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王座戦のベスト8は豪華メンバー、挑戦権をかけて熱戦が進行中

 
王座戦のベスト8
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

王座戦のベスト8

王座戦では挑戦者決定トーナメントが
進行中です。

このトーナメントを
最後まで勝ち抜いた棋士が、
斎藤慎太郎王座に
挑戦することができます。

そのベスト8が出そろってみると、
現役のタイトルホルダーと
昨年までタイトルホルダーだった棋士ばかりで、
ものすごい豪華メンバー。

ハイレベルな熱戦が続く
今期の王座戦を紹介します。

今期王座戦のベスト8

ベスト8まで出そろった時点での
トーナメント表は以下の通りです。

渡辺明二冠
豊島将之名人
___
羽生善治九段(前棋聖、前竜王)
佐々木大地五段
___
永瀬拓矢叡王
高見泰地七段(前叡王)
___
佐藤天彦九段(前名人)
菅井竜也七段(前王位)

 

タイトルを失ったばかりの棋士には
わかりやすく(前〇〇)と
付けてみました。

こうして見ると、
佐々木大地五段以外は全員が
タイトルホルダーもしくは
1年前にはタイトルホルダーだった棋士

ここまで現在の実力者がそろう
トーナメントというのも珍しいです。

6月24日と25日には
準々決勝の対局が2局行われ、
この中から2名が
準決勝への進出を決めました。

その2局を振り返ってみます。

羽生善治九段vs佐々木大地五段

羽生九段が入ったブロックは、
他のメンバーが
近藤誠也六段、佐々木大地五段、
藤井聡太七段と
みな今注目の若手棋士

誰が勝ち抜けるのか、
興味深いところでした。

 

まず5月20日に
羽生九段が近藤六段に勝利。

そして6月3日には
藤井七段と佐々木五段が対局。

藤井七段は
前期王座戦で準決勝まで進出しため、
今期はシードで本戦から登場です。

藤井七段にとっては
この王座戦が最もタイトル挑戦に近いので、
初タイトルを期待する
世間の注目も集まるところです。

藤井七段が勝てば
羽生九段との公式戦2度目の対局が
実現するという期待もありました。

そんな中、
この対局に勝ったのは
佐々木五段の方。

プレッシャーのかかる中での対局で
見事な内容でした。

 

そして羽生九段と佐々木五段が
6月24日に対局。

両者は初手合です。

多くの棋士にとって
羽生九段は特別な存在ですが、
佐々木五段にとっては
師匠の深浦康市九段を
さんざん苦しめた棋士という
印象が強いでしょう。

この対局は
午後9時33分に千日手が成立

この時間は通常なら
持ち時間5時間の王座戦の対局が
決着するような時刻で、
ここから指し直すのは
体力的にも精神的にも大変です。

劣勢だった佐々木五段が
羽生九段の玉に食いついて、
千日手に持ち込んだという将棋でした。

 

30分後の午後10時3分から
開始された指し直し局も
熱戦になりました。

羽生九段が
駒損ながら鋭い攻めを繰り出して
攻めかかりますが、
佐々木五段も師匠仕込みの粘りで
簡単には負けません。

ただ、この将棋は
羽生九段の強さが際立っていました

徐々に優位を拡大して
佐々木五段の粘りを振り切って勝利。

終局は日付をまたいで
午前0時44分という激闘でした。

 

一般的に千日手となると
体力のある若手が有利と言われます。

羽生九段は優勢の将棋を
千日手に持ち込まれ、
しかも後手番での指し直しとなるので
悪い流れになっていたところ。

そんな状況で力を発揮して
佐々木五段を寄せ付けなかったのは
さすがでした。

豊島将之名人vs渡辺明二冠

羽生ー佐々木戦の翌日の6月25日には
準々決勝で
豊島将之名人と渡辺明二冠が対局。

タイトルを3つ保持する豊島名人と
2つ保持する渡辺二冠の対局は
将棋界の頂上決戦

この二人は棋聖戦五番勝負を
まさに戦っているところで、
そちらは現在1勝1敗で並んでいます。

タイトル戦の合間に
別の棋戦でも対局が組まれるというのは
よくあることですが、
そこでの勝敗は
タイトル戦の流れにも影響します。

とても重要な一局です。

 

この将棋は「角換わり」の
最新形になりました。

後手番の豊島名人が
前例で後手が負けている手順に飛び込み、
そこで用意していた新手を出す
という流れでした。

豊島名人が渡辺陣に
攻めかかっていきますが、
渡辺二冠も反撃して
際どい終盤戦に。

熱戦となりましたが、
午後9時11分に
豊島名人の勝利となりました。

 

これで準決勝では
羽生名人と豊島二冠が
対局することが決定。

こちらも楽しみな一戦です。

永瀬拓也叡王vs高見泰地七段が楽しみ

豪華メンバーばかりの
準々決勝の中でも、
私が特に注目している対局があります。

それが永瀬拓矢叡王と
高見泰地七段の対局です。

この二人は先月まで
叡王戦七番勝負を戦っていたばかり

結果、永瀬さんが4連勝のストレートで
高見さんから叡王のタイトルを奪ったのは
記憶に新しいところ。

その二人による再戦が
こんなにも早く実現するとは、
面白いめぐり合わせです。

私は叡王戦は特に熱心に観戦しており、
七番勝負についても
こちらに詳しく書いています↓

 

高見さんが最終局の直後に
大盤解説会の会場に登場し、
涙を流していたのは印象的でした。

叡王のタイトルを失ってから、
高見七段は落ち込んだ様子で、
それまでの調子が出ていないようです。

でもだからこそ、
高見七段にとって
この永瀬叡王との対局はチャンス。

ここで良い内容の将棋で
永瀬叡王に勝つことができれば、
叡王戦の4連敗から引きずっている感覚から
解放される
かもしれません。

 

一方の永瀬叡王。

この王座戦で挑戦権を獲得して
一気にタイトル二冠となることを
狙っているでしょうから、
この対局には力が入るはずです。

叡王戦を戦った二人による対局が
どんな将棋になってどちらが勝つのか、
とても楽しみです。

まとめ

今期の王座戦の
挑戦権決定トーナメントは、
ベスト8のメンバーがとても豪華。

タイトル保持者と
この1年でタイトルを失ったばかりの棋士が
集まっており、
ハイレベルな熱戦が続いています。

斎藤慎太郎王座に挑戦するのは
誰になるのか。

どこまで行っても
楽しみな組み合わせしかないトーナメントで、
一局一局がとても面白いです。

今後の対局にも注目しましょう。

 

 

 

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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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