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永瀬拓矢叡王vs鈴木大介九段、竜王戦の対局情報まとめ

 
永瀬拓矢叡王vs鈴木大介九段、竜王戦
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
1987年12月生まれ。群馬県在住。「スキルを進化させつづける人になる」を目標・理念として活動中。私の過去の経験や学んだことをまとめた電子書籍「私の人生を変えた論理的思考」を今だけ無料でプレゼント中。「将棋マッチ」にて、将棋を教える仕事もしています。

永瀬拓矢叡王vs鈴木大介九段、竜王戦

今日は私が楽しみにしていた対局が
行われました。

それが永瀬拓矢叡王と
鈴木大介九段の対局。

この二人の関係というのは
将棋界ではよく知られています。

永瀬拓矢叡王は以前に
鈴木九段と研究会を行なっており、
鈴木九段に大きな恩を感じているのです。

鈴木九段の方も
「永瀬ボーイ」と愛称で呼ぶなど、
永瀬叡王のことをかわいがっていました。

そんな二人が
タイトル挑戦に近い大舞台で激突。

両対局者とも
特別な思いを抱いているであろう中で、
どんな勝負となるのか。

この対局の見どころと
一局の流れなどの情報をまとめました。

対局の情報まとめ

第32期竜王戦決勝トーナメント
2019年7月22日
永瀬拓矢叡王vs鈴木大介九段(先手)
東京・将棋会館
持ち時間:各5時間
開始 10:00
終了 19:53
128手まで先手の勝ち
消費時間
永瀬:4時間24分
鈴木:3時間17分

 

<昼食>
永瀬:うな重セット(肝吸い)のごはん少なめ
___肝焼き1本(ふじもと)
鈴木:さばのおろし和風あん弁当(鳩やぐら)

 

<夕食>
永瀬:豚しゃぶ弁当(鳩やぐら)
鈴木:にぎり中、納豆巻1本(千寿司)

 

勝ちまくっている永瀬拓矢叡王

永瀬拓矢叡王は現在26歳。

今年5月には高見泰地叡王(当時)との
タイトル戦を4連勝で勝利し、
初タイトルの「叡王」を獲得
したのは記憶に新しいところ。

 

叡王戦以外でも
ものすごい勝ちっぷりです。

王座戦では挑戦者決定戦まで進み、
豊島将之名人に勝てばタイトル挑戦
という位置につけています。

また、
王位戦ではタイトル挑戦まで
あと2勝というところまで
勝ち進みました。

 

この竜王戦でも
本局に勝てばベスト4で、
タイトル挑戦が見えてきます。

王座戦と竜王戦の両方で挑戦者となり、
年末までに「タイトル三冠」となることも
現実的な目標と言える状況。

永瀬七段としては
当然狙っているでしょうから、
そのためにも本局は負けられません。

今期好調の鈴木大介八段

鈴木大介八段は現在45歳。

振り飛車党の代表的な存在で、
「振り飛車御三家」と呼ばれる
3人の棋士のひとりです。

かつては石田流三間飛車と
ゴキゲン中飛車を武器に
勝ちまくっていました。

タイトル獲得はありませんが、
1999年には竜王戦で
2006年には棋聖戦で
挑戦者になった実績があります。

2017年からは
日本将棋連盟の理事を務めており、
とても多忙なようです。

 

私自身が振り飛車党なので、
鈴木九段には
ずっと注目してきました。

鈴木九段の将棋は
豪快な攻めと力強い受けが特徴で
早見え早指し、
そしておおらかで楽観的です。

鈴木九段の感想戦を聞いていると
「こんなの楽勝でしょう」
「この将棋を負ける人はいない」
といった言葉が多く、
すごく楽観的に局面を
とらえていることがわかります。

そんな鈴木九段の振り飛車は
とても魅力的です。

 

ここ10年ほどは
目立った活躍のなかった
鈴木九段ですが、
理事の仕事もあって大変なはずなのに
今年度はなぜかよく勝っています。

今年度の勝率は7割を超え、
竜王戦ではランキング戦3組で優勝。

さらに竜王戦決勝トーナメントで
橋本崇載八段に勝って、
本局を迎えました。

タイトル戦でここまで挑戦に近づいたのは
かなり久しぶりのこと。

年齢も考えると、
こうしたチャンスは
あと何回あるかわかりません。

鈴木九段としては本局に勝って、
なんとかタイトル挑戦に
つなげたいところでしょう。

永瀬叡王と鈴木八段の深い絆

永瀬叡王と鈴木八段にはつながりがあります。

永瀬叡王がプロデビューしたころからの
研究会仲間なのです。

 

永瀬叡王はインタビューなどで、
鈴木八段から受けた影響の大きさと
感謝の気持ち
を何度も話しています。

「将棋世界」2019年8月号のインタビューでも
「鈴木八段との出会いによって
将棋への意識が大きく変わった」
「この出会いが棋士人生の分岐点でしたね」
と語っています。

一方の鈴木九段も
永瀬叡王のことを「永瀬ボーイ」
と呼んでかわいがってきました。

7月6日の叡王就位式でのあいさつでも
永瀬叡王との思い出を語っており、
両者の深い絆がうかがえました。

 

それだけに。

永瀬叡王にとっても
鈴木八段にとっても、
この大舞台で対局することには
特別な思い
があるはずです。

両者の公式戦での対局は過去に1局しかなく、
2017年7月の王将戦の対局で
永瀬叡王が勝っています。

永瀬さんが初タイトルを獲得し、
そのころとは状況が大きく変わった今。

いったいどんな将棋が見られるのか、
両者の対局が決まったときから
私は楽しみにしていました。

一局の流れ:永瀬叡王の快勝

振り駒の結果、鈴木九段の先手に。

振り飛車なら何でも指せる鈴木九段ですが、
本局で選んだのは「四間飛車」でした。

それに対して
永瀬叡王が選んだ対策は
「トーチカ囲い」

2000年ごろに
流行した作戦ですが、
ここ数年また流行しています。

 

序盤は両者時間を使いながら、
じっくりした駒組み。

駆け引きがあり、
結局両者ともに「銀冠」に玉を囲って
守りを固めました。

午後になってから
永瀬叡王が仕掛けて
本格的な戦いに。

鈴木九段は激しく反撃して、
永瀬叡王が受けに回る展開。

鈴木九段は攻め、
永瀬叡王は受けが得意なので、
棋風通りの戦いです。

 

局面が進んでいくにつれて、
鈴木九段の攻めがうまくいっていないことが
明らかになってきました。

鈴木九段の攻めをしっかり受け止めてから
今度は永瀬叡王が鋭く反撃

鈴木九段の陣形は
金銀がバラバラになっていたため、
永瀬叡王の攻めによって
あっという間に
玉を寄せきられてしまいました。

永瀬叡王の快勝です。

 

若くて勢いに乗っている
永瀬叡王がぶっちぎって勝つ
という結果。

鈴木九段としては
接戦に持ち込むこともできず、
うまく指されてしまいました。

感想戦は親しい二人らしく、
なごやかな雰囲気で行われたようです。

 

本局は私が大好きで自分でもよく指す
「四間飛車」になったのが
うれしかったです。

ただもっと熱戦になるのを
期待していただけに、
あっさり決着してしまったのは残念。

本局は永瀬叡王が強すぎました。

さすがタイトルホルダーは
スキがない将棋です。

 

永瀬叡王はこれで準決勝に進出。

次戦では木村一基九段と対戦します。

まとめ

昔からの研究会仲間である
永瀬拓矢叡王と鈴木大介九段が
竜王戦の決勝トーナメントで激突。

永瀬叡王は鈴木九段に大きな恩を感じ、
鈴木九段は「永瀬ボーイ」をかわいがっています。

対局は永瀬叡王がしっかり受けてから
鋭い反撃を決めて快勝。

鈴木九段としては接戦にもならず
悔しい敗戦となりました。

これで準決勝に進出となった永瀬叡王。

この勢いのまま
竜王戦の挑戦者となれるかに注目です。

 

 

 

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私は大学で物理学を専攻して
大学院にも進学しつつ、
将棋部に入って
アマ四段まで将棋を鍛えました。

メーカーに就職して技術者として
3年働いたあと、
エンジニアリング会社に転職。

転職先を3年半ほどで辞めて起業し、
現在は思考法や将棋を教えています。


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