「観る将棋ファン」向け情報発信ブログ。旅行記なども。

豊島将之王位vs木村一基九段、王位戦第6局の情報まとめ

 
豊島将之王位vs木村一基九段、王位戦第6局
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

豊島将之王位vs木村一基九段、王位戦第6局

豊島将之王位と木村一基九段による
王位戦もいよいよ最終盤。

この第6局で豊島王位が勝てば
防衛で決着するところでした。

ですが結果は、
木村九段が得意の受けに回る展開で勝利。

決着は最終局に持ち越されました。

第6局の振り返りです。

対局の情報まとめ

2019年9月9日、10日
第60期王位七番勝負第6局
豊島将之王位vs木村一基九段(先手)
神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
持ち時間:各8時間
開始 9:00(9日)
終了 19:01(10日)
119手まで 木村九段の勝ち
消費時間
豊島:7時間59分
木村:7時間54分

 

1日目
<午前のおやつ>
豊島:季節のフルーツ
木村:練り切り
___ホットコーヒー
<昼食>
豊島:陣屋特製豚漬け重、サラダ
___抹茶
木村:陣屋特製豚漬け重、サラダ
___抹茶
<午後のおやつ>
豊島:練り切り
___抹茶
木村:チョコレートケーキ
___アイスコーヒー

 

2日目
<午前のおやつ>
豊島:季節のフルーツ
木村:練り切り
___ホットコーヒー
<昼食>
豊島:陣屋カレー(ビーフ・チキン)
___アイスティー(レモン)
木村:陣屋カレー(ビーフ・チキン)
___オレンジジュース
<午後のおやつ>
豊島:練り切り
___抹茶
木村:ショートケーキ
___アイスコーヒー

 

立会人:
先崎学九段
副立会人:
佐々木勇気七段

 

■ニコニコ生放送

<1日目>
解説者:
伊藤真吾五段
聞き手:
塚田恵梨花女流初段

 

<2日目>
解説者:
真田圭一八段
聞き手:
武富礼衣女流初段

 

■アベマTV

<1日目>
解説者:
橋本崇載八段
高野秀行六段
聞き手:
貞升南女流初段
中村真梨花女流初段

 

<2日目>
解説者:
三浦弘行九段
真田圭一八段
聞き手:
山口恵梨子女流二段
和田あき女流初段

 

本局の食事の注目ポイントは、
豊島王位のおやつ。

今までひたすら
「フルーツ盛り合わせ」
を食べ続けてきた豊島王位が、
第5局では2日間とも
午後は和菓子を注文。

本局はどうするのだろうかと
見守っていたところ、
またしても2日間とも
午後は和菓子。

午前はフルーツ、
午後は和菓子。

これが新しい
豊島王位のスタイルとして
固定化されていくのでしょうか。

最終局はどうなるのか、
今から気になります。

竜王戦挑決は豊島王位の勝利

8月27日、28日に行われた
王位戦第5局に勝ち、
防衛まであと1勝とした豊島王位。

その後、
豊島王位と木村九段で
別の大きな勝負がありました。

それが9月5日の
竜王戦挑戦者決定三番勝負の第3局。

この対局で豊島王位が勝ち、
竜王への挑戦を決めた
のです。

 

「十番勝負」のうちの
「三番勝負」は豊島王位の勝利で
決着したわけで、
木村九段としては痛いところ。

さらに「七番勝負」でも追い込まれており、
苦しい状況です。

残る王位戦では、
なんとかこの第6局をしのいで
初タイトル獲得へ
望みをつなぎたい
ところ。

木村九段はこの悪い流れを止められるのか、
勝負の一局が始まりました。

一局の流れ:木村九段の正確な受け

本局は木村九段が先手。

戦型は今シリーズ3度目の
「相掛かり」に。

木村九段は自身が先手となった
第2局、第4局、第6局のすべてで
「相掛かり」
を選んでいます。

豊島王位が得意とする
「角換わり」は選びにくく、
「矢倉」よりは「相掛かり」の方が
有力だと判断しているため、
「相掛かり」を採用しているのでしょう。

 

序盤から豊島王位が
積極的に仕掛けていきました。

対して木村九段が
35手目「▲7七金」と上がったのが
形にとらわれない
木村九段らしい受け。

対して豊島王位は大長考。

2時間32分も考えて、
次の一手を封じ手にして
1日目が終了しました。

 

2日目。

豊島王位の封じ手の36手目は
「△7六歩」でした。

木村九段の「▲7七金」を
正面から否定する、
最も強気な手です。

さらに豊島王位は
持ち駒の角を打ち込んで、
駒損をしながら激しく攻めていきます。

しかし、結果的には
豊島王位の攻めは
強引過ぎたようです。

形勢は木村九段良しに
振れていきました。

 

相手にムリ攻めをさせて
受けに回るのは、
「千駄ヶ谷の受け師」の愛称を持つ
木村九段の得意とする展開。

豊島王位の必死の攻めにも
スキを見せず、
優勢をさらに拡大していきます。

形勢の差は縮まらないまま
最後まで局面が進み、
豊島王位が投了。

木村九段の勝ちとなりました。

 

ソフトの評価値なども見ている
観戦者からすると、
木村九段の余裕の勝利に見えましたが。

木村九段は終局後、
「苦労が多く勝ちにくい将棋で
ずっと自信がなかった」

ということを語っていました。

たしかに一手でもミスをすれば
あっという間に負けになる局面が
ずっと続いていました。

そんなプレッシャーのかかる状況で
正確な受けを続けた
木村九段の強さが光った一局でした。

さすがは「千駄ヶ谷の受け師」です。

「十番勝負」は第10局へ

本局の木村九段の勝利により、
王位戦は最終局まで
もつれ込むことになりました。

「十番勝負」は
竜王戦挑戦者決定三番勝負が
フルセットになったのに続き、
王位戦七番勝負もフルセット。

本当に10局指すことになるとは。

両者の実力はまさに互角
だということでしょう。

 

とはいえ、
竜王戦の方は
豊島王位の勝利が決まっています。

このうえ王位戦まで負けては、
いくら互角の熱戦を繰り広げたとしても
木村九段としては辛いでしょう。

悲願の初タイトル獲得
は実現できるのか。

泣いても笑っても
次が最後の一局。

「十番勝負」の第10局は
絶対に見逃せません。

まとめ

王位戦第6局は
木村九段が勝利。

豊島王位の攻めを
正確に受け続けて勝った、
木村九段らしい将棋でした。

木村九段は
竜王戦の挑戦者決定戦では
豊島王位に敗れましたが、
王位戦は第7局に望みをつなぎました。

最終局はどんな結果になるでしょうか。

 

 

王位戦のここまでの対局については
こちらの記事をどうぞ↓

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

Copyright© コタローノート , 2019 All Rights Reserved.