梅澤浩太郎のブログ。

「日本人というリスク」の書評・感想~働き方を変えるきっかけに~

 
「日本人というリスク」の書評・感想
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梅澤 浩太郎
1987年12月生まれ。群馬県在住。会社を辞めたいけれど辞められない人向けに無料メール講座をはじめました。「将棋マッチ」にて、将棋を教える仕事もしています。

「日本人というリスク」の書評・感想
・いまの会社に不満があるけど、何をすればいいのかわからない
・いまの仕事に将来性があるのか不安
・サラリーマンだと何がいけないんだろう

こうした悩みをお持ちではないでしょうか。「日本人というリクス」という本には、こうした悩みを解決するためのヒントがたくさん盛り込まれています。

本の内容を一言で言うと、「日本人の人生設計はおかしいから、すぐに見直したほうがいいよ」というものです。なかでも私が勉強になったのが、働き方に関して書かれた部分です。

特に以下の3つの視点で説明された部分は、多くの人が知っておくべきことだと思いました。

  1. 人的資本or金融資本
  2. 伽藍orバザール
  3. クリエイティブクラスorマックジョブ

 

これらについて紹介しつつ、私自身の考えも書いていきます。最後まで読めば、どういう働き方を目指せばいいのか、方向性が見えてくるはずです。

「日本人というリスク」とは

「日本人というリクス」は、こちらの本です↓

 

この本では、多くの日本人が持っている4つの神話がまず紹介されます。

  1. 不動産神話 持ち家は賃貸より得だ
  2. 会社神話 大きな会社に就職して定年まで勤める
  3. 円神話 日本人なら円資産を保有するのが安心だ
  4. 国家神話 定年後は年金で暮せばいい

そのうえで、これらがすべて間違っていることが説明されます。そのため、読んでいくと大きな衝撃を受けるでしょう。

 

おもしろいのが、あらゆる場面でバランスシートを用いて理屈が説明されるところです。金融の分野に強い橘玲さんらしいと思いました。

この本は東日本大震災のすぐ後に書かれた本で、当時の日本を覆っていた危機感がよく現れています。データは少し古いですが、内容はいまの日本にもあてはまることばかりで、勉強になります。

 

では、冒頭で取り上げた3つの視点について、詳しく紹介していきましょう。

視点①人的資本or金融資本

まず最初の視点は、「この世界でお金を稼ぐには2つの方法しかない」という視点です。その2つとは何か、引用します。

①人的資本を労働市場に投資して、労賃を得る。
②金融資本を金融市場に投資して、利子・配当や譲渡益を得る。

 

金融資本についてはよく知られていますが、人的資本もその隣に並べたという点が画期的です。この2つが私たちが持つすべてなので、あとはこれをどう使うかを考えるだけ。お金を稼ぐということが、とてもシンプルになります。

さらにおもしろいのが、人的資本の方は年齢を重ねるほどに減っていくということ。年を取ると、働ける残り期間がどんどん少なくなっていくからです。逆に金融資本の方は年を取るにつれて、だんだん貯まっていきます。

こうした点を考慮して、人生全体で人的資本から金融資本へと、資本を移行していく必要があると筆者は強調します。こういう考え方は新鮮でした。

 

「若いうちにがんばって働こう」「老後に向けて貯金しよう」というのは、誰しもなんとなくわかっていることです。でも、それを「人的資本と金融資本」という枠でとらえ直すことで、やるべきことがはっきりと見えてきます。

人生設計をするうえで、ぜひ押さえておきたい考え方です。

視点②伽藍orバザール

2つ目の視点は、「伽藍とバザールのどちらを選ぶか」というものです。

どちらも聞き慣れない言葉ですが、まず伽藍(がらん)とは「ひとの集団が物理的・心理的な空間に閉じ込められている状態」のこと。それに対してバザールは開かれた空間で、そこに入るのも出るのも自由です。

 

日本の会社はまさに伽藍で、それが日本人が会社が嫌いになる原因だと筆者は指摘します。伽藍だと、周りの人に悪い評判を押し付けることで、自分が有利になります。だから、人の足を引っ張る動機が生まれるし、それを避けようと誰もが目立つこと控えることに。

そうして日本の会社はどんどん息苦しくなって、根拠として引用されるデータが示す通り、みんな会社が嫌いになるのです。

 

私は会社という狭い世界に閉じこもるのは良くないとは、前から思っていました。でも、その理由は主に「いつか会社の外に出たときに通用しない人間になってしまうから」でした。

ですから、会社の中にずっといるのであれば、それもアリな人生かなと思っていたのです。

ところが、本書では会社という伽藍に閉じこもることで、会社がどんどん嫌いになっていく理屈も示されました。私は会社員のときに会社が嫌いなりましたが、それは自然なことだったんですね。

 

そうなると、ますます会社という伽藍を選ぶことに正当な理由はなくなります。誰もがバザールで働き、バザールで通用する人になることを目指すべきです。

日本の会社について、伽藍とバザールという言葉を用いて説明されたことは、とても納得がいくものでした。

視点③クリエイティブクラスorマックジョブ

最後の視点は、「クリエイティブクラスかマックジョブか」です。

またしても聞き慣れない言葉が登場しました。まずマックジョブというのは、マクドナルドの定員のように、マニュアルどおりに作業する人のこと。クリエイティブクラスとは、代替が不可能な資格や技能、能力が必要な仕事をする人のことです。

 

筆者の主張はこうです。

クリエイティブクラスには相応の責任や面倒な人間関係があるのだから、単純にマックジョブよりクリエイティブが良いとは言えない。そのうえで、アメリカではクリエイティブとマックジョブが、就業形態として明確に分けれれているから、うまく機能している。

一方で、日本の雇用制度では両者がごっちゃになっているので、会社員が自分の適正に合わせてマックジョブを選ぶことができない。そこに問題がある、と。

 

私は、誰もがクリエイティブクラスを目指すべきだと考えていたので、この考え方は新鮮でした。たしかに、マックジョブを選ぶという生き方を選ぶという道もアリかな、と勉強になりました。

 

とはいえ、この本の元となる文章は2011年に書かれたということで、さすがに時代に合わない部分あると思い直しました。それは、AI(人工知能)の存在がまったく考慮されていないという点です。

マックジョブは、簡単にAIにとって代わられてしまいます。これからの時代では、「自分にはマックジョブが合っている」からといって、そちらを選ぶことはできないでしょう。仕事自体がなくなってしまうのですから。

「マックジョブを選ぶのもいい」という点は、筆者の主張に賛成できない部分です。

まとめ

「日本人というリクス」は、これからの時代にどう働くかを考えるうえで、とても勉強になる本です。

結論を言えば、自分の人的資本をどう使うかを意識しつつ、バザールで働き、クリエイティブクラスを目指すべきです。

私は会社をすでに辞めており、この方向にすでに動き始めています。

あとは方向を微調整しつつ、がんばって進んでいくつもりです。

 

 

 

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