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高見泰地叡王と石田和雄九段の「師弟」の感想(将棋世界2019年6月号)

 
高見泰地叡王と石田和雄九段の「師弟」
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

高見泰地叡王と石田和雄九段の「師弟」

「師弟」シリーズの第3弾が
今月発売の将棋世界に掲載。

今回も読み応えのある文章と
素晴らしい写真でした。

一方、今までの「師弟」と比べると
師匠である石田和雄九段には
あまり焦点が当たっておらず、
高見泰地叡王が中心の記事に
なっていたことに気づきました。

このような内容になったのは、
高見叡王が社交的な棋士だからこそ
なのだろうと思います。

「師弟」を読んでの
私の感想をまとめました。

 

なお、冒頭の写真は
「上州将棋祭り2019」にて
私が撮影した高見叡王です。

「師弟」シリーズの第3弾

今回の「師弟」の記事は
将棋世界2019年6月号に
掲載されました。

正式なタイトルはこちら↓

叡王戦七番勝負開幕企画
石田和雄九段×高見泰地叡王
「師弟」Vol.3
ー悩めるシンデレラボーイが歩んだ1年ー

 

「師弟」シリーズは
今回が第3弾。

先月、
名人戦の開幕の直前に
佐藤天彦名人と中田功八段が
取り上げられたばかりで、
これで2号連続です。

このシリーズは
過去2回ともとても良かったので、
今回も楽しみにしていました。

 

そして実際、
今回も素晴らしかったです。

特に写真がどれも美しく
棋士の表情もいきいきとしていて
驚くほど。

この記事の「構成・写真」を手がける
野澤亘伸さんは
グラビラアイドルの
撮影経験などが多いプロなので、
さすがの撮影技術だと感心します。

 

「師弟」のシリーズについては
こちらの記事もどうぞ↓

高見叡王が主役の記事構成

今回の「師弟」では、
過去2回と共通する部分がある一方で、
違いも感じました。

一番の違いは
「あくまで高見泰地叡王が主役」
の記事であるということ。

 

過去の2回では、
若手タイトルホルダーである
斉藤王座と佐藤名人だけでなく、
その師匠である
畠山七段と中田八段の過去も
大きく取り上げられていました。

今は師匠の立場である棋士が、
少年のときに弟子入りしたときの
エピソードなどが
語られていたのです。

そういったことにまで
踏み込んで書かれた記事は珍しいので、
そうした師匠の話を読めるのが
「師弟」の楽しみでした。

しかし、今回に限っては、
石田和雄九段の過去の話には
あまり深く触れられないまま

そのため、
よくある若手棋士の特集と
同じような記事になり、
「師弟」らしくなかったのは
少し残念でした。

 

また、今までの
「師弟」シリーズでは、
師弟以外の棋士
インタビューで語った言葉が
そのまま掲載されることは
ありませんでした。

しかし、今回の「師弟」では
三枚堂達也六段と
八代弥六段の言葉も
そのまま載せられています。

言葉が取り上げられた
わけではないものの、
他にも永瀬拓矢七段や
佐々木勇気七段も
記事の中で大きな存在感があります。

 

このように、
今回の「師弟」の特集は
「師弟」だけに焦点を当てるのではなく
「高見泰地叡王と周辺の棋士たち」
の話といった感じ。

こうした構成は、
過去2回の「師弟」の特集とは
大きく違うと感じました。

周囲の人との関係性の中の高見叡王

なぜ今回の「師弟」は
そのような構成になったのか。

そこには、
高見叡王の性格というか
人間性が関係している気がします。

 

高見叡王は棋士の中でも
コミュニケーション能力が
飛び抜けて高く、
社交的である
というイメージを
私は持っています。

棋士は基本的には孤独なものです。

他の棋士もイベントなどの仕事では
ファンとにこやかに交流したり
人を笑わせたりしますが、
それ以外のプライベートな部分では
人付き合いはそれほど得意ではない
という棋士が多そう。

しかし、
高見叡王は違っていて、
将棋を離れた場面でも
人との交流が得意。

もし将棋をやっていなかったとしても
人の輪の中心にして
人気者になったのではないか、
という気がします。

 

他の棋士を取り上げるのであれば、
その棋士がひたむきに将棋に向かう姿と
「師弟」の関係を描くだけで、
その棋士の本質的な部分
迫れるかもしれません。

ただ、高見叡王に限っては、
そういった視点だけでは
高見叡王の真の姿が
表れてこないのではないかと。

師匠だけでなく、
同門の棋士、仲の良い棋士、
そしてライバル。

そういった周囲の人との
関係性の中で考えないと

他の人と強くつながっている
高見叡王の姿は見えてこない。

それが「高見泰地」という棋士の
特徴なのではないでしょうか。

 

そんなことを考えた野澤さんの意図が
この記事の構成の背後には
あるのではないかと、
私は想像します。

永瀬七段の実家のラーメン店へ

高見叡王の周辺の棋士たちの中でも、
特に大きく取り上げられていたのが
永瀬拓矢七段

今まさに
叡王戦のタイトル戦七番勝負を
戦っているところですから、
時期を考えれば
高見叡王と永瀬七段の関係に
焦点を当てるのは当然です。

 

びっくりしたのが、
永瀬七段の実家のラーメン店を
高見叡王が訪れ、
ラーメンを食べる場面があったこと。

こちらのラーメン店。

叡王戦を観戦しているファンには
おなじみのお店です。

なぜなら、
お店も永瀬七段の両親も
叡王戦七番勝負のPV
登場しているから。

こちらです↓

 

このPVは
ニコニコ生放送の将棋番組の中で
ひんぱんに放映されるため、
私もすでに何度も観ています。

「高見叡王と師匠」
「永瀬七段と父親」という関係に
それぞれ焦点を当てた、
二本立ての内容。

今回の「師弟」の記事には
それらの登場人物の全員が登場するので、
まさにこのPVと同じ世界感です。

 

私が少し心配なのが、
このラーメン店の訪問が
叡王戦七番勝負の勝敗に
影響しないか
ということ。

高見叡王が番勝負の前の時期に
永瀬七段の親と話すことで
情が移って、
手が鈍るようなことが
あるかもしれません。

そういった危険があることは
高見叡王も認識しているようで、
記事の中には
こんな言葉がありました↓

「今日は少しためらいもあったんです。

ご両親もいい方だったけど、
そういうところに踏み入ると、
やっぱり……。

気持ちが揺るがないようにしました」。

 

ここまで自覚していながら
永瀬七段の父親のもとを訪ねるとは。

人懐っこくて社交的な
高見叡王だからこそで、
すごい決断だったと思います。

高見叡王としては、
対戦相手のことを
改めて深く知っておきたい

という考えがあったのでしょうか。

その真意は気になるところです。

叡王戦七番勝負では苦しい状況

この「師弟」の記事は、
台湾での第1局に
高見叡王が敗れるところまで
書かれて終わっています。

その後、
高見叡王は第2局にも負けて、
七番勝負は0勝2敗と
かなり苦しい状況

そして、
第3局がちょうど明日行われます。

このタイミングで
今回の「師弟」の記事を読んだことで、
叡王戦をまた新しい見方で観られそう。

とても楽しみです。

 

第1局と第2局については
こちらの記事をどうぞ↓

まとめ

「師弟」は今回も
素晴らしい記事でした。

これまでの「師弟」とは異なり、
高見叡王を中心にして
周辺の人々との関係を描いた内容。

叡王戦七番勝負が進行する
まさに今のタイミングで
この「師弟」が読めてよかったです。

高見叡王と叡王戦に
ますます注目です。

 

 

「師弟」のシリーズについては
こちらの記事も合わせてどうぞ↓

 

叡王戦の記事は
こちらにまとめてあります↓

 

 

 

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