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丸山忠久九段vs永瀬拓矢七段、叡王戦本戦2回戦の情報まとめ

 
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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

丸山忠久九段vs永瀬拓矢七段、叡王戦本戦2回戦

丸山忠久九段と永瀬拓矢七段の
叡王戦の対局。

丸山九段得意の「一手損角換わり」に
永瀬七段は「早繰り銀」で対抗。

食事注文では丸山九段の
「新手」も飛び出しました。

永瀬七段の快勝となった
本局の情報をまとめました。

対局の情報まとめと食事注文のこだわり

2018年12月19日
第4期叡王戦本戦 2回戦
丸山忠久九段vs永瀬拓矢七段(先手)
東京・将棋会館
持ち時間:各3時間(チェスクロック使用)
開始 15:00
終了 20:46
93手まで永瀬七段の勝ち
消費時間
丸山:2時間50分
永瀬:2時間15分

 

夕食
丸山:親子丼(上)(ほそ島や)
___野菜炒め(紫金飯店)
永瀬:ミックス雑炊(納豆追加)(みろく庵)

 

解説者:
村山慈明七段
聞き手:
安食総子女流初段
メールテーマ:
「どんなメールテーマで将棋棋士に話を聞きたいですか?」

 

対局中の食事で
これまでに数々のこだわりの注文を
見せてくれた丸山九段。

本局でも驚きの「新手」を見せてくれました。

「親子丼(上)」に加えて、
「野菜炒め」も注文
したのです。

しかも、これは別々のお店のメニューです。

食事注文の際にメニューを見ながら
時間をかけて考えている様子が映っていたので
どうしたのだろうと思っていたら、
こんな注文をするとは。

 

丸山九段と言えば「唐揚げ」や「ヒレカツ」など
パワーが付きそうなものを
注文するイメージ
があるので、
ヘルシーな「野菜炒め」は
珍しく感じます。

丸山九段の食事注文からは
やはり目が離せません。

丸山九段の食事へのこだわりについては、
こちらの記事が詳しいです↓

 

永瀬七段は終局後に
勝利者インタビューがあり、
視聴者の質問コメントに答える形で
「ミックス雑炊(納豆追加)」の
注文について語っていました。

納豆を追加した理由については
「(ミックス雑炊に)もうひと押しほしかった
ということであり、
「自分の中では前例がある」
つまり過去にもこの注文をしたことがある、
とも話していました。

 

さらに夕食の注文時に永瀬七段は
「バナナ3本」も注文。

「永瀬七段と言えばバナナ」
というイメージが定着していますが、
期待に応えてくれました。

しかも、夕食休憩後の時間帯に
永瀬七段がバナナを食べる様子が
放送されました。

このとき、盤の前で食べるのではなく
記録係の机の横あたりに置かれた
「バナナ専用座布団」に移動して
バナナを食べていたのが面白かったです。

バナナは注文したものの他に
自ら持参した分もあったそうで、
対局中には食べきれなかった分は
「後で食べます」とのことでした。

丸山忠久九段と永瀬拓矢七段

丸山九段は前期叡王戦でベスト4に入ったため
今期は予選は免除であり、
さらに抽選で1回戦はシードとなったため
本局が今期叡王戦の初対局です。

前期では準決勝で高見泰地六段(当時)に敗れ、
その高見さんが叡王のタイトルを獲得しました。

七番勝負まであと1勝のところで敗れたのは痛く、
丸山さんとしては
「今期こそは」の思いがあることでしょう。

 

一方の永瀬七段は今期叡王戦は
七段予選を勝ち抜き、
さらに本戦1回戦で遠山雄亮六段を破って
本局を迎えました。

近年はタイトルに二度も挑戦しており、
タイトル獲得経験はないものの
誰もが実力を認める棋士。

両対局者の過去の対戦成績は
1勝1敗で互角
です。

一局の流れ:戦型は一手損角換わり

解説の村山七段の戦型予想は
「8割か9割ぐらいの確率で角換わりになる」。

その予想は的中し、
後手番の丸山九段が4手目に角交換をして
「一手損角換わり」になりました。

対局開始から角交換まで1分もかからず、
あまりに早く戦型が確定したのは
面白かったです。

 

永瀬七段は「早繰り銀」から素早く仕掛けます。

互角のやりとりが続く中で、
丸山九段の「△9七角成」という手が鮮烈でした。

端の歩を取りながら王手で角を捨てて、
飛車を成り込む派手な手。

このあたりはまだ互角のようでしたが、
いったん丸山九段の攻めを受け止めてから
永瀬七段が反撃に出るときには
永瀬七段が優勢に。

 

最後は永瀬七段が打ち歩詰めを回避しながらの
絶妙な詰み
を見せて、
勝ちとなりました。

一局を通して永瀬七段の指し手は
自陣に駒を埋める手が多く、
「らしさ」が存分に発揮された勝ち方でした。

解説と勝利者インタビュー

今日の解説は村山慈明七段。

本局の対局者のそれぞれと
研究会を行っている
とのことで、
解説者として適任です。

両対局者にまつわるエピソードを
色々語ってくれました。

 

面白かったのが
丸山九段が体を鍛えている話。

「鋼の肉体」と村山七段は呼んでおり、
筋肉のおかげで丸山九段は
寒さに強いそうです。

秋でもポロシャツ一枚で
研究会に来たりするのだとか。

丸山九段は上着を脱いで
ワイシャツ姿となっていたので、
視聴者はその分厚い体を
見ることができました。

 

終局後のインタビューでは、
永瀬七段は質問コメントに
たくさん答えてくれていました

食事に関する話以外にも
色々お話してくれたので、
ありがたかったです。

一部を箇条書きにしてみます。

 

・ニコニコ生放送の将棋番組では
しょっちゅうコメントを書き込んでいる・昨日の放送でも「評価値を教えて」と
コメントしたら
みなさん親切に教えてくれた・目を温めるアイマスクを
最近は愛用している・ダイエットは継続して行っているが
最近は体重があまり減っていない・クリスマスは研究会の予定が入った

・正月は2日から相手が見つかったので
研究会をやる

 

画面上の質問コメントを拾って回答してもらう時間は
勝利者インタビューでは必ずあるのですが、
棋士によって対応の仕方はかなり変わります。

永瀬七段はとても楽しそうに話してくれるのが
とても好印象です。

まとめ

本局は永瀬七段が勝って、
ベスト8に進出となりました。

永瀬七段らしさが存分に出た将棋で、
丸山九段をもってしても粘りようがない
見事な指し回しでした。

永瀬七段は次戦で
絶好調の及川拓馬六段と対局します。

そちらもどんな将棋になるか、
今から楽しみですね。

 

叡王戦の記事は
こちらにまとめてあります↓

 

 

 

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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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