将棋世界は棋力向上に有効か考察、戦法を身につけるには不向き

将棋世界は棋力向上に有効か考察

将棋世界を読むことは棋力向上、
つまり将棋が強くなるために
有効なのでしょうか。

私の考えは、
「棋力向上にはあまり有効ではなく、
他にもっと良い方法がある」
です。

なぜそう考えるのか、
棋力向上のために必須である
「戦法を身につける」
ということに話を絞って説明します。

「将棋世界」は将棋専門の月刊誌

「将棋世界」は
日本将棋連盟が出版している
将棋専門の月刊誌です。

将棋ファンであれば
毎月読んでいるという人は多く、
私も将棋を本格的に始めた
10年ほど前から愛読しています。

将棋世界は
観戦記やコラム、戦術講座など
多彩な内容が魅力

特にプロの将棋の動向に詳しく、
プロ棋士の将棋を
楽しみたいのであれば、
最高の雑誌だと言えます。

私も将棋世界は大好きです。

では、この将棋世界を
「棋力向上(将棋が強くなる)」
という目的
で読むとしたらどうか、
考えてみました。

将棋の本になじみのない人でも、
「将棋世界」なら知っている
という人は多いと思います。

何かのきっかけで
「将棋が強くなりたい」
と思い立った人が、
将棋世界を読んでみようと
考えるのは自然な流れです。

では「棋力向上」の方法として
将棋世界はオススメできるのか。

もし私が聞かれたとしたら、
「強くなりたいのであれば、
他にもっと良い本があるよ」

と言います。

なぜそう考えるのか。

棋力向上には
色々な側面がありますが、
あまりに話を広げると
わかりにくくなるので、
ここでは
「戦法を身につける」
場合に話を絞ります。

そのうえで、
将棋世界が「棋力向上」に
向かない理由は
初心者(級位者含む)
有段者の場合で違うので、
順に説明します。

初心者には将棋世界はレベルが高過ぎる

まず、将棋の初心者や
級位者の人の棋力向上に
将棋世界が有効でない理由。

それは、
将棋世界はレベルが高過ぎる
からです。

将棋世界の中の戦法の話題は
ある程度の棋力がある人向けに
書かれています。

それを読んで理解すること自体が、
初心者や級位者には
そもそも難しいのです。

「▲7六歩、△8四歩、▲6八銀、…」
といった符号がズラズラと書いてあり、
変化手順では局面図すら
省略されていたりもします。

ある程度は脳内に将棋盤がないと、
読んで理解するのは厳しいです。

盤に並べながら読み進める
という方法もありますが、
とても時間がかかります。

そんな苦労をしながら
戦法を身につけるために
将棋世界を読むぐらいなら、
もっと初歩的な本を
読んだ方がいい
でしょう。

初心者向けの将棋の本というのは、
色々と売られています。

はじめは「棒銀」の基礎など
基礎的な戦法が書いてある
本から初めて、
だんだんと難しい本に
進んでいくのがいいです。

将棋世界はレベルが高いので、
初心者や級位者には
大変なのです。

有段者には将棋世界は物足りない

一方、有段者はどうでしょうか。

有段者であれば
将棋世界を読んで
理解することはできますが、
今度は将棋世界の内容では
物足りなくなります

将棋世界では
序盤の定跡の特集が
ひんぱんに組まれます。

例えば2019年4月号では
「ゴキゲン中飛車」の特集が
組まれました。

その記事を読めば
「ゴキゲン中飛車」の
基本的な狙いなどを
理解することができます。

しかし、
将棋世界の特集だけでは
「将棋が強くなる」ためには
圧倒的に知識が不足しています。

将棋世界を読んだだけで
ゴキゲン中飛車を指そうとすれば
痛い目にあうことでしょう。

すぐに将棋世界には
載っていなかった局面になり、
相手との知識の差で
不利になってしまう
からです。

例えばゴキゲン中飛車であれば、
それに対抗する居飛車の作戦は
代表的なものだけでも5つほどあります。

その中の1つだけでも
一冊の本ができるぐらい、
変化はたくさんあります。

それなのに、
将棋世界の特集では
ページ数が限られているため、
詳しい話ができません。

将棋世界の特徴を一言で言えば
「広く浅く」

実戦で指せるようになるための
最低限にも満たない程度
の話しか
載っていないのです。

特定の戦法について
本当に強くなるためには、
専門の本を読む方が有効です。

専門の本であれば
「こういう場合にはこう指す」
というパターンが
たくさん載っているので、
実戦でよくある進行は
ほぼカバーされています。

棋力向上のためには、
そういた深いところまで
書かれた本を読むことが
必要なのです。

観戦にこそ有効

棋力向上のために有効でないとすれば、
将棋世界はの戦法特集には
意味がないのでしょうか。

そうではありません。

私は将棋世界の戦法特集は
観戦する立場でこそ有効
だと考えています。

今はプロの将棋を
観戦する環境が整っており、
気軽に中継を楽しめます。

ただ、そうした将棋を
一局ごとに観戦しているだけでは、
戦法全体の流れや構造が
理解できません。

自分で将棋を指すことが好きな
「指す将」であっても、
自分がよく指す戦法以外のことは
あまり知らない
ものです。

だからプロの将棋を観戦していても
「どうしてその戦法を選んだのか」
「何がこの棋士の工夫なのか」
ということがわかりにくいです。

そんな状況で
将棋世界の戦法特集を見れば、
その戦法の全体像が理解できる
という効果があるのです。

観戦を楽しむためであれば
それほど細かい知識は必要でない
ので、
将棋世界に載っているものだけで
十分です。

将棋世界の戦法特集のおかげで、
将棋の観戦が楽しくなるのです。

戦法を見つけるきっかけにする

将棋世界は、
次に自分が試したい
新しい戦法を見つけるきっかけ
としても有効です。

将棋世界には
戦法講座の他にも、
タイトル戦をはじめとして
色々な将棋が掲載されています。

そうした将棋に関する
記事を読むことで、
多様な戦法に触れることができます。

将棋世界で興味のある戦法を見つけたら、
それを入り口として
勉強を深めていけばいい
のです。

将棋世界の戦法特集を
棋力向上に役立てるには、
それが最善の方法でしょう。

棋力向上のためではなく読み物を楽しもう

将棋世界は多彩な読み物が
充実している
のが大きな魅力です。

初心者や級位者には
将棋世界は難し過ぎると
前述しました。

ですが、それはあくまでも
戦法に関する記事の話です。

将棋世界には
色々な読み物があるので、
それは将棋の強さに関係なく
楽しむことができます。

将棋の符号や
もっと言えばルールすら
わかっていなくても楽しめるコーナーが
将棋世界には
たくさんあります。

今回は「棋力向上」や
「戦法を身につける」
という視点で考えたので
将棋世界には厳しい評価となりました。

でも、将棋世界には
他の部分で色々な魅力があるので、
自分なりの将棋世界の楽しみ方を
見つけられるといいですね。

まとめ

将棋世界は「棋力向上」や
「戦法を身につける」には
あまり有効ではない
ということを書きました。

棋力向上が目的であれば、
自分のレベルに合わせて
他の本を読んだ方が有効
です。

一方、観戦のためや
新しい戦法を見つけるためであれば
将棋世界はとても役立ちます。

将棋ファンの棋力は
非常に幅広い中で、
将棋世界の内容を決めるのは
とても難しいと想像できます。

そんな中で内容のレベルの
バランスを考えて将棋世界を
作っておられる方々は
すごいと思います。

将棋世界は主に
プロ棋士の将棋を楽しむ用途で、
楽しく読みましょう。

面白い記事が多い将棋世界の中でも、
「師弟」の企画は特に素晴らしいです。

こちらに詳しく書いているので、
合わせてどうぞ↓

この記事を書いた私、梅澤浩太郎は
「将棋マッチ」というサイトを運営しています。

「将棋マッチ」は将棋を教わる・教えるマッチングサイト。

インターネットを活用することで、
誰でも自宅で手軽に
将棋をマンツーマンで教わることができます。

よかったらサイトをのぞいてみてください↓

将棋マッチ


       
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