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斎藤慎太郎王座vs永瀬拓矢叡王、王座戦第3局~3連勝で決着~

 
斎藤慎太郎王座vs永瀬拓矢叡王、王座戦第3局
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

斎藤慎太郎王座vs永瀬拓矢叡王、王座戦第3局

挑戦者の永瀬拓矢叡王が
開幕から2連勝して迎えた第3局。

斎藤慎太郎王座が
カド番をしのげるか注目されました。

将棋は矢倉の大熱戦となりましたが、
永瀬叡王が優勢となってからは
「負けない将棋」の指し回しで
きっちり勝利。

3連勝で王座のタイトル奪取
という結果となりました。

一局の流れなど
本局の情報のまとめです。

対局の情報まとめ

2019年10月1日
第67期王座戦五番勝負第3局
斎藤慎太郎王座vs永瀬拓矢叡王(先手)
兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」
持ち時間:各5時間(チェスクロック使用)
開始 9:00
終了 21:06
161手まで 永瀬叡王の勝ち
消費時間
斎藤:5時間0分
永瀬:5時間0分

 

<昼食>
斎藤:五目焼きそば
___フレッシュジュース(オレンジ)
永瀬:シーフードカレー
___ホットコーヒー
___フレッシュジュース(グレープフルーツ)
<おやつ>
斎藤:フルーツ盛り合わせ
永瀬:ショートケーキ
___フレッシュジュース(グレープフルーツ)
<夕食>
斎藤:アメリカンクラブサンドイッチ(半分)
___フレッシュジュース(オレンジ)
永瀬:アメリカンクラブサンドイッチ
___ホットコーヒー
___フレッシュジュース(グレープフルーツ)

 

立会人:
桐山清澄九段

 

■ニコニコ生放送
解説者:
安用寺孝功六段
聞き手:
安食総子女流初段

 

■アベマTV
解説者:
阿久津主税八段
中村太地七段
八代弥七段
聞き手:
谷口由紀女流二段
中村桃子女流初段

 

■Paravi(パラビ)
解説者:
佐藤天彦九段
聞き手:
山口恵梨子女流二段

 

本局でも永瀬叡王には
食事やおやつとは別に
バナナが用意されていました。

永瀬叡王が
終盤の緊迫した局面で
バナナを食べる場面も。

バナナが王座獲得の原動力と
なったようです。

一局の流れ:矢倉の大熱戦

本局は永瀬叡王の先手。

永瀬叡王は
得意の「矢倉」の戦型を目指し、
斎藤王座も
それを受けて立ちました。

斎藤王座は後手番ながら
「早繰り銀」で仕掛けていきます。

2連敗で追い込まれている
斎藤王座ですが、
守りに入らず積極的にいこう
という姿勢です。

斎藤王座の攻めの銀が
永瀬叡王の守りの銀と
交換になり、
ひとまず斎藤王座の攻めは成功

ただし、
そこから一気に攻めきるまでには
いたりません。

永瀬叡王は自陣に銀を打って
「銀冠」を作り、
お互いに自陣の整備。

まるで局面が
序盤に戻ったかのようです。

 

そこから再び斎藤王座が仕掛け、
「斎藤王座の攻め、永瀬叡王の受け」
という両者の棋風通りの
展開が続きます。

派手な駒交換やさばきはない
矢倉らしいこってりとした中盤戦となり、
形勢は互角のまま
午後5時半からの夕食休憩に入りました。

最近のタイトル戦では
研究範囲の序盤と中盤は
ものすごい早さで進んで、
あっという間に
終盤になることも多いです。

それだけに
ゆったりとした進行の本局は、
昔ながらのタイトル戦らしくて
なつかしい感じがしました。

 

これまでの2局では
斎藤王座の残り時間の方が
大幅に少なくなってしまい、
それが勝敗にも大きく影響しました。

本局では夕食休憩の時点で
永瀬叡王の残り時間が1時間23分に対して
斎藤王座は59分。

本局でも斎藤王座の方が
時間を使っているとはいえ、
今までの2局よりはマシ

王座戦では今期から採用された
「チェスクロック使用の持ち時間5時間」
に斎藤王座もようやく
に対応してきた感じです。

 

夕食休憩後には
いよいよ激しい戦いに。

力の入った攻防が続き、
見ごたえのある大熱戦
となりました。

斎藤王座が攻めかかっていくものの、
永瀬叡王の対応は正確で
徐々にリードを奪っていきます。

受け続けていた
永瀬叡王がついに反撃し、
局面は優勢に。

終盤では永瀬叡王らしい
「負けない将棋」
自陣の安全を保ちつつ、
斎藤王座の玉を追い詰めていきます。

最後、永瀬叡王は
自玉が詰まないことを読み切り、
斎藤玉を受けなしに追い込んでから
手番を渡しました。

斎藤王座は王手をしたものの、
永瀬叡王の玉はやはり詰まず、
無念の投了。

永瀬叡王の勝利となりました。

これで王座戦五番勝負は
永瀬叡王の3連勝、
タイトル奪取で決着です。

勢いのまま勝ちきった永瀬叡王

今期の王座戦は
永瀬叡王の3連勝で
あっさり決着しました。

永瀬叡王は今年の春に
4連勝で高見泰地叡王(当時)を破って
初タイトルの叡王を獲得したばかりですが、
あっという間に2つ目のタイトルを獲得

これでタイトル戦の番勝負では
叡王戦と王座戦を合わせて
なんと7連勝!

しかも叡王戦と王座戦のトーナメントを
一度も負けずに勝ち上がったことも考えると、
その勝ちっぷりはすさまじいです。

 

斎藤王座としては
3連敗という厳しい結果となりました。

ただ、本局の将棋の内容を見てみると、
斎藤王座のデキが悪かった
という感じはあまりしません。

それよりも、
永瀬叡王がとにかく強かった
という印象です。

最近は他のタイトル戦でも
初防衛に失敗する流れが続いており、
斎藤王座もそれに
飲み込まれてしまいました。

今回は勢いのある永瀬叡王に
敗れましたが、
斎藤さんも実力があることは
間違いありません。

斎藤さんのこれからの活躍にも
注目しています。

まとめ

王座戦の第3局は矢倉の大熱戦で、
結果は永瀬叡王が勝利。

3連勝で王座のタイトルを奪取し、
叡王と合わせて二冠となりました。

本局は斎藤王座も力を出したものの、
勢いのある永瀬叡王のあまりの強さに
押し切られた印象でした。

一気に将棋界の第一人者となった永瀬叡王、
そして無冠となってしまった斎藤さん。

両者の今後の活躍に注目です。

 

 

王座戦第1局と第2局については
こちらの記事をどうぞ↓

 

 

 

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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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