

その後、行方八段が踏ん張って、
再び点差を少し縮めました。

ただ、やはり逆転までは至らず、
斎藤王座が逃げ切ったのです。

優勝した斎藤王座ですが、
1回戦開始前から閉会時のインタビューまで、
一貫して謙虚な姿勢だったのが好印象でした。

優勝したのですから、
もっと自慢げなことを言っても許されると思いますが、
あくまで他の棋士を立てるところが斎藤王座らしいです。

行方八段は敗れたとはいえ、
累計では最も多くの点数を獲得して、
その実力を見せつけました。

ものすごく悔しい思いをされたでしょうから、
打ち上げの席で乱れなかったか心配です。

運命を分けた「お手つき」

お手つきしてしまった行方八段ですが、
これは不運があってのことだったので、
かわいそうでした。

行方八段は「2二馬」という札を取って
お手つきになってしまったのですが、
この札があったことが不運なのです。

この札がそもそも存在しなければ、
自分が間違っていることに気づいて
改めて考え直していたはずです。

実は、行方八段がお手つきをする前に
斎藤王座にもお手つきの危機がありました。

そのときは斎藤慎王座が札を探したところ
札がそもそも存在しなくて、
「札がない」と声に出していました。

このとき、もしその札があれば
斎藤王座はそれに手を出して
お手つきになっていたはず
です。

実際には、
斎藤王座は取ろうとした札がなかったので
その問題を改めて考え直し、
時間はかかったものの正解の札を取っていました。

札がなくてお手つきをせずに済んだ斎藤王座と、
札があったがためにお手つきをした行方八段。

2人の命運は、意外なところで分かれていました。

こういうことが起こるのは、
ただの詰将棋を早く解く競争をしているわけではなくて
「かるた」で勝負をしているから。

「詰将棋かるた」らしい展開が見られて、
視聴者は大いに満足でした。

まとめ

「詰将棋かるた」は、とても面白い企画でした。

出演者がみなさん個性が出ていて、
相乗効果で楽しさが何倍にもなったと感じます。

番組終了後のアンケートの
「この番組はいかがでしたか?」という質問では、
選択肢が5つある中で
「とてもよかった」が96.8%
すごい数字になっていました。

とても評価が高かったこの企画。

いつの日か、「詰将棋かるた」の第二弾が放送されるのを
見てみたいものです。

この記事を書いた私、梅澤浩太郎は
「将棋マッチ」というサイトを運営しています。

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