梅澤浩太郎のブログ。目標・理念は「スキルを進化させつづける人になる」。

「論理的」思考のすすめの書評・感想~体験にもとづくエッセイ~

 
「論理的」思考のすすめ
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
1987年12月生まれ。群馬県在住。「スキルを進化させつづける人になる」を目標・理念として活動中。私の過去の経験や学んだことをまとめた電子書籍「失敗しない思考法」を今だけ無料でプレゼント中。「将棋マッチ」にて、将棋を教える仕事もしています。

「論理的」思考のすすめ

こんにちは、梅澤です。

図書館で目にとまった本を
なんとなく読んでみたところ
すごくおもしろかったので、
紹介します。

「論理的」思考のすすめ
という本です。

 

私自身も論理的思考についての本
書いたところだったので
この本のタイトルが気になったのですが、
内容は予想していたものとは
ぜんぜん違いました。

「論理的」思考のすすめ
は筆者の体験をつづったエッセイであり、
この本を読んでも
論理的思考は身につきません。

この本で学べるのは、
論理、理論、本質、概念
といったものをどうとらえて
どう付き合っていくかという
考え方です。

「論理的」思考のすすめ

「論理的」思考のすすめ
はこちらの本です↓

 

「論理的」思考のすすめ
というタイトルから、
私は読む前に内容を予想しました。

論理的思考のやり方が
いくつも紹介されていて、
「これを実践してみましょう」
という感じだと思っていたのです。

そういった本は
私はこれまでにたくさん読んできたので
すでに知っている内容も多そうだな、
でもまあ目新しいことも少しは書いてあるかもかな、
ぐらいの感覚で読み始めました。

 

 

でも、その予想はみごとに
裏切られました。

この本は、
私がこれまでに
ほとんど読んだことのない内容ばかり

だったのです。

具体的な方法論やノウハウは
まったくと言っていいほどありません。

そうではなくて、
ホンモノの体験から生まれる
予想をはるかに超える
おもしろさがありました。

予想どおりの内容を読むよりも、
ずっとうれしかったです。

 

たまにこうした本との
すばらしい出会いがあるのが、
なんとなく目についた本を読む良さですね。

かぎかっこ付きの「論理的」

そもそも本のタイトルの論理的に
「論理的」と
かぎかっこが付いていることに
注意をはらっておくべきでした。

どうしてかぎかっこが付いているかというと、
筆者の石原武政さんが
世間で言われている論理というものに
疑いの目を向けているからです。

 

世間では論理というものは
絶対的な価値があるものとされて
その権威が認められているけれど、
それってホントなの?

というのが筆者のスタンスなのです。

 

本書の副題は

感覚に導かれる論理

となっているのですが、
こちらの方が
本書のタイトルとしてはしっくりきます。

 

 

筆者は商学の教授として
論理的な理論を作り上げてきたけれど、
あるときから
商店街などに調査に行って
商売の現場を見るようになりました。

すると、
いままで自らが信じて実践してきた
研究のやり方に
疑問を感じるようになったのです。

 

論理的に正しい理論は
それ自体に矛盾がないとしても
ものごとを単純化したモデルでしかなく、
現実の世界には
そのまま適用することができません。

そうした現場を無視した理論に
こだわっていてはダメなのではないか

と筆者は気づきました。

だからこそ「論理的」思考と
かぎかっこを付けて、
「論理的」であることの意味を
問いかけているのです。

ものごとの両面を見る

この本の面白いところは、
ものごとの両面を見て揺れ動いている
ことにあります。

理論の問題点を指摘して
「もっと現場を見ろ」
と言うだけであれば、
よくある話ですし
目新しさはありません。

 

でも、この本で筆者は
「理論重視vs現場重視」
という見方をするのではなくて、

そもそも理論とは何か?
現場を見るとはどういうことなのか?

という深い話を展開していきます。

 

 

そして、
そうした思考を深めていく過程が
自身の個人的な体験をもとに
語られていきます。

〇〇商店街の〇〇さんの話だとか、
大学の2回生のときの○○教授の授業だとか、
そうした個人名を挙げつつ、
筆者の考えの背景にあるものが
ていねいに説明されるのです。

思考が深められる過程が
こうした具体的なエピソードとともに
公開されているという点が、
本書のいちばんおもしろいところです。

 

筆者が悩みながらも考えた経験を読むことで、
読者はそうした経験を
自分のことのように考えることができます

そのことによって、
自分では考えたこともないような
深いテーマへの理解を
一気に深めることができるのです。

 

 

「筆者自身の体験」だというところがポイントで、
そのことでエピソードの臨場感が
ものすごく上がっています。

有名な偉人や成功した企業のストーリーを紹介する
という内容の本は多いのですが、
こうした本だと
けっきょくは他人の話を語っているだけなので、
問題に対する切実さや悩みの深さが伝わってきません。

 

本書では
筆者にとっては恥ずかしいと思われるところまで
自身の手で書くことによって、
文章に迫力が生まれているのです。

こうして本気で書かれた文章を読むと、
読む側としても得るものが多いです。

 

 

扱われているテーマが
論理、理論、本質、概念などの
深いものばかりであるがために、
本書ではそれらに対する答えが
はっきりと示されているわけではありません

それらをどうとらえて
どう扱っていくべきなのかは、
読者の判断にまかせられます。

 

筆者の経験を読んで追体験することで
読者はこれまでにない視点を得られるので、
それを材料にして
自分なりの答えを考えることができるはず。

筆者にはそうした期待があるのでしょう。

商学教授の書いた本は新鮮

著者が商学の大学教授だというのは、
私にとって新鮮でした。

私は大学では物理学専攻だったので、
物理学者の本は
たくさん読んできました。

学生のときには
物理以外の理系の教授の本にも
触れましたし、
社会人になってからは
経済学者の本も読みました。

でも、商学者の書いた本
あまりなじみがなかったので、
本の中で語られる例は興味深かったです。

 

たとえば「定義」についての章では
まちづくりの定義とは何か
というのが例に挙げられ、
「矛盾」についての章では
資本主義の矛盾が語られる
といったぐあい。

ただでさえ2007年出版と
少し昔の本であるうえに
筆者が過去を回想しながら書いているので、
例えが古臭く感じる面もあります。

それがまた私にとっては新鮮でした。

まとめ

・「論理的」思考のすすめは良書
・内容は筆者の体験にもとづくエッセイ
・論理的であることの限界がわかる
・深いテーマについての新しい視点が得られる
・私にとっては具体例が新鮮だった

 

「論理的」思考のすすめは
論理、理論、本質、概念
といったテーマに興味がある人には
おすすめできます。

ただ、そういう難しそうなことを
考えたくない人だと、
読み進めるのが苦痛になるでしょう。

なにげなく読んだ本でしたが、
とてもおもしろかったので紹介しました。

 

 

 

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