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将棋めしで有名な「みろく庵」で居酒屋メニューを味わった体験記

 
みろく庵の外観
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

みろく庵の外観
将棋めしで有名な「みろく庵」に
初めて行ってきました。

棋士の出前注文を見るたびに
いつかは行きたいと
思っていたお店です。

「みろく庵」は
3月末までで閉店してしまう
ということで、
24日に行けたのは
ギリギリのタイミング。

居酒屋メニューを
色々注文したのですが、
どれも絶品の美味しさでした。

将棋ファンあこがれの
「みろく庵」の体験記です。

貸し切りで入店できない危機

みろく庵は
東京の千駄ヶ谷駅の
すぐ近くにあります。

3月24日の午後6時ごろ。

ワクワクしながら
みろく庵に行ってみると、
入り口に
「本日は貸し切りです。」
と張り紙がしてありました。

 

ですが群馬から
来ている私には、
これが最初で最後のチャンス。

あきらめきれず、
ちょうど近くにいた
おかみさんに
「入れませんか」
と聞いてみました。

すると、
「食事ですか、
それともお酒を飲みますか」
と聞き返されました。

私は定食を注文する
つもりだったので
「食事です」と返答。

おかみさんの
話を聞いてみると、
ちょうどキャンセルがあった
とのことで、
席は空いているとのこと。

ただし、
飲み会があるつもりで
準備をしていたから
定食は出せず、
夜の居酒屋メニューだけなら
提供できる

ということでした。

 

入店すらできないのかと
あきらめかけていた
自分にとっては、
定食かどうかというのは
小さな話です。

入れるというだけで、
ものすごくありがたい。

居酒屋メニューだけで
かまわないということで、
友人と二人で入店しました。

 

通されたのは
店内の一番奥まった
あたりのテーブル席。

これは隣の席ですが、
こんな感じ↓

みろく庵のテーブル席

 

後から友人が
もう一人合流して
3人になると
おかみさんに伝えたら、
4人席に通されました。

壁には叡王戦のポスターがあり、
将棋ファンとしては
気分が盛り上がります↓

みろく庵のポスター

 

しかもポスターには
高見泰地叡王
メッセージとサイン入り。

高見叡王がみろく庵に
思い入れがあることは
ツイッターなどで
知っていたので、
このポスターが見られて
よかったです。

将棋めしをどんどん注文

まず注文したのが
「肉豆腐」

「肉豆腐定食」は
渡辺二冠をはじめ
多くの棋士に愛されている、
みろく庵の代表的な
将棋めしです。

みろく庵では
これを注文しよう、
と私はずいぶん前から
心に決めていました。

そのせいで
注文するときには
うっかり「肉豆腐定食!」
と言ってしまい、
「定食ですか?」と
店員さんから
聞き返されてしまいました。

居酒屋メニューのため
定食ではないので、
すぐに言い直して
「肉豆腐」の単品を注文。

 

棋士がよく注文する
「餅追加」
やってみようかとも
思ったのですが。

お願いをして
席に通してもらった
ばかりだったので、
そこまで図々しいことを
する気にはなりませんでした。

こちらが「肉豆腐」↓

みろく庵の肉豆腐

 

評判通り、
絶品のおいしさでした。

汁に旨みが詰まっており、
それが具材によく合います。

豆腐にかかっている
「さんしょう」が
いいアクセント
でした。

 

続いて注文したのは
「じょい豆腐」

こちらは高見叡王が
よく注文することで有名。

もともとは
出前メニューには
なかったところ、
高見叡王がお願いをして
定食として出前を
するようになったという
逸話があります。

こちらが「じょい豆腐」↓

みろく庵のじょい豆腐

 

「じょい豆腐」とは
なじみのない言葉ですが、
豆腐とひき肉の煮物に、
山芋のとろろあんが
かけられた一品です。

下の方にとろろが
沈んでいて、
小皿に取るとこんな感じ↓

みろく庵のじょい豆腐を小皿へ

 

食べてみると、
意外とさっぱりとした味わい

しょっぱいので、
定食のご飯が進みそう。

豆腐なのでかむ必要もなく
スルスルと食べられるので、
対局中に食べるのには
ピッタリですね。

 

続いての注文は「若鶏唐揚げ」

丸山忠久九段の
お気に入りメニューです。

「唐揚げ定食に唐揚げ3個追加」
というのが
丸山九段が編み出して
定番にしていた注文で、
将棋ファンの間では
「丸山定食」として
知られています。

ただ、メニューには
「唐揚げ」と付いている
料理が多くて、
どれが丸山九段お気に入りの
「唐揚げ」なのかが
わかりません。

そこで注文の際には
「唐揚げ定食の
唐揚げはどれですか」
と店員さんに聞いて、
間違いのないようにしました。

そうやって注文した
「若鶏の唐揚げ」↓

みろく庵の若鶏唐揚げ

 

外側はサクサク、
中はジューシーで
美味しかったです。

唐揚げには
チューリップのような
形をしたものも
あるようなのですが、
そちらはどのメニューなのかは
よくわかりませんでした。

 

お酒を少し飲みつつ、
将棋めしとして
有名でないものも、
色々と注文しました。

こちらは「海老天ぷら」↓

みろく庵の海老天ぷら

 

「刺身盛合せ」↓

みろく庵の刺身盛合せ

 

「チキンカツ」↓

みろく庵のチキンカツ

 

「川エビ唐揚げ」↓

みろく庵の川エビ唐揚げ

 

どれもおいしかったです。

 

そして最後の締めは「雑炊」。

私が張り切って注文したのは
「ミックス雑炊」に納豆追加

これは叡王戦本戦で
永瀬拓矢七段が
何度も注文した一品です。

これとは別に
「納豆雑炊」という
料理もあるのですが、
そちらを注文するわけではなく、
「ミックス雑炊」に
納豆を追加するというスタイル。

永瀬七段は
この注文に毎回こだわって
叡王戦を勝ち続け、
ついには叡王戦の挑戦者に
なったのですから、
すごく縁起のいい注文です。

 

叡王戦を観戦していて
ずっと気になっていた食事を、
ついに食べられるときがきました。

こちらです↓

 

もともと
具材がたくさん入っている
「ミックス雑炊」に
納豆まで追加されているので、
すごく盛りだくさん。

納豆にはあまり火が
通っていないこともあって、
他の具材に比べて
存在感がありました。

タンパク質の食材として
鮭、かまぼこ、納豆、卵と
4つも入っているので、
パワーがつきそう

それでいて雑炊で食べやすく、
消化も良さそう。

対局時にピッタリの食事だと
感じました。

 

こちらは「うめ雑炊」↓

 

さっぱりとした味わいで、
スルッと食べられます

対局中には
食欲わかないという
棋士もいますが、
そういった場合の食事として
とても良さそうです。

居酒屋メニューで色々食べられた

今回、注文をしていく中で
店員さんから
「みんな将棋のやつですね」
と言われました。

注文した料理を見ただけで、
将棋好きであることは
明らかなようでした。

おかげで、
ミックス雑炊に納豆を追加という
特殊な注文をしたときにも
「ハイハイ」という感じで、
あっさり話が通じました。

お店を訪れるお客さんには、
永瀬七段のマネをして
そういう注文をする人が
多いのだと思います。

 

この日の料理では、
「里いも煮」が品切れで
食べられませんでした。

こちらは広瀬章人竜王が
好むメニューなので
食べてみたかったのですが、
材料がなくなって
しまったようです。

また、私が食べたかった
メニューとしては
「豚キムチうどん」
があったのですが、
こちらは居酒屋メニューには
ありませんでした。

「豚キムチうどん」は
藤井聡太七段が
29連勝の新記録を
達成したときに注文。

テレビのワイドショーなどでも
取り上げられて、
すごく有名になった
メニューなのです。

 

このように
食べられなかった
料理もあったものの、
想定していたよりも
ずっと多くの「将棋めし」を
味わうことができました。

それというのも、
定食ではなくて
居酒屋メニューで
注文したからこそ
です。

小鉢がたくさん付くという
みろく庵の定食も
食べてみたかった気もしますが。

小鉢を体験すること以上に、
メインの料理を
色々食べられたのは
本当によかったです。

入店するときに
居酒屋メニューのみに
制限されたことが、
かえって幸いだったという
結果になりました。

 

さらにラッキーだったのが、
3人で来ていたことです。

当初は一人で
「みろく庵」に行って、
定食を食べて
帰るつもりでした。

ですがせっかくの機会
なのだからと考え直し、
将棋仲間を誘ったのです。

もし一人で来ていたら、
居酒屋メニューだとしても
こんなに色々な料理は
食べきれない
ところで、
本当に幸運。

ツキがありました。

おかみさんのおもてなし

みろく庵のおかみさんには、
色々お話を
聞くことができました。

おかみさんは
お忙しい中、
テーブルを一つひとつ回って
お客さんにあいさつ

をしてくれていました。

私達3人はみんな
初めてみろく庵に
行ったのですが、
閉店を決めるまでの経緯などの
話をしてくれました。

 

みろく庵の閉店は
話題になっており、
ネットの記事などに
おかみさんは
多く登場します。

おかみさんは
昨年末のニコニコ生放送の将棋番組
「大晦日九番勝負」に
電話出演したこともあります。

そういうわけで
私にとっては
みろく庵のおかみさんは
有名人
であり、
初めてお店に
行ったにも関わらず
声をかけてもらえて
うれしかったです。

 

私たちがお店を出るときには、
おかみさんは
お店の外まで
わざわざ見送り

をしてくれました。

そして店先では、
「七味のり」のおみやげまで
手渡してくれました↓

みろく庵の七味のり

 

とても心のこもった
おもてなしをしていただき、
感激でした。

みろく庵が
多くの人から
愛されている理由が、
わかった気がします。

みろく庵に行けた奇跡

私は「みろく庵」のことは
棋士の出前注文のお店として
昔から知っていました。

いつかは行きたいと
思っていたものの、
「その気になれば
いつでも行ける」

とのんびり構えていたのです。

 

それが3月上旬に突然
「みろく庵」の閉店が
明らかになり、
状況が変わりました。

閉店までに
一度でいいから
みろく庵に行きたいものの、
私が現在住んでいる
群馬県からでは
気軽には行けない

どうしようか考えていたら
タイミングよく、
3月24日の昼間に
東京で予定が入りました。

その日の昼には
「みろく庵」に
行くことはできませんが、
東京に1泊して
翌25日の昼食を
「みろく庵」で食べてから
群馬に帰ってくればいいやと
最初は計画しました。

 

しかし、
インターネットで
改めて調べてみると、
グーグルマップに
載っている情報では、
みろく庵は月曜日が
定休日
となっています。

一方で
「食べログ」のサイトを見ると
曜日による定休日は
ないということに
なっています。

私としても
みろく庵は休みが少ないお店
という認識だったので、
月曜日が定休日というのは
違和感がありました。

 

そこで
事前に「みろく庵」に電話をして、
営業日を確認しました。

すると、
月曜日はお休みとのこと。

閉店が近くなり
みろく庵の従業員の数が
減っているというのは、
私も報道で知っていること。

人手が少なくなって、
定休日を作るように
なったのかもしれません。

 

となると、
25日の昼に
みろく庵に行くという、
私の計画は崩れました。

それであれば
用事を済ませた後、
24日の夜に行くしか
ありません。

でも、夜はけっこう
予約で埋まってしまっている

という情報も知っていたので、
少し心配ではありました。

それでも
早めの時間帯に行けば
大丈夫ではないかと思い、
午後6時ごろに行きました。

そうしたら、
その日は貸し切り
だったわけです。

 

ただ、翌日が
月曜日で定休日となると、
その24日の夜だけが
私に残されたチャンス。

「本日貸し切り」の
張り紙を見ても
執念を持ってあきらめず
引き戸を開けて
声をかけたことによって、
道が開かれました。

一緒にいた友人が
「この人は群馬から来たんです」
とアピールしてくれたのも
効果があったのかもしれません。

 

色々な偶然が
重なって実現した
みろく庵での食事。

私には「奇跡」のように
感じられました。

まとめ

私にとって最初で最後となる
「みろく庵」での食事の
体験記を書きました。

将棋の中継ブログなどで
何度も名前と写真を見てきた
数々のメニュー。

棋士が愛した料理は
どれもおいしくて、
幸せな時間でした。

閉店前のギリギリの
タイミングにはなりましたが、
みろく庵の食事を
味わうことができて、
本当によかったです。

 

 

翌日には千駄ヶ谷を
歩き回りました↓

 

 

ミックス雑炊に
納豆を追加する
永瀬七段の注文。

改めて調べてみると、
私が過去に記事に書いた
対局だけでも
たくさんありました。

合わせてお読みください↓

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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