佐藤天彦名人と中田功八段の「師弟」の感想(将棋世界2019年5月号)

佐藤天彦名人と中田功八段の「師弟」

佐藤天彦名人と中田功八段への
インタビューを交えた記事
「師弟」が将棋世界に掲載。

両棋士の少年時代からの歩みと
師弟としての関係について
綿密な取材をもとに書かれており、
とても素晴らしい記事でした。

「師弟」を読んでの
私の感想をまとめています。

ちなみに冒頭の写真は
2018年の将棋イベントでの
佐藤天彦名人です。

「師弟」シリーズの第2弾

今回の「師弟」の記事は
将棋世界2019年5月号に
掲載されました。

正式なタイトルはこちら↓

名人戦開幕直前企画
中田功八段×佐藤天彦名人
「師弟」Vol.2
ー弟子が叶えた亡き師への恩返しー

今回の記事は
「師弟」シリーズの第2弾で、
最初の「師弟」の記事は
畠山鎮七段と斎藤慎太郎王座
についてのものでした。

そちらについては
以前に詳しく書きました↓

前回は全14ページでしたが、
今回も13ページという
大ボリューム。

しかも今回は、
将棋世界のトップ記事
なっています。

表紙をめくると
右側は広告、
左側には羽生善治九段の
NHK杯優勝の速報が
1ページあるだけ。

そこから次のページにいけば、
この記事が堂々と始まります。

全ページが
カラーのグラビアページ
使用していて、
なんともぜいたく。

そしてその内容は、
巻頭を飾るのにふさわしい、
力のこもったものでした。

弟子の佐藤天彦名人

佐藤天彦名人といえば、
豊島将之二冠との名人戦
4月10日に開幕するところです。

このタイミングで
「師弟」の特集が組まれたのは
偶然ではなく、
「名人戦開幕直前企画」
という位置づけ。

A級順位戦の終盤に
注目を集めていた
豊島将之二冠に比べて、
佐藤天彦名人は
ここ数ヶ月存在感が
薄くなっていたところ。

このような記事で
焦点が当てられると、
名人戦に向けて
気分が盛り上がりますね。

前回もそうだったのですが、
この「師弟」の企画は
写真が素晴らしいです。

この記事を書いている
野澤亘伸さんが
自ら写真撮影もしています。

野澤さんは
プロのカメラマンとして
活躍されている方なので、
良い写真ばかりなのは
当然なのかも。

自分で記事を書きつつ
高いレベルの写真も
撮れるというのは、
なかなかマネのできない
すごいことです。

佐藤名人の写真には、
以下のような
説明書きがありました↓

佐藤名人はファッションへの
こだわりが人一倍強く、
ファンから貴族とも呼ばれている。
この日もお気に入りの一着で
颯爽と現われた

この「お気に入りの一着」に
身を包んだ佐藤名人は、
本当に「貴族」のようなカッコよさ。

全体的にシックな雰囲気で
派手さはないのですが、
ジャケットにはラペルピンとチーフ、
ネクタイにはピン、
ベストにはチェーン、と
小物が多くてどれもオシャレ

自分の世界観を
ファッションで表現していると
感じました。

記事中で特に印象的だったのが、
佐藤名人が奨励会三段のときの
エピソード。

フリークラスに入って
プロ棋士になるという選択肢

あったにも関わらず、
それを選ばなかった
というものです。

過去にそういった決断をしたのは、
佐藤名人しかいません。

「師弟」の記事中では
フリークラスに入ることを選んだ
佐々木大地五段のコメント
紹介されています。

佐々木五段のインタビューが
ちょうど別のネット記事で公開されて
それを読んだところだったので、
私には特に興味深かったです。

こちらです↓

このインタビュー記事で
佐々木大地五段は
「当時、佐藤名人と
三段リーグで当たった人たちは、
かなり気合を入れて
対局に臨まれていた

思いますね。」
と語っています。

他の奨励会員達からすれば、
プロになれるのにならなかった
佐藤名人は
憎い存在なわけです。

そんな周囲の空気を感じる
厳しい環境の中でも
佐藤名人は三段リーグを
抜けたわけで、
本当にすごいことです。

師匠の中田功八段

「師弟」の中では、
中田功八段の少年時代についても
詳しく書かれていました。

これがこの「師弟」の記事の
素晴らしいところ。

若手の棋士は
師匠と出会ったころは
こんな少年だったということが
話題になる機会が
それなりにあります。

ですが、中田八段のように
50代の棋士ともなると、
プロデビュー前の話は
あまり語られることがありません

それが今回の記事では、
中田八段が小学生のころから
さかのぼって
詳しく書いてくれています。

それがとても貴重なのです。

中田八段の少年期の話が
面白いのには、
特別な理由もあります。

中田八段の師匠が
大山康晴十五世名人
だからです。

大山名人といえば、
将棋界にとっては
特別な存在で、有名人。

弟子である中田八段から見た
大山名人の姿

知ることができたことも、
今回の記事の良かった点です。

多忙だった大山名人が
色紙に揮毫をしながら
中田少年に奨励会の棋譜を並べさせて、
アドバイスをしたというエピソードは
いいですね。

大山名人の人柄が
表れてる感じがします。

中田八段は、
師匠が「名人」で
弟子も「名人」
だという
唯一無二の棋士です。

その事実自体は
知っていましたが、
中田八段の半生を
たどっていく流れの中で、
そのことがいかに特殊で
貴重な体験であるかを
うかがうことができました。

中田八段と佐藤名人は
友達のような
仲の良い関係
とのこと。

記事中の会話や写真からも
そんな様子が見られました。

心からの信頼関係で結ばれた、
うらやましい師弟関係ですね。

まとめ

佐藤天彦名人と中田功八段の
「師弟」の記事の感想を書きました。

前回の第1弾の「師弟」も
よかったですが、
今回も素晴らしかったです。

将棋世界の中で、
ぜひ今後も続いてほしいシリーズ。

また次に読めるとしたら、
どの「師弟」についてなのか。

楽しみに待っています。

第1弾の「師弟」の
記事についてはこちら↓

佐藤天彦名人については
こちらの記事も
合わせてどうぞ↓

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