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久保利明九段がインタビューで語った振り飛車への思い

 
久保利明九段の振り飛車への思い
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

久保利明九段の振り飛車への思い

久保利明九段は
振り飛車党の棋士で、
長い間トップ棋士として
活躍しています。

最近公開されたインタビュー記事では、
振り飛車に対する熱い思いを
語ってくれていました。

私自身も振り飛車党なので
とてもうれしいところ。

インタビューの中では、
久保九段に長年注目してきた私でも
初めて聞くような発言もありました。

そんな久保九段と
振り飛車について書きました。

久保利明九段はどんな棋士か

今回、私が読んだ
インタビュー記事はこちら↓

ライトノベル作家の
白鳥士郎さんによる
素晴らしい記事なので、
未読の方はぜひどうぞ。

 

あらためて久保利明九段が
どんな棋士なのか紹介。

久保九段は関西所属の棋士で、
現在43歳。

順位戦はA級、
竜王戦は1組で、
今年の2月までは
「王将」のタイトルを保持していた
トップ棋士の一人です。

タイトル獲得数は7期
にも及びます。

 

最近はあまり聞きませんが
「振り飛車御三家」という
言葉がありました。

振り飛車党の代表的な棋士である
久保利明、藤井猛、鈴木大介の
3人のことです。

この3人の中では長らく
「竜王」3期の実績を持つ
藤井猛九段が代表格でしたが、
今では久保九段の方が
タイトル戦の実績でも
順位戦や竜王戦のクラスでも
上回っています。

現在、振り飛車党で
トップクラスの棋士
と言えるのは、
他には菅井竜也七段ぐらい。

その意味でも
久保九段の存在は
とても貴重です。

 

ちなみに「振り飛車」が
よくわからないという方は
こちらの記事をどうぞ↓

「さばきのアーティスト」と「粘りのアーティスト」

久保利明九段には
昔からカッコいい異名があります。

それが
「さばきのアーティスト」

振り飛車では
攻め駒をうまく働かせる
「さばき」が重要なのですが、
その「さばき」が
芸術的にうまいことから、
このように呼ばれるようになりました。

久保九段自身も、
「さばきのアーティスト」と
呼んでもらえることは
気に入ってるようです。

 

ただ、「さばき」を武器にして
強い棋士だった久保さんですが、
初めてのタイトル獲得までには
苦しみました

タイトル挑戦権を得たら
タイトルを保持者として
待ち受けるのは羽生善治さんで、
その番勝負で負ける。

そのパターンが
2000年から2008年にかけて
棋王戦、王座戦、王座戦、王将戦と
4連続で続いたのです。

久保さんにとっては
試練の時期でした。

その後、2009年に
棋王戦で佐藤康光さんを破り、
ようやく初タイトルの「棋王」を
獲得したのです。

 

その後、
久保さんはタイトル獲得を
重ねていくわけですが、
そのころから
久保さんには
もうひとつの異名で
呼ばれるようになってきました。

それが
「粘りのアーティスト」

形勢が悪くなったときにも
あれこれ手を尽くして粘りまくり、
逆転に持ち込む。

そういった戦い方を
身につけたことで、
タイトルを何度も獲れる強さを
久保九段は手に入れたのでした。

 

現在、
「さばきのアーティスト」と
「粘りのアーティスト」という
2つの顔を持つ久保九段は、
対戦相手の棋士にとって
負かしにくい存在となっています。

振り飛車への思い

インタビュー記事の中では
久保九段が振り飛車への思いを
語っていました。

中でも私が注目したのは、
「人と同じことをしても面白くない」
という話。

久保九段に
そういう思いがあることは
初めて知りました。

居飛車党が圧倒的に多い
プロ棋士の世界。

「人と違うことをやりたくて
将棋界に入ったので
将棋界の中でも
人と違うことがやりたい」
という考えが
久保九段にはあるようです。

 

それから
「ファンの人も振飛車党が多いですから」
とも語っていました。

ファンのことを意識している
ということについては、
久保九段は以前から語っていることです。

久保九段がこう考える背景には、
プロとは異なるアマチュア将棋界の
事情があります。

アマチュアは振り飛車党が多い

プロ棋士の世界とは違って、
アマチュアには振り飛車党が多いのです。

その理由としては、
最初に覚えた戦法が振り飛車だった
という人が多いことが
あるのではないかと思います。

特に最初に覚える戦法としては
「四間飛車」が人気です。

最初の戦法については
こちらの記事に書きました↓

 

私自身も振り飛車党なので、
久保九段が活躍することで
振り飛車の将棋が観られるのは
もちろんうれしいです。

振り飛車の将棋だと、
自分の実戦でも出てきそうな局面
にもなります。

そういう将棋の方が、
自分が将棋を指すときの
参考にもなります。

 

相居飛車の戦法である
「角換わり」や「相掛かり」は
プロの将棋では大流行していますが、
振り飛車党の自分は
指すことはまずありません。

自分が指さないような将棋を観る
面白さというのはありますが、
同じ戦法ばかりではつまらないです。

 

やはり色々な将棋が観たい。

その意味で、
振り飛車党として
長くトップで活躍している久保九段は
とてもありがたい存在です。

将棋ソフトは振り飛車を評価しない

「将棋ソフトは振り飛車を評価しない」
というのは、
よく知られていることです。

強い将棋ソフトは
自分では振り飛車を指しませんし、
飛車を振る指すと
評価値が一時的にガクッと下がります。

 

このインタビューの中でも、
ソフトは振り飛車を指さず、
それどころか2手目に3四歩と
指すことすらない
ということが話題に。

そのことに関して久保九段は、
「プロ棋士でも
全然勝てないレベルに達してる
ソフトの手をマネをしても
仕方がないのでは」
と語っています。

将棋ソフトが正しいかどうか、
現状の私達のレベルでは
全然わからないではないかと。

 

「ソフトが指さないから」
という理由だけで
振り飛車が否定されることに、
久保九段は違和感を持っているようですし、
私もそう思います。

久保九段が語っているように、
けっきょく将棋の勝敗は
中盤や終盤で決まるものですし、
そこに伸びしろがたくさんあります。

「振り飛車=勝てない」
というわけではないのです。

 

将棋ソフトの戦法選択については
こちらの記事に詳しく書きました↓

まとめ

今回のインタビュー記事記事では、
久保利明九段の振り飛車への思いが
語られていました。

「ファンのため」というだけでなく、
「人と違うことがやりたい」という理由で
振り飛車にこだわっている久保九段。

私のような振り飛車党の
将棋ファンにとっては、
本当にありがたい存在です。

「さばきのアーティスト」かつ
「粘りのアーティスト」である
久保九段の振り飛車を見るのが、
これからも楽しみです。

 

 

 

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