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将棋をやるのは高学歴の人だけ?三桂将棋クラブと職団戦の例で考えた

 
将棋碑
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

将棋碑

「将棋をやるのは高学歴の人
だけなんじゃないの?」
と私は友人から言われました。

将棋になじみのない人には
そんなふうに見えることもあるんだなと
ちょっと驚き。

すぐに反論しようとして
思い出したのが、
大阪の「三桂将棋クラブ」の話です。

将棋は色々な人に楽しまれていることを
友人に説明しながらも、
高学歴の人が多そうな職団戦の風景を
私は思い出していました。

 

冒頭の写真は昔に私が撮影した
「三桂将棋クラブ」の近くにある
王将碑です。

「将棋をやるのは高学歴の人だけなのでは」

最近、大学時代からの友人と話をしていて、
私の趣味であり仕事でもある
将棋の話題になりました。

その中で友人が言ったのが
「将棋をやるのは
高学歴の人だけなのでは」

ということ。

これまで色々な場所で
色々な人と将棋をしてきた
自分としては、
信じられない発言です。

よく話を聞いてみると、
その友人の周りには
将棋をやる人はいないとのこと。

幼い頃から今まで
祖父母や両親や友人などと
将棋をする機会はなく、
身近で将棋が指されているのも
見たことがないのでした。

 

そんな友人に対し、
私は自分が将棋をやっている
話をしていました。

今も大学将棋部のOBで集まって
チームを組んで大会に出たり
していることを話したのです。

私と友人の出身は、
東北大学という
レベルが高めの大学です。

友人からは
「OBの人はどういう仕事をしているのか」
と聞かれたので、私は
「公務員や大企業の社員や医師など
立派な立場の人が多い」
と伝えました。

そんな話の流れの中で出てきたのが
「将棋をやるのは高学歴の人だけなのでは」
という発言。

友人からすれば
いい年をした大人が集まって
ボードゲームの大会に出るなんて
常識から外れた変なことで、
特殊な人たちだけの話

に思えたようです。

三桂将棋クラブの新聞記事

もちろん私は、
将棋がとても幅広い人たちに
楽しまれていることを知っています。

友人の思い込みに反論するために
とっさに思いついたのが、
昔読んだ新聞記事にあった話。

「三桂将棋クラブ」を運営する
伊達利雄さんが
日本経済新聞に寄せた文章です。

改めて探したところ、
ネット上で無料で読めることを
発見しました。

こちらです↓

 

三桂将棋クラブは
大阪の繁華街「新世界」で長年営業。

周辺の将棋クラブが
次々と閉店していき、
今では「新世界」で唯一の
将棋クラブとなっています。

こちらの記事から引用します。

大阪の難波を歩いているとき、
常連さんのお年寄りを見かけた。

いつもきっかり1時間だけ入店する人で、
その時は金属製品などの重量物を
リヤカーにたんまり乗せ、
冬なのに汗だくになって引っ張っていた。

金属を売って生計を立てているようだが、
稼ぎは細々としたものだろう。

その人が店で払う1時間300円の席料は、
かけがえのない価値を持つものに違いない。

そう考えると、
私の目は涙で潤んだ。

自分の仕事の意味を、
改めて深く考える出来事になった。

 

私はこの記事を初めて読んだとき、
感動して泣きそうになりました。

将棋にはこんな世界もあるのかと。

ここで描かれている
常連さんのお年寄りは、
友人が抱いていた
「将棋をやるのは高学歴の人だけ」
というイメージとはかけ離れています。

私は友人に
この話を伝えようとしたのですが、
とっさのことでうまく言えず。

あまり伝わらなかったかもしれませんが、
将棋は高学歴の人だけのものではない
ということは強調しておきました。

社会的に立派な人達の世界もある

ただ、友人が持つイメージも
間違いだと決めつけることはできません。

将棋には、
学歴や社会的な地位がある人が多い世界
というのもあります。

代表的なのが
「職団戦」と呼ばれる大会の上位クラスです。

この大会は同じ会社に勤める人などが
5人一組でチームを組み、
年に2回、成績順のクラスに分かれて
戦うというもの。

私も参加していた時期がありますが、
毎回2000人以上が集まる
大規模で華々しいイベントです。

その職団戦の最上位の「Sクラス」には
よく知られた大企業がたくさん。

大企業の社員であれば
学歴が高い人が多いと推測されます。

私はSクラスの対局風景を
見たことがありますが、
みなさん頭が良さそうでした。

こうした場に限れば、
「将棋をやるのは高学歴の人だけ」
という友人のイメージも
それほど外れていません。

 

大企業に勤める人が、
大きな大会で指すのも将棋。

金属をリアカーで運んで売って
生計を立てている人が、
商店街にある将棋クラブで300円払って
1時間だけ指すのも将棋。

将棋には色々な面があります。

自分も物事を思い込みで判断しているのでは

今回友人と話をして私が得た学びは、
物事を思い込みで
判断していることというのは
自分でも多いのではないか

ということです。

今回の場合は
私が将棋のことをよく知っていたので、
友人が将棋のごく一部しか
見えていないことに
気付けたわけですが。

その分野に詳しい人が
周囲にいない場合には、
自分の持っている思い込みが
直されるチャンスがありません

自分がなんとなく抱いているイメージが
正しいのだと信じたまま、
生涯を終えることも多いのでしょう。

 

例えば私は
フィギュアスケートを趣味でやる人は
お金持ちっぽいな
というイメージがあります。

優雅で非日常的なものなので、
なんとなくそう思っているわけです。

しかし、
これも実際のところはわかりません。

私が知らないだけで、
将棋と同じように
幅広い人が楽しんでいる
のかもしれないのです。

 

「将棋をやるのは高学歴の人
だけなんじゃないの?」
と友人から言われたとき、
そんなふうに思われているのかと
私はすごく驚きました。

私も人と会話をしているときに、
自分でも意識しないうちに
思い込みで話をして、
人にイヤな思いをさせている

かもしれません。

今後は気をつけたいと思います。

まとめ

「将棋をやるのは高学歴の人
だけなんじゃないの?」
と言った友人。

私は三桂将棋クラブの話などをして、
将棋は幅広い人に楽しまれていることを
説明しました。

とはいえ職団戦のSクラスなど、
高学歴の人が多そうな世界も
たしかにあるのです。

将棋には本当に色々な面があります。

趣味は世の中にたくさんありますが、
それぞれに多様な世界があるのでしょう。

思い込みで決めつけて語らないように
気をつけたいです。

 

 

 

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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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