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「それでも歩は寄せてくる」第1巻感想、うるしが表情豊かでかわいい

 
「それでも歩は寄せてくる」第1巻感想
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

「それでも歩は寄せてくる」第1巻感想

「それでも歩は寄せてくる」の
第1巻が発売になり、
私もさっそく買って読みました。

主人公のうるしがかわいくて、
とても面白かったです。

このマンガの紹介と、
第1巻を読んでの私の感想をまとめました。

記事中にはネタバレがあります。

 

なお、冒頭のイラストは
マンガをお手本に私が描きました。

そこそこかわいく描けたので
満足です。

「それでも歩は寄せてくる」の紹介

「それでも歩は寄せてくる」は
将棋を題材にしたマンガ。

週刊少年マガジンで
2019年3月から連載されています。

第1巻はこちら↓

 

作者は山本崇一朗さん。

「からかい上手の高木さん」
というマンガが大ヒットして、
今やとても人気のあるマンガ家さんです。

現在も複数の連載を抱えていて、
とても忙しそう。

 

そんな山本崇一朗さんが
将棋を題材にマンガを描いてくれるのは、
将棋普及の面でもありがたいことです。

このマンガをきっかけに
将棋に興味を持つ人も
きっと多いことでしょう。

ネットでの試し読みが充実

「それでも歩は寄せてくる」は
ネットでの試し読みが充実しています。

第1巻の発売日近くには
山本崇一朗さん自身が
ツイッターで第1話を公開↓

 

また、「マガジンポケット」
というサイトでは、
第5話までが無料で公開されています↓

 

しかも、こちらのサイトでは
第5話以降も
1話ずつ無料公開されています。

連載からはタイミングが遅れますが、
全話を無料で読めるわけです。

ネットで無料公開して
単行本の販売で利益を出すというのは
今のマンガ業界の流れ。

「それでも歩は寄せてくる」も
その流れに乗っているようです。

登場人物と見どころ

「それでも歩は寄せてくる」が
どんなマンガなのかというのは、
第1話だけ読めばほぼわかります。

まず1話あたり6〜8ページと短く、
登場人物はほぼ二人のみで
とてもシンプル。

高校2年生で自称将棋部部長の
八乙女(やおとめ)うるし
高校1年生で将棋初心者の
田中歩(あゆむ)です。

将棋部が「部」として
正式に認められるには
部員が最低4人は必要ということで
うるしは「自称」部長となっています。

 

どの話もパターンはだいたい一緒。

二人で将棋を指しているうちに
歩がうるしに
「かわいい」
「笑顔が見れてうれしい」
などと真顔でサラッと言い、
それに対してうるしが
「んあっ!?」
と照れてかわいい。

それを楽しんで
ほっこりするマンガです。

 

あまりスートリー展開などはなく、
ほのぼのとした日常が
続いていきます。

それでもストーリー上の展開としては

・将棋部に新入部員は入るのか
・歩は将棋で勝ってうるしに告白できるのか

といったあたりが見どころです。

ただどちらも実現してしまうと
マンガとして別物になるほど
インパクトが大きいので、
連載終了直前まで何も変わらない
可能性が大きいです。

うるしがかわいい

「それでも歩は寄せてくる」の
一番の魅力はうるしのかわいさ

かわいいだけでなく、
表情がすごく豊かです。

照れたり、
うれしがったり、
がっかりしたり、
得意げになったり、
驚いたり、
歩にツッコミを入れたり。

山本崇一朗さんは
あんなにいろんな表情が描きわけられるのが
すごい技術です。

歩の方は基本的に無表情なので、
うるしの表情の多彩さが
余計に際立ちます。

 

歩は毎回うるしのことを
自然にほめている
のがすごいですね。

女性をほめようとすると
だんせいの方にも照れが入ってしまうので
難しいもの。

自然体で自分の気持ちを伝える
歩のふるまいは、
世の男性が見習うべきかもしれません。

ただしそんな歩くんも
「好き」とだけは
素直に言えないわけですが…。

作品中の将棋の棋譜が掲載

最近はどの将棋マンガでも
監修がしっかりしていて、
作中にちらっと登場する局面でも
こだわりを持って作られているもの。

「それでも歩は寄せてくる」では
女流棋士の北尾まどかさんと
北尾さんが代表を務める「ねこまど」が
監修協力をしています。

 

「それでも歩は寄せてくる」の
第1巻には
棋譜がたくさん載っています

数えてみたら、なんと8局も。

将棋マンガだと
単行本のおまけで
棋譜や局面図が載っていることは
よくあるのですが、
こんなにボリュームがあるのは
初めて見ました。

 

それぞれの棋譜を見てみると、
どれもよく考えて作られてるのがわかって
感心しました。

うるしはけっこう将棋が強くて、
歩は初心者という設定。

棋譜を作る上では
いかに「初心者が指しそうな手」
作れるかというのが
ポイントになるわけですが、
その点がバッチリでした。

どの対局も
「こういう失敗はよくあるよね」
と言いたくなる手を歩が指して、
うるしが手加減なくそれをとがめて勝つ、
という流れ。

初心者が指したような棋譜を作るというのは
プロどうしの対局の棋譜を作るよりも
ある意味難しいと思うので、
それがしっかりしているのは素晴らしいですね。

 

ちなみに
「それでも歩は寄せてくる」に
載っている棋譜は
持ち駒を使った着手にすべて
「▲4七歩打」のように
「打」が表記されています。

これは正式な棋譜の書き方ではありません

将棋の初心者でもわかりやすいようにと
あえてそういした表記にしているのか、
それとも将棋ソフトを使用した際に
たまたまそうなってしまっただけなのか、
ちょっと気になります。

まとめ

「それでも歩は寄せてくる」は
人気マンガ家の山本崇一朗さんによる
将棋を題材にしたマンガ。

うるしと歩のやりとりが面白くて、
ほっこりできる作品です。

単行本についてくる棋譜も
しっかりしています。

試し読みもできるので、
興味のある人はぜひどうぞ。

 

 

 

第1巻はこちら↓

 

 

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将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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