帰国のための渡航書の入手方法(パスポート紛失時)~北米旅行記6~

パスポート紛失時に必要となる
「帰国のための渡航書」の
入手方法を解説します。

渡航書を発給してもらうためには
領事館に必要書類を提出する
必要がありますが、
用意するのが大変なものもあります。

その場合の対策についても書きました。

領事館での窓口にて

海外でパスポートを紛失した場合、
帰国するためには以下のどちらかが
必要となります。

・パスポートの再発行
・帰国のための渡航書の発給

パスポートの再発行には
必要書類がそろってから2週間ほどの
時間がかかる
ため、
私のように旅行中の人には
現実的な手段ではありません。

一方、帰国のための渡航書であれば、
書類を提出してから
5時間程度で受け取れると言われました。

つまり、朝提出すれば
夕方には受け取れる
わけで、
こちらは旅行者にとっても
現実的な手段となります。

帰国のための渡航書とは

「帰国のための渡航書」とはそもそも何なのか、
簡単に説明します。

これは、パスポートを紛失・盗難した場合や
パスポートの有効期限が切れてしまった場合で、
緊急に日本に帰国する必要がある場合に
発行されるものです。

日本に帰るまでの間だけという条件付きで、
パスポートの代わりになります。

「帰国のための渡航書」は
あくまでも緊急の場合の一時しのぎの書類なので、
発給や利用には厳しい条件が着いています。

まず、発給を受けるのは
日本へ帰国の前日か前々日
でなければなりません。

早めに渡航書を確保しておくということは
できないということです。

また、日本に帰国するまでの
飛行機の経由地などで、
空港の外に出ることはできません

寄り道をせずに
まっすぐ帰国しなければいけないのです。

このような特徴があるのが渡航書ですが、
これを入手するには
必要な書類をきっちりそろえる必要があり、
これがなかなか大変です。

渡航書の手続きに必要な書類

渡航書の発給を受けるために必要な書類などは
以下の通りです。

1.渡航書発給申請書
2.紛失一般旅券等届出書
3.写真2枚(縦4.5cm、横3.5cm)
4.航空券または予約確認書
5.戸籍謄(抄)本の原本(6ヶ月以内発行)の原本
または本籍地の記載のある住民票
6.Police Report (旅券を紛失した場合)
7.米国在住の人はその資格を確認できるもの
8.手数料:22ドル

この中で、6番目の「Police Report」については、
すでに警察署に行って紛失届を提出して
「Case Number」を発行してもらっていたので、
この後の動きがスムーズでした。

警察署に行ったときの状況については
こちらの記事をどうぞ↓

おそらく多くの人にとって
最も準備に苦労するのが、
上記の5番目の書類だと思います。

戸籍謄(抄)本か住民票で
自分の本籍地を証明する必要があるのですが、
そんなものを旅行先まで
持ち歩いている人は普通はいません。

では、どう対処すればいいのでしょうか。

本籍地を確認するための書類

戸籍謄(抄)本か住民票をまともに用意しようとすると、
かなり時間がかかってしまいます。

この書類を用意するために壁になるのが、
書類の発行を申請できるのが
基本的に本人だけだ
という点です。

日本にいる家族などに
代わりに戸籍謄(抄)本か住民票を
取得してもらおうとしても、
「委任状」が必要になる場合が多いです。

私が渡航書の手続きについて窓口で相談していたとき、
窓口の人が席をはずしたタイミングで
話しかけてきた日本人の方がいました。

その方は50代ぐらいのおじさんで、
やはりパスポートを紛失したので
本籍地を確認するための書類を
用意したとのことでした。

そのためには以下の手順を踏む必要があり、
書類を手に入れるのに
2週間ぐらいかかった
そうです。

委任状をサンフランシスコから日本の家族に送る

家族が委任状を市役所に送る

市役所が戸籍謄(抄)本を家族に送る

家族がサンフランシスコにいる本人に送る

このように、
かなり面倒な手続きが必要になってしまうのです。

ちなみに、窓口で相談しているときには
別のおばさんからも話しかけられました。

委任状について教えてくれたおじさんも
別のおばさんも、
私がパスポートを紛失して相談している話が
偶然耳に入って、
心配して話しかけてくれたようです。

手持ちのお金は十分にあるのかとか、
気遣って聞いてくれました。

私はクレジットカードがあるから大丈夫だと
答えたのですが、
本当に困っていて相談すれば
何か助けてくれたのかもしれません。

異国の地での日本人どうしの
連帯感
のようなものを感じた出来事です。

すぐに渡航書が必要な場合の手段

私のような旅行者の場合、
2週間も現地で待つことは普通はできません。

その場合は、
本籍地を確認できる書類を撮影した
写真を提示すれば

手続きを進めることができると
領事館の人から教えてもらいました。

これなら、日本にいる家族に写真を撮ってもらい、
それをメールで送ってもらえばいいわけですから、
すぐに準備することができます。

ただし、この場合も
そもそも本籍地を確認できる書類を
本人以外が役所に行って取得できるのか
という問題は残ります。

この点については、
自治体ごとに対応が異なるようです。

領事館の方は、
私の自治体のWebページの該当箇所を探して、
そのページをプリントアウトして
渡してくれることまでしてくれました。

その場でここまで対応してもらえて、
本当に助かりました。

私の自治体の場合は
やはり委任状が必要だったので
かなり手続きが面倒になるところでしたが、
私には運が良かったことがあったのです。

ちょうど旅行に出発する数週間前に
本籍地入りの住民票を発行していて、
しかもそれを自分のメモ用に
なんとなく撮影していたのです。

そのことを領事館を出てから思い出したので、
その写真を使えば手続きを
進められるのでは考えていました。

実際には、その後にパスポートが見つかったため
写真を提出する必要はなくなりましたが。

また注意点としては、
撮影した書類で緊急的に手続きを進めてもらったら、
日本に帰国してから
その撮影に使った書類をサンフランシスコの領事館まで
郵送する必要がある
とのことです。

いずれにせよ、渡航書を発行してもらうには
国際郵便で書類を送ることになりそうです。

帰国のための渡航書の発行は
かなり大変です。

パスポートを紛失してしまった場合の
参考にしてください。

アメリカ・カナダ旅行記の全記事は
こちらにまとめてあります↓

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