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広瀬章人竜王vs豊島将之名人、竜王戦第3局~終盤の大逆転~

 
広瀬章人竜王vs豊島将之名人、竜王戦第3局
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

広瀬章人竜王vs豊島将之名人、竜王戦第3局

豊島将之名人の2連勝で迎えた
竜王戦第3局。

広瀬章人竜王にとっては
ふんばりどころです。

本局は広瀬竜王が優勢で終盤をむかえ、
勝利まであと一歩と迫りました。

しかし、そこで悪手を指してしまい、
一気に大逆転。

豊島名人の勝ちとなりました。

逆転してしまったことに
気付いてからの広瀬竜王の様子は
痛々しくて、
終局までの時間は見ているだけでも
苦しかったです。

 

第1局と第2局については
こちらの記事をどうぞ↓

対局の情報まとめ

2019年11月9日、10日
第32期竜王戦七番勝負第3局
広瀬章人竜王vs豊島将之名人(先手)
兵庫県神戸市「神戸ポートビアホテル」
持ち時間:各8時間
開始 9:00(9日)
終了 19:35(10日)
157手まで 豊島名人の勝ち
消費時間
広瀬:7時間59分
豊島:7時間58分

 

1日目
<午前のおやつ>
広瀬:栗羊羹
___ホットコーヒー
豊島:フルーツ盛り合わせ
<昼食>
広瀬:神戸牛もも肉のステーキ重
___ぼっかけと温玉のせ
豊島:特上にぎり
<午後のおやつ>
広瀬:アップルパイ
___ホットレモンティー
豊島:アップルパイ
___グレープフルーツジュース

 

2日目
<午前のおやつ>
広瀬:栗羊羹
___ホットコーヒー
豊島:フルーツ盛り合わせ
<昼食>
広瀬:うな重膳
豊島:神戸ポークの”勝”カレー
___野菜サラダ
___アイスレモンティー
<午後のおやつ>
広瀬:チーズケーキ
___ホットレモンティー
豊島:チーズケーキ
___グレープフルーツジュース

 

立会人:
谷川浩司九段

 

■ニコニコ生放送

<1日目>
解説者:
本田奎四段
聞き手:
中村真梨花女流三段

 

<2日目>
解説者:
橋本崇載八段
聞き手:
貞升南女流初段

 

■アベマTV

<1日目>
解説者:
門倉啓太五段
青嶋未来五段
聞き手:
千葉涼子女流四段
高浜愛子女流初段

 

<2日目>
解説者:
深浦康市九段
佐々木勇気七段
八代弥七段
聞き手:
鈴木環那女流二段

 

開幕から2連敗の広瀬章人竜王

今期竜王戦は
広瀬竜王が開幕から2連敗中

本局で敗れれば0勝3敗となり、
防衛はかなり厳しくなります。

苦しい状況ですが、
対局前のインタビューなどを見ていても
広瀬竜王は
それほど思いつめている様子は
ありませんでした。

その理由としては、
昨年の竜王戦の経験
があるのだとと思います。

 

前期では挑戦者だった広瀬さんは、
当時の羽生善治竜王に
開幕から2連敗。

それでも第3局に勝ってから巻き返し、
4勝3敗で竜王を奪取したのです。

なので、
開幕から2連敗というのは
むしろ広瀬竜王にとっては縁起がいい
という見方もできるのです。

なるべく対局数を増やして
シリーズを盛り上げるためにも、
広瀬竜王を応援したいところ。

防衛を目指す広瀬竜王としては
負けるわけにはいかない第3局です。

一局の流れ:大逆転で豊島将之名人の勝利

本局は豊島名人が先手。

となれば豊島名人はやはり
得意戦法の「角換わり」を目指し、
広瀬竜王もそれを受けて立ちました。

序盤はお互いに研究範囲なのか、
ものすごいスピードで進んでいきます。

1日目の午前中までで57手も進行。

最近のタイトル戦では
本局のように序盤は早指しなことが
珍しくありません。

その話はこちらの記事に詳しく書きました↓

 

豊島名人から仕掛けていき、
豊島名人の攻め
広瀬竜王の受け

という展開。

豊島名人が封じ手をして
1日目が終了しました。

豊島名人はこれまで
3局すべてで封じ手をしています。

他の棋戦でも豊島名人は
封じ手をすることが多い印象。

勝負にこだわる豊島名人のことなので、
封じ手をする方が有利だ
という考えがあるのでしょう。

 

2日目も朝から豊島名人が攻め込んできます。

馬を見捨てる驚きの攻めで
竜を作りました。

ただ、
広瀬竜王に丁寧に受けられてみると、
馬を捨てたのはさすがに
やり過ぎだったことが
明らかになってきました。

角を得した広瀬竜王が優勢。

豊島名人の玉は固いものの、
攻め駒が不足しています。

広瀬竜王に
攻めのターンが回ってきました。

 

そこからは広瀬竜王が
豊島玉に襲いかかり、
勝利は目前と思われました。

しかし、広瀬竜王の
128手目△4五金という手が痛恨の悪手で、
一気に形勢が逆転

逆に豊島名人が勝勢となり、
そのまま最後まで指しきって
豊島名人の勝利となりました。

これで豊島名人の3連勝

竜王奪取まであと1勝です。

広瀬竜王の悪手による終盤の大逆転

本局では、
終盤の大逆転
とにかく強烈でした。

ニコニコ生放送やアベマTVの解説も
広瀬竜王がどう勝つかという
雰囲気だったのが、
広瀬竜王の△4五金で一変。

どう検討しても豊島名人の勝ちばかりに
なってしまいました。

ニコ生の評価値を見ていても
広瀬竜王が+2000点以上だったところから
一気に-2000点以下になっており、
大逆転であることが
はっきり表示されていました。

 

△4五金から数手進んだ局面では
広瀬竜王の様子が明らかに変わり、
がっくりとうなだれた姿勢に。

逆に元気がなかった豊島名人は
背筋が伸びてイキイキとしてきて、
そうした対局者の様子を見るだけでも
逆転したことが伝わってきました。

そこからも広瀬竜王は
30手ほど指しましたが、
その落ち込んだ様子は痛々しかったです。

私はそれを見ていただけですが、
それでも広瀬竜王の感情が伝わってきて
苦しくなりました

 

ほぼつかんだと思った勝利が
たったの一手でこぼれ落ちてしまい、
広瀬竜王の精神的ダメージは
かなり大きいでしょう。

とはいえ終局後に
大盤解説会場に移動して
一局を振り返った際には、
負けを引きずった様子は見せませんでした

しっかりとした口調で
見落としがあったことなどを
語っており、
その堂々とした様子は素晴らしいと
私は感じました。

とはいえ、
対局室に戻ってからの感想戦で
逆転した局面になると
手が止まり言葉も出なくなっていたので、
やはり△4五金の一手を悔やんでいるのは
間違いなさそうです。

 

苦しい状況に追い込まれた広瀬竜王。

豊島名人を相手にここから4連勝して
竜王位を防衛するというのは、
絶望的と言えます。

それでも広瀬竜王が1勝でも多く返して
今期の竜王戦を盛り上げてくれる姿を
見たいところです。

まとめ

竜王戦第3局は
広瀬竜王が優勢となりましたが、
広瀬竜王が終盤で悪手を指したことで大逆転。

豊島名人の勝ちとなりました。

これで豊島名人は開幕から3連勝で、
竜王奪取まであと1勝となりました。

かなり苦しい状況となった広瀬竜王ですが、
ここから1勝でも多く返してほしいな
と私は思います。

 

 

第1局と第2局については
こちらの記事をどうぞ↓

 

 

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
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