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「足るを知る」と向上心のバランス

 
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

「足るを知る」という言葉があります。

意味としては、

「あまり多くを求めず、
いま自分が持っているもので満足しよう。
そうすれば満たされた心で生きられる」

といった意味で使われることが
多いようです。

 

なるほど、たしかに良い言葉だとは思うのですが、
本当に「足るを知る」という生き方をするのが
良いことなのでしょうか?

■「足るを知る」は大事

「足るを知る」という言葉には、
その通りだなと思わせる部分は
たしかにあります。

例えば、お金。

誰でもお金持ちになりたいという気持ちは
あると思います。

お金があれば、欲しいものがあれもこれも
我慢せずに買えます。

では、どれだけのお金を手に入れることができれば
満足できるのでしょうか。

 

仮に、とりあえず100万欲しいとします。

そしてそこで、
何らかの方法で100万円が手に入ったとします。

そうなったときに、
「もうこれで満足。
もうお金はいらない」
となるかどうか。

おそらく、そうはならないでしょう。

もっとお金が欲しくなるはずです。

次は1000万円欲しくなるかもしれません。

そして、その1000万円が手に入ったら
次にはもっとお金が欲しくなって……
と、キリがありません。

 

やはり、どこかで満足する気持ちを
持つことが大事でしょう。

そうでなければ、際限なくお金を求めることになって、
心が満たされることはありません。

そう考えると、
「足るを知る」という言葉の
大切さが理解できます。

■「足るを知る」だけではダメ

とはいえ一方で、
「足るを知る」だけでは
ダメだろうとも思います。

例えば何かスポーツをしていて、
がんばって練習をして
大会で準優勝したとします。

ここで「足るを知る」の精神で、
「準優勝でよかった」という気持ちが
あってもいいとは思いますが、
それだけでは物足りないでしょう。

 

「最後に負けて準優勝になったのは悔しい。
次こそは優勝してやる!」

こういう気持ちも大切だと思います。

その悔しい気持ちが
明日からの練習をがんばる原動力になります。

「足るを知る」というだけでは、
向上心が生まれてこないのです。

 

今より良い状況を望まなければ、
いつまでも現状に甘んじてよしとする
ことになってしまいます。

それではマズイですよね。

■向上心と欲望の境界

向上心を持つのは大切です。

それが自分の生活を
より良くしていく力になりますし、
社会が発展していくうえでも欠かせないでしょう。

 

ただ、向上心は欲望ととなり合わせです。

お金の例で見たような、
果ない欲望につながっているのです。

問題は、どこまでが健全な向上心で、
どこからが戒めるべき欲望なのか、
その線引きが難しい
ことでしょう。

 

この問題には
どう向き合うべきでしょうか?

■都合のいい方で考えろ

私の結論は、

「状況に応じて、
自分の都合のいい方で考えろ」

です。

 

つまり、
自分にエネルギーがたっぷりあって、
もっと上を目指したいときには
向上心に従えばいいでしょう。

逆に、「もうこれぐらいでいいかな」と
満足する気持ちがあるときには
「足るを知る」という言葉を思い出して、
自分を納得させるのです。

ちょっといい加減な気もしますが、
それぐらいの心持ちでいいのではないかと。

 

だいたい、「足るを知る」のような
もっともらしい言葉を持ち出すまでもなく、
何をすべきか迷ったときに
本当は自分はどうしたいのかというのは、
自分で意識すらしないようなレベルで
すでに決めていることが多い
ものです。

だとすれば、自分の気持ちを
我慢することはありません。

 

「あれが欲しい」という自分の感情が生じたときに
それが向上心なのか欲望なのか迷ったら、
自分の都合のいい方に解釈すればいいと思います。

「足るを知る」という言葉の意味と
大切さは理解しつつ、
この言葉との付き合い方は
こんな具合でいいのではないでしょうか。

 

みなさんは、どう考えますか?

 

 

 

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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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