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豊島将之棋聖vs渡辺明二冠、棋聖戦第2局の情報まとめ

 
豊島将之棋聖vs渡辺明二冠、棋聖戦第2局
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

豊島将之棋聖vs渡辺明二冠、棋聖戦第2局

豊島将之棋聖と渡辺明二冠による
棋聖戦五番勝負。

第1局は豊島棋聖が逆転勝ちし、
この第2局を迎えました。

本局では序盤がものすごい早指しで進み、
1時間もしないうちに
形勢がはっきりするという、
見たことのない展開に。

一局の流れなど、
情報をまとめました。

対局の情報まとめ

ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局
2019年6月19日
豊島将之棋聖(先手)vs渡辺明二冠
愛知県名古屋市「亀竹林 万松寺」
持ち時間:各4時間
開始 9:00
終了 18:53
106手まで渡辺二冠の勝ち
消費時間
豊島:3時間55分
渡辺:3時間54分

 

<午前のおやつ>
豊島:フルーツ盛り合わせ
渡辺:ショートケーキ
___アイスミルクコーヒー

 

<昼食>
豊島:ひつまぶし
渡辺:地鶏の味噌カツ定食

 

<午後のおやつ>
豊島:フルーツ盛り合わせ
___りんごジュース
渡辺:ドームショコラ
___アイスミルクコーヒー

 

豊島棋聖のおやつはいつも通り
「フルーツ盛り合わせ」で固定。

このまますべてのおやつが
「フルーツ盛り合わせ」
となる可能性が高そうです。

第1局は豊島棋聖が逆転勝ち

6月4日に兵庫県の淡路島で行われた第1局は
豊島棋聖が逆転勝ち。

渡辺二冠にとっては
痛い敗戦となりました。

 

渡辺二冠は
先手番と後手番の違いを強く意識する
棋士として知られています。

タイトルの番勝負では
先手番と後手番を交互に戦いますが、
渡辺二冠は
「先手番のときは確実に勝ち、
後手番はどこかでひとつだけ勝てればいい」

とインタビューなどで語っています。

第1局では渡辺二冠が先手番だったので、
その意味でも
渡辺二冠にとっては厳しい展開です。

 

渡辺二冠が後手番となるこの第2局で勝って
巻き返せるのか、
それとも豊島棋聖が一気に2連勝とするのか、
という一局です。

一局の流れ:渡辺二冠の新手

本局では豊島棋聖が先手。

豊島棋聖は先手のときには
ほぼ「角換わり」を目指します。

渡辺二冠はそれを受けて立ち、
戦型は「角換わり」に確定。

両者ほとんど時間を使わずに
駒組みを続けていきました。

 

「角換わり」では
スキを作らずに待つ後手に対して
先手から仕掛けていけるかというのが
テーマです。

しかし本局では逆に、
後手の渡辺二冠から
仕掛けていきました。

△5五銀というのが、
渡辺二冠が用意していた新手

プロの公式戦では
今までに現れたことのない一手に対し、
豊島棋聖はどう対応するか。

ここは考え込むかと思いきや
豊島棋聖はあっさりしていて、
すぐに次の一手を指しました。

渡辺二冠の方も
研究範囲とばかりに
早指しを続けます。

そして、対局開始から
1時間も経たないうちに
54手目△5九角まで進みました。

ここでようやく豊島二冠が
時間を使って考えます。

 

豊島棋聖も渡辺二冠も
事前に研究してある局面は
早指しで飛ばして、
終盤に時間を残しておくタイプ
です。

そんな両者の対局だと
こんなにもあっという間に
局面が進んでしまうのだなと
少し怖く感じました。

そして本局の場合、
豊島棋聖の早指しは危険でした。

△5九角と打った局面で、
ニコニコ生放送の評価値では
渡辺二冠が+1000点の
優勢
となっていたのです。

豊島棋聖の事前の研究で、
どこかに誤算があったようです。

この研究の失敗のせいで、
この一局を通じて
豊島棋聖はずっと苦しい局面を
耐え忍ぶ展開になってしまいました。

 

とはいえ、そこは実力者の豊島棋聖。

決め手を与えないようにうまく粘り、
ギリギリの終盤戦へと
もつれ込みました。

最後、豊島棋聖は
敵陣に馬と龍を作り、
自玉に詰みがなければ勝ち
という局面を作りました。

しかしそこで、
渡辺二冠は華麗な詰み
用意してあったのです。

豊島玉を中段へと追い出し、
最後に△8五飛という
美しい手が決め手。

タダで取られる場所に
飛車がふわりと浮く手
で、
どう応じてもぴった詰み。

この手を見て
豊島二冠の投了となりました。

 

渡辺二冠が1勝を返して、
これで五番勝負は1勝1敗と
並びました。

最近のタイトル戦では
ストレート決着が多かったですが、
この棋聖戦は盛り上がる展開です。

ニコニコ生放送

解説者:
小林裕士七段
聞き手:
中村桃子女流初段
メールテーマ:
「あなたの令和将棋ニュース」

 

ニコニコ生放送では
第1局に続いて本局でも
「評価値放送」がありました。

本局では開始1後1時間もしないうちに
渡辺二冠が優勢になり、
その後もずっと優勢を維持していました。

人間から見ると
豊島二冠が勝負形に
持ち込んだように見えても
ソフトの評価値は変化せず、
興味深かったです。

アベマTV

解説者:
飯塚裕紀七段
近藤誠也六段
聞き手:
貞升南女流初段
飯野愛女流初段

 

アベマTVでは
「棋聖戦のしくみ」や
「棋聖獲得トップ5」といった
情報を紹介するコーナーがあり、
それが勉強になるのでよかったです。

アベマTVで
最近人気だと感じるのが
「16倍速映像」

対局後に対局風景と盤面を
16倍速の映像で流すというもの。

以前は解説なしの対局のときだけ
流していたのですが、
本局では解説ありのタイトル戦としては
恐らく初めて「16倍速映像」が
放送されました。

コメントを見ると
「16倍速映像」を
楽しみにしている人は多いようで、
すっかりアベマTVの独自人気コンテンツ
なっていますね。

まとめ

棋聖戦第2局は
角換わりから新手を放った
渡辺明二冠が序盤からリード。

豊島将之棋聖の粘りを振り切り、
最後は美しい詰みで
勝利しました。

タイトル戦らしい力のこもった攻防で、
第1局に続いて
見ごたえのある将棋でした。

これで五番勝負は1勝1敗。

次局に勝ってタイトル戦勝利に
王手をかけるのはどちらになるのか、
注目です。

 

 

棋聖戦第1局と第3局については
こちらの記事をどうぞ↓

 

 

 

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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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