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ノムバンチョック、探し求めたカンボジアの麺料理~タイ,カンボジア37

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ノムバンチョックはカンボジアの麺料理です。

シェムリアップのパブストリートで
ノムバンチョックを探し回ったものの見つからず、
翌朝に道端の出店でようやく
食べることができました。

そのやさしい味を味わうまでの
私の体験を紹介します。

目次

カンボジア料理のノムバンチョック

カンボジアでの3日目の夜、
夕食のためにパブストリートに
繰り出しました。

それにあたって、
あらかじめ何を食べようか思案。

カンボジア料理で
まだ食べていないものを食べたいと思い、
ネットで探してみると、
気になるものを発見しました。

それが「ノムバンチョック」という
米粉を原料とした麺料理

冒頭の写真の料理です。

似た麺料理として「クイティウ」があり、
こちらはすでに前日のディナーショーのときに食べました。

「ノムバンチョック」について紹介。

「ノムバンチョック」は原料の米を水に漬けて
発酵させるという特徴があり、
この点が「クイティウ」とは異なっています。

ノムバンチョックは普段から食べる料理ですが、
もともとはお盆などの行事の際に食べるもので、
今でも「特別な日の料理」という慣習は
残っているようです。

ノムバンチョックでは
通常2種類のスープが用意されます。

ひとつは「ソムロー・クマエ」というスープで、
プラホックという魚から作った調味料を
ベースとしたもの。

プラホックはカンボジアらしい調味料なので、
よりカンボジアっぽい一品となります。

もうひとつが「ソムロー・カレー」で、
こちらはわかりやすくカレー味です。

自分が頼むとすれば、
カンボジアらしさを重視して
「ソムロー・クマエ」を試したいところ。

こういったことを事前に調べておき、
それから宿を出発しました。

2種類のスープがあることを把握したうえで
どちらを頼みたいかまで決めたので、
準備は万全です。

こういった予備知識なしで
お店でいきなり「どちらにしますか」
と聞かれたら戸惑ってしまいますからね。

意気揚々と出かけたのはいいのですが…。

パブストリートで探しても見つからず

パブストリートにやってきました。

辺りを歩いて見て回り、
いよいよ本格的に「ノムバンチョック」を食べられる
お店を食べようかというところ。

ちょうどそのタイミングで、
前日のツアー参加者達に会いました。

話を聞くと
3人でこれから食事に行くところだというので、
私も仲間に入れてもらうことにしました。

何を食べるかは
まだ決めていなかったところだそう。

そこで私が
「ノムバンチョックを食べようとしていた」
という話をしたら、
他のメンバーもその話に乗ってくれました。

みんな「カンボジア料理」を
食べたいという思いは
一緒だったようです。

ノムバンチョックは
わりと一般的なカンボジア料理なので、
カンボジア料理を出すレストランに行けば、
どこででも食べられると思っていました。

ところが意外なことに、
ノムバンチョックが食べられるお店は
パブストリートで全然見つからなかった
のです。

私がカンボジア料理を出すお店の店員さんに
「ノムバンチョックが食べたいんだけど」
ということを聞いて回りました。

発音などで正確に通じないとマズいので、
スマホにノムバンチョックの画像と
クメール語で「ノムバンチョック」と
書いてあるページ
を表示させて見せたのです。

ですが、どのお店でも
「ウチでは扱っていない」
という返事ばかり。

親切にも
「あそこのお店ならあるかも」
ということを教えてくれる
こともありました。

そういう情報を教えても
お客さんが他のお店に流れるだけで
自分のお店にとっては何の得にもならないのに、
本当に親切でありがたかったです。

ただ、そのお店まで行ってみても、
やっぱりノムバンチョックは見つかりません。

パブストリートから少し足をのばして、
トゥクトゥクがひしめく通りにあるお店を
訪ねたりもしました。

それでも見つからないので、
5件ぐらい聞いて回ったところで
あきらめることにしました。

他のメンバー3人も
嫌な顔をしないで付いてきてくれたのですが、
「さすがにこれ以上迷惑をかけると悪いな」
と私は思ったので。

結局、ノムバンチョックがあるか聞いた
カンボジア料理のお店の中から、
鍋料理が自慢のお店を選んで入ることに。

お店で聞き込みをする中で、
「ノムバンチョックは朝に食べるものだ」
ということを言う店員さんもいました。

しかも、ノムバンチョックは
きちんとしたレストランだけで
食べられるものではなく、
屋台などで手軽に食べるのも
一般的なようなのです。

そこで、この夜はあきらめるにしても、
翌朝に再チャレンジすることに決めました。

ノムバンチョックをホステルで食べられないか

私が泊まったホステルでは、
カンボジア料理も提供しています。

そこで、翌朝にホステルでノムバンチョックを
食べることはできないか
と考えました。

パブストリートからホステルに戻った私は、
すぐにホステルのスタッフに相談。

するとそのスタッフは、
「ホステルではノムバンチョックは扱っていないが、
明日の朝に注文してくれれば他の場所で買ってきてあげる
と言いました。

そんなデリバリーサービスのようなことを
本当にやってくれるのかと半信半疑でしたが、
朝なら近くの屋台でノムバンチョックを
売っているという情報も聞けたので、
安心しました。

明日はカンボジアを出国する日なので
ノムバンチョックを食べるとすれば最後のチャンス

空港に行くには
午前9時にホステルを出発すればいいため、
朝は時間に少し余裕があります。

ノムバンチョックを
食べるメドをつけたことに満足して、
その日は眠りにつきました。

翌朝にホステルを出発

翌朝、午前7時半ごろ。

身支度を整えて
ホステルのロビーに行ってみると、
前日に話をしたスタッフは
その場にいませんでした。

別のスタッフに
ノムバンチョックが食べたいという話をすると、
「ここでは食べられないけど、近くの屋台で食べられるよ」
と言われました。

「買ってきてあげる」という
デリバリーサービスの話は一切なし。

まあ、
デリバリーのようなうまい話はないだろうと
私も予想していたので、
屋台に食べに行くことにしました。

ホステルのスタッフは、
「この道をこう行った先のこの場所に
ノムバンチョックを売るおばちゃんがいる
とかなり具体的に教えてくれました。

教えてくれたスタッフの人も、
そのおばちゃんのところで
ノムバンチョックを食べたことが
あるのかもしれません。

そしてありがたいことに、
その場所まで歩いて5分もかかりません

朝のさわやかな空気の中、
ノムバンチョックを食べるために歩き出しました。

ノムバンチョックを扱う道端の屋台

教えてもらった場所に行ってみると、
屋台がありました。

複数の種類の料理を扱っているようですが、
ホステルの人が教えてくれたのは
この屋台のことなのでしょうか。

屋台の店員のお姉さんに、
昨夜にパブストリートで聞いたときと同じように
スマホを見せながら
「ノムバンチョックが食べたい」
と声をかけてみました。

するとお姉さんは
「ここでは扱っていないよ」という様子。

英語が理解できないようで、
近くに座っていた若者に現地語で
何か話していました。

するとその若者は
「こっちのお店で食べられるよ」
と英語で言って、
すぐ近くにある別の屋台まで
わざわざ案内してくれました

本当に親切なことで、感激です。

パブストリートで聞い回ったときにも、
ノムバンチョックを扱っていない
お店の店員さんが
わざわざ別のレストランを
紹介してくれましたし、
カンボジアの人はやっぱりみなさん親切です

そんなことがありつつ、
ようやくたどり着いたのが
こちらのオレンジ色のパラソルの屋台です。

さきほどの屋台と比べても小さくて、
おばちゃんが一人でやっています

日本で「屋台」と言うと
お祭りのときなどに一時的に出店する
屋台を思い浮かべますが、
それよりもずいぶんと簡素です。

パラソルを立てて、
その下にテーブルとイスが置いてあるだけ。

ホステルの人が
すぐに教えてくれたことから考えるに、
毎朝この場所で営業しているのでしょう。

日本では考えられないお店のスタイルで、
異文化を感じました。

念願のノムバンチョックを味わう

このような質素な屋台なので、
メニューも「ノムバンチョック」のみです。

お値段はたったの1ドル(約110円)

さすがに現地の人向けの価格です。

これが外国人向けのレストランで食べれば、
ほぼ同じものでも7ドルぐらいはするでしょう。

おばちゃんにスマホのノムバンチョックの画像を見せると、
「いいよ」というような反応が返ってきました。

ようやくここまで来た。

お金を渡すと、さっそく作り始めてくれます。

まず、野菜は何を入れるか
ジェスチャーで聞かれました。

見たところ、もやし、きゅうり、「何かの花」の
3種類が用意されていました。

「何かの花」は味もよくわからなくて不安だったので、
「もやし」と「きゅうり」だけを入れてもらいました。

野菜を器に入れた後、
ザルの中に入れてある麺をのせます。

そして、テーブルの上に置いてある鍋から
スープをおたまですくってかけて、
あっという間に完成です。

ノムバンチョックには2種類のスープがあることは
事前に調べてわかっていましたが、
この屋台では1種類しか用意していないようで、
選ぶことはできませんでした。

ただ、見た目と味から推測するに
私が食べたのは「ソムロー・クマエ」だったようです。

よりカンボジアらしい方
私が食べたいと思っていた種類だったので、
ありがたかったです。

お好みに応じて入れるものとして
ライムが用意してあるのはわかるのですが、
隣に置いてあるのはトウガラシでしょうか。

緑色の激辛トウガラシだったら嫌なので、
これには手を出しませんでした。

その隣には、瓶詰めの赤いトウガラシの粉があったので、
辛くして食べる人が多いのでしょう。

最初の状態だと具が何も入っていないように見えますが、
麺をほじくると下から野菜が出てきます↓

さて、いよいよ食べてみます。

味の第一印象は、「甘い」。

スープの材料としてココナッツが入っているので、
その甘味なのでしょう。

麺はコシがなくてやわらかく、
冷麦のような食感でした。

クセのない、やさしい味わいです。

スープが温かく、麺と野菜は常温のため、
全体が程よい温かさになっていました。

鍋を加熱するコンロなどはなかったので、
別の場所で熱したものを持ってきて
その熱が逃げないうちに提供するという
やり方をしているようです。

やさしい味わいといい、ぬるめの温かさといい、
たしかにノムバンチョックは
朝食にぴったりだと感じました。

隣で常連さんだと思われるお兄さんが食べていたのですが、
香草と思われるこちらの葉っぱを手でちぎって入れていました↓

そして、あっという間に食べ終わって去っていきました。

ノムバンチョックはやさしい味だからこそ、
好みに応じてトウガラシや香草で味にインパクトを与えると
よりおいしくなる
のでしょう。

私はライムを入れたのですが、
それによって爽やかさが加わって、
スルスルぺろりと食べられました。

お店のおばちゃんにも英語は通じなかったのですが、
両手を合わせて感謝の気持ちを表してお店を離れ、
二日間にわたる私の探求は終わったのでした。

夕食時に探し回ったものの見つからず、
翌朝に道端の屋台で
ようやく食べられたノムバンチョック。

お腹が満たされて体があたたまって、
大満足な朝食となりました。

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