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豊島将之王位vs木村一基九段、王位戦第7局~悲願の初タイトル~

 
豊島将之王位vs木村一基九段、王位戦第7局
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

豊島将之王位vs木村一基九段、王位戦第7局

王位戦はいよいよ最終局。

豊島将之王位が勝って防衛するか、
挑戦者の木村一基九段が勝って
タイトルを奪取するかの大一番。

振り駒で先手となった
豊島王位のエース戦法「角換わり」を
木村九段は堂々と受けました。

そして、結果は木村九段が勝利。

悲願の初タイトル獲得となりました。

対局の情報と一局の流れのまとめです。

ちなみに冒頭のイラストは自分で描きました。

対局の情報まとめ

2019年9月25日、26日
第60期王位七番勝負第7局
豊島将之王位(先手)vs木村一基九段
東京都千代田区「都市センターホテル」
持ち時間:各8時間
開始 9:00(25日)
終了 18:44(26日)
110手まで 木村九段の勝ち
消費時間
豊島:7時間59分
木村:7時間36分

 

1日目
<午前のおやつ>
豊島:フルーツ盛り合わせ
木村:フランボワーズムース
___ホットコーヒー
<昼食>
豊島:ざるそばと親子丼のセット
___アイスティー
木村:とんかつ定食
<午後のおやつ>
豊島:フルーツ盛り合わせ
___グレープフルーツジュース
木村:ガトーショコラ
___アイスココア

 

2日目
<午前のおやつ>
豊島:フルーツ盛り合わせ
木村:抹茶のガトー
___ホットコーヒー
<昼食>
豊島:ビーフカレー(欧風)
___アイスティー
木村:鉄火丼(ごはん少なめ)
<午後のおやつ>
豊島:フルーツ盛り合わせ
___グレープフルーツジュース
木村:ガトーショコラ
___アイスココア

 

立会人:
塚田泰明九段
副立会人:
飯島栄治七段

 

■ニコニコ生放送

<1日目>
解説者:
長谷部浩平四段
聞き手:
高浜愛子女流2級

 

<2日目>
解説者:
中村太地七段
聞き手:
本田小百合女流三段

 

■アベマTV

<1日目>
解説者:
糸谷哲郎八段
遠山雄亮六段
聞き手:
千葉涼子女流四段
本田小百合女流三段

 

<2日目>
解説者:
佐藤天彦九段
金井恒太六段
聞き手:
竹部さゆり女流四段
宮宗紫野女流二段

 

豊島王位は計4回のおやつすべてで
フルーツ盛り合わせを注文。

第5局と第6局では
午後は和菓子を取り入れる工夫を見せた
豊島王位ですが、
最終局ではすべてフルーツに
戻してきました。

やはりこの方が
しっくりくるのでしょう。

木村九段の応援が圧倒的に多い

最終局までもつれ込んだ王位戦。

本局に勝った方が
七番勝負の勝者となる大一番。

竜王戦の挑戦者決定三番勝負と合わせて
「十番勝負」と言われた戦いも
最後の10局目。

はたしてどちらが勝つのか。

私は事前に豊島王位の防衛と予想し、
こちらの記事に書きました↓

 

しかしながら、
応援の声が圧倒的に大きいのは
木村九段の方した。

過去に6回タイトルに挑戦しながら、
すべて敗れている木村九段。

悲願の初タイトルの獲得
多くの将棋ファンが望んでいます。

王位戦と並行して指されていた
竜王戦の方は豊島王位が勝ったことも、
木村九段の応援が増える
要因になっていそう。

「竜王戦では勝ったことだし、
王位戦の方は
木村九段にゆずってやれ。

豊島王位は名人のタイトルも持っているし、
まだ若いから
これからいくらでもチャンスがあるだろう」

という将棋ファンの間に流れる
空気を感じました。

ニコニコ生放送にて
対局開始直後に行われた
「どちらを応援してますか?」
という視聴者アンケートの結果は
以下の通り。

先手:豊島将之王位_14.6%
後手:木村一基九段_71.5%
ニャンともいえない_13.8%

 

圧倒的に木村九段の
応援の方が多かったです。

豊島王位は人気棋士ですし、
初めてのタイトル防衛が
かかっているのですが…。

木村九段が大きな声援を受ける中、
対局が始まりました。

一局の流れ:角換わりを受けて立った木村九段

最終局なので、
改めて振り駒が行われました。

どちらが先手になるかによって
展開が大きく変わるため、
注目の振り駒。

結果、豊島王位の先手に。

豊島王位の先手となれば、
当然豊島王位は
エース戦法の「角換わり」を目指します。

木村九段も
これを堂々と受けて立ちました。

豊島王位の角換わりを
破ってこそのタイトル獲得、
という木村九段の心意気を
感じるところ。

 

序盤はスラスラと手が進み、
角換わりのテーマ図
ともいえる局面に。

後手番ながら木村九段が
積極的に仕掛けました。

いつものこととはいえ、
戦いが始まってからも
豊島王位は時間を使わず。

「ここは研究範囲ですよ」
と言わんばかりです。

手数もどんどん進んでいきました。

封じ手直前に
木村九段が「△5一飛」と指したところでは、
持ち時間の差はなんと
3時間9分にもなりました。

ただし、そこから豊島王位が大長考。

2時間12分も考えて
次の一手を封じて、
1日目が終了しました。

 

2日目。

豊島王位の封じ手は
直接的に攻めていく
「▲7四桂」でした。

形勢はほぼ互角のまま
力のこもった攻防が続きます。

豊島王位の79手目▲6二歩が
悪手だったようで、
そこから形勢は
木村九段の方に傾きました

激しい攻め合いとなりましたが、
木村九段は正確な指し手で
豊島王位の玉を追い込みます。

最後はずいぶん前に自陣に打った桂馬が
気持ちよく跳躍し、
決め手となりました。

 

木村九段が勝利。

これで七番勝負は
4勝3敗となり、
木村九段のタイトル奪取です。

「十番勝負」は
5勝5敗で幕を閉じました。

木村九段の初タイトルを喜ぶファン

木村九段が勝勢となった終盤戦。

ニコニコ生放送やアベマTVでは、
一手ごとに木村九段を応援するファン
コメントが盛り上がりました。

「きたああああ」
「もう泣きそう」
など勝負が終わる前から
みなさんハイテンション。

木村九段の勝利が決まった後には
ツイッターなどでも
祝福の言葉があふれました。

木村九段の勝利は、
大勢の将棋ファンに
喜びと活力を与えたのです。

 

46歳3ヶ月での初タイトル獲得は
最年長記録

これまでの記録が
有吉道夫九段の
37歳6ヶ月なので、
大幅な更新です。

木村九段は
歴史に名を刻みました。

 

豊島王位は棋聖戦に続いての
防衛失敗
となってしまいました。

この王位戦では
あまりに木村九段の声援が大きいため、
悪役のようになってしまったのは
気の毒なところ。

落ちこむ間もなく、
今度は挑戦者の立場で
竜王戦七番勝負が始まります。

そちらも注目です。

まとめ

王位戦第7局は
挑戦者の木村九段の勝利。

豊島王位のエース戦法である
角換わりを堂々と受けて立って
正面から破った、
見事な将棋でした。

これで木村九段は
悲願の初タイトルを獲得。

将棋界の歴史に残る
1日となりました。

 

 

王位戦七番勝負は
一局ごとに詳細な記事を書いているので、
合わせてどうぞ↓

 

 

 

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