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豊島将之王位vs木村一基九段、王位戦第1局の情報まとめ

 
豊島将之王位vs木村一基九段、王位戦第1局
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

豊島将之王位vs木村一基九段、王位戦第1局

豊島将之王位に木村一基九段が
挑戦する王位戦七番勝負が
いよいよ開幕。

木村九段には
悲願の初タイトルがかかっており、
一方の豊島王位は
初めての王位の防衛を狙います。

第1局は豊島王位が一方的に攻めまくり、
そのまま押し切る展開となりました。

一局の流れなどのまとめです。

対局の情報まとめ

2019年7月3日、4日
第60期王位七番勝負第1局
豊島将之王位(先手)vs木村一基九段
愛知県名古屋市「か茂免」
持ち時間:各8時間
開始 9:00(3日)
終了 15:43(4日)
99手まで 豊島王位の勝ち
消費時間
豊島:4時間46分
木村:7時間59分

 

1日目
<午前のおやつ>
豊島:季節のフルーツ盛り
木村:バニラアイス、ホットコーヒー
<昼食>
豊島:か茂免名物御膳
木村:更科蕎麦御膳
<午後のおやつ>
豊島:季節のフルーツ盛り
___すりおろしりんごジュース
木村:プリンキャラメルアイスのせ
___オレンジジュース

 

2日目
<午前のおやつ>
豊島:季節のフルーツ盛り
木村:バニラアイス
___富士すりおろしアップルジュース
<昼食>
豊島:鹿児島県産黒豚のロースとんかつ
___
木村:季節の海鮮丼
<午後のおやつ>
豊島:季節のフルーツ盛り
___富士すりおろしアップルジュース
木村:プリンキャラメルアイスのせ
___アイスコーヒー

 

■ニコニコ生放送

<1日目>
解説なし

 

<2日目>
解説者:
豊川孝弘七段
聞き手:
北村桂香女流初段

 

■アベマTV

<1日目>
解説者:
中村修九段
安用寺孝功六段
聞き手:
宮宗紫野女流二段
北村桂香女流初段

 

<2日目>
解説者:
山崎隆之八段
増田康宏六段
聞き手:
本田小百合女流三段
貞升南女流初段

 

豊島王位がおやつに
フルーツを注文するのは
いつものこと。

木村九段は
1日目と2日目で
午前も午後も同じものを
注文しているのが目を引きます。

同じものを食べることで、
自分のペースを作ろうと
しているのでしょうか。

第2局以降も
この注文のやり方が続くか
見てみます。

悲願の初タイトルを狙う木村一基九段

今回の王位戦、
木村一基九段への声援が
大きいようです。

というのも、
木村一基九段には
悲願の初タイトルがかかっているから。

木村九段は
過去に6回もタイトル戦に出場しながら
奪取は一度もなし

今回の挑戦が決まった後には
「もうタイトルに挑戦は
できないかと思っていた」
とインタビューで語っていた木村九段。

この7回目の挑戦は
なんとしてもモノにしたい
ところでしょう。

 

木村九段は「王位」を獲得すると
「最年長初タイトル」の
記録を達成するようです。

もともとファンが多い木村九段。

声援を力にタイトル奪取を
果たすことができるでしょうか。

 

迎えうつのは豊島将之王位。

去年に菅井竜也王位(同時)から
タイトルを奪取して、
これが初の王位の防衛戦です。

棋聖戦の防衛戦を
渡辺明二冠と戦っているところでもあり、
豊島王位はとても多忙。

名人戦から続けて
3連続のタイトル戦で、
どこまで結果を残せるかに注目です。

 

木村九段と羽生善治九段の
王位戦の挑戦者決定戦については
こちらの記事をどうぞ↓

一局の流れ:豊島王位の一方的な攻め

振り駒の結果、豊島王位の先手に。

後手番となった木村九段が
「横歩取り」に誘導しました。

木村九段は「横歩取り」の作戦を
ときどき採用します。

豊島王位の得意の「角換わり」を
避ける意味でも自然な選択で、
予想された戦法です。

さらに木村九段は
△8五飛、△4一玉と構えて、
10数年前に大流行した
古い作戦を採用。

自分だけが経験が豊富な戦型に
誘導しました。

 

普通に考えれば
経験が少ない豊島王位の方が
苦労しそうですが、
実際は違いました。

事前研究にスキがないことで知られる
豊島王位は、
この戦型も研究範囲だったようです。

序盤からあまり時間を使わず、
どんどん指し進めていきます。

 

そして、
自然な指し手を進めるうちに
いつの間にか豊島王位の方が
有利になっていったのです。

木村九段は時間を使いながら
対抗策を探すのですが、
うまくいきません。

1日目が終わるころには、
ニコニコ生放送の評価値で
2000点ほどの大差
豊島王位が優勢に。

消費時間も約2時間半も
木村九段の方が多く、
差がついてしまいました。

 

2日目も木村九段が
苦しい状況が続いていきます。

豊島王位が
一方的に攻めまくる展開

受けが得意の木村九段とはいえ、
駒得をされながら
二枚の竜で攻められては
もちこたえられません。

持ち時間が全て使って粘りましたが、
そのまま押し切られて投了。

豊島王位の勝利となりました。

 

本局では豊島王位の強さが
際立ちました。

優勢になってからも
一手ミスをすれば
すぐに混戦になる局面が続きましたが、
豊島王位の攻めは正確そのもの

結局、豊島王位は
受けの手をほとんど指すことなく、
自陣の守り駒も無傷のまま
攻めだけで勝ってしまったのです。

木村九段にとっては
厳しい初戦となってしまいましたが
七番勝負は始まったばかり。

次局は先手番ということもあり、
木村九段の立て直しに期待します。

ニコニコ生放送の解説なし

ニコニコ生放送では
本局でもプレミアム会員限定で
「評価値放送」がありました。

その一方、
2日間ある対局のうち、
1日目の解説はなし

今までは2日間とも
解説があったのに、
なくなってしまったのはショック。

やはりニコニコ生放送の将棋は
予算が厳しいのでしょうか。

ちょっと心配です。

まとめ

王位戦第1局は
豊島将之王位の勝利となりました。

序盤で有利になってから、
ミスなく攻め続けて圧倒する様子からは
豊島王位の充実ぶりを感じました。

木村一基九段にとっては、
いいところなく負けて辛いところ。

第2局から木村九段が
どう立て直してくるか、
注目です。

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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