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里見香奈が清麗戦の初代覇者、そして史上初の女流六冠に

 
里見香奈
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

里見香奈

里見香奈女流五冠と
甲斐智美女流五段による
第1期清麗戦の五番勝負。

9月7日に第3局が行われ、
里見さんが勝利。

この結果、里見さんが3連勝で
初代清麗になると同時に
史上初の女流六冠になりました。

今期の清麗戦の結果を
振り返ります。

清麗戦については
こちらの記事も合わせてどうぞ↓

史上初の女流六冠

まず、里見さんが清麗のタイトルを
獲得したことについては、
「やはりこの結果となったか」
という感じがします。

今まであった6つの女流タイトルのうち
5つを保持している里見さんは、
女流棋界で圧倒的な存在。

新設された清麗戦でも
初代覇者にふさわしく、
順当な結果と言えるでしょう。

 

これで里見さんは
今まで誰も到達したことのない
女流六冠に。

そもそも、女流棋界には
2011年度に「リコー杯女流王座戦」が
設立されるまで、
5つしかタイトルがありませんでした。

ですから、
6つタイトルを保持するということは
不可能だったのです。

 

今年から清麗戦が加わったことで、
女流タイトルの数は
7つにまで増えました。

男性棋戦の8つ比べても
見劣りしない数です。

男性棋戦でも一昨年に
叡王戦がタイトル戦に昇格するまでは
「七大タイトル」の時代が
長く続きましたので。

「女流七冠」への期待

里見さんが今回女流六冠となったことで、
次に期待されるのは
タイトルをすべて独占する
「女流七冠」の実現です。

里見さんはこれまでにも
全冠制覇まであと少し
というチャンスはありましたが、
届きませんでした。

タイトルの数が増えたことで
昔より全冠制覇の難易度は上がっていますが、
それだけに「女流七冠」が実現すれば
その価値は非常に高いです。

 

残るひとつのタイトルを現在保持しているのは
西山朋佳女王

西山女王は奨励会三段に所属しており、
その点はかつての里見さんと同じです。

西山女王は奨励会員であるため、
女流棋士のみに参加資格が与えられている棋戦では
タイトル獲得のチャンスがありません。

タイトルを狙えるのは
奨励会員の出場も認められている
「女王」と「女流王座」のみ。

そんな限られたチャンスしかない中で、
タイトルを獲得したのはすごいことです。

今年の春には
西山女王は里見さんの挑戦を退け、
初防衛を果たしています。

 

里見さんが「女流七冠」を達成するには、
他のタイトルをすべて防衛しつつ
マイナビ女子オープンで再び挑戦者となり、
西山女王からタイトルを奪取しなければなりません。

とても大変なことですが、
里見さんであればできるかもしれない
という期待が高まります。

敗れた甲斐智美女流五段

甲斐智美女流五段は、
今期の清麗戦五番勝負は
3連敗で敗退となってしまいました。

甲斐さんは2015年以来、
ひさびさのタイトル戦登場。

里見さんを相手に
どんな勝負を繰り広げるのか
注目されたところでした。

 

結果としては、
3局とも里見さんの強さばかりが目立ち、
甲斐さんはあまり見せ場を作ることが
できませんでした。

甲斐さんもタイトルを7期獲得した実績のある
トップクラスの女流棋士なので、
決して弱いということはありません。

ただ、今は里見さんが強すぎて、
実力の差が出てしまったのかな
という印象でした。

 

甲斐さんは第3局の終局後のインタビューで
「実力かと思いますが、
力を出し切った結果だと思います。
悔いはありません。」
と語っていましたが、
これは本心だろうなと思います。

力を出し切っても勝てないほど、
里見さんは強いのです。

端攻めへの対応に見る実力

里見さんの将棋を
観戦していて感じるのは、
端攻めへの対応のうまさです。

決着局となった第3局でも
里見さんの中飛車に対して
甲斐さんが居飛車から
端攻めをする展開になりました。

美濃囲いで端攻めをされると
イヤなものですが、
里見さんは端攻めに適切に対応して
形勢を悪くすることがありません。

 

今までに多くのタイトル戦で
里見さんが端攻めを受けるのを
観てきました。

清水市代さん、加藤桃子さん、
伊藤沙恵さん、渡辺愛さんなど。

これらの棋士が
色々な端攻めを繰り出してきましたが、
里見さんはうまく対応して、
ほとんどの対局で勝っています

なので、清麗戦第3局で
甲斐さんが端攻めを開始したのを観て
「またこのパターンか」
と私は思いました。

そして、
「また里見さんが勝つのだろうな」
とも。

それほどまでに
里見さんの端攻め対応は安定していて、
負けるイメージがないのです。

 

里見さんが負けるイメージがないのは、
おそらく多くの女流棋士も
同じなのではないかと想像します。

そうすると
ますます里見さんは負けなくなるほど
精神面の効果は大きいもの。

今の女流棋界は
そういう状態にあるのではないかと
私には感じられます。

それほどまでに
里見さんの強さは
圧倒的なのです。

まとめ

里見香奈さんが
清麗戦の初代覇者となりました。

それと同時に
史上初の女流六冠も達成。

今後は全冠制覇となる
「女流七冠」の期待もかかります。

今期清麗戦では里見さんが強すぎて、
甲斐智美さんはあまり良いところを
発揮できなかった印象。

里見さんを中心とする女流将棋界の
今後の動きにも注目です。

 

 

 

 

 

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