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木村一基九段がAbemaTVトーナメントの予選を圧倒的強さで突破

 
木村一基九段がAbemaTVトーナメントの予選を突破
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

木村一基九段がAbemaTVトーナメントの予選を突破

木村一基九段が
AbemaTVトーナメントに初登場。

若手強豪棋士2人にそれぞれ2連勝して、
圧倒的強さで予選1位通過を決めました。

負けなしの4連勝という勝ちっぷりは
多くの将棋ファンにとって衝撃的。

若手棋士に有利と言われる
AbemaTVトーナメントでの
木村九段の戦いぶりを振り返ります。

超早指しのAbemaTVトーナメント

「AbemaTVトーナメント」は
アベマTVが企画・放送する
将棋の非公式戦の棋戦。

昨年の第1回トーナメントでは
藤井聡太七段が優勝して
話題になりました。

現在は第2回トーナメントを放送中。

 

その最大の特徴は、
「フィッシャールール」を採用した
超早指し
であること。

「フィッシャールール」とは
一手指すごとに一定の持ち時間が
加算されていく仕組みで、
チェスでは一般的ですが
これまで将棋では
ほとんど採用されていませんでした。

AbemaTVトーナメントでは
最初の持ち時間が5分で、
一手指すごとに5秒が追加
されます。

たった5秒ずつしか
持ち時間が追加されないため、
持ち時間が数時間ある
通常の対局と比べると超早指し。

他の対局にはない早い展開で
ハラハラドキドキできるのが
AbemaTVトーナメントの魅力です。

木村一基八段は実力のある人気棋士

そのAbemaTVトーナメントに
2019年5月26日の放送で初登場したのが
木村一基九段。

最初にトーナメント表が
発表されたときから、
木村九段は異様な存在感がありました。

というのも、
出場棋士のほとんどは
20代を中心とした将来有望な若手棋士

その中にポツンと
45歳の木村九段が混じっている、
という状況だったのです。

その次に年長の棋士としては
35歳の渡辺明二冠がいますが、
渡辺二冠はシードされて
本戦トーナメントからの出場。

木村九段が
若手に混じって予選から戦うのは、
なんだか場違いな感じでした。

 

木村一基九段はとても強い、
一流の棋士です。

順位戦ではA級への復帰を
決めたところで、
これまでに6回もタイトルに挑戦。

受けが強い棋風で、
「千駄ヶ谷の受け師」
という愛称もあります。

木村九段は解説もうまくて、
冗談を交えた語りはとても面白い。

将棋が強いうえに
気さくな人柄が素晴らしくて、
とても人気がある棋士なのです。

 

とても強い棋士なのに悔やまれるのが、
6回も挑戦しながら
いまだにタイトルが獲得できていない
こと。

「なんとかタイトルを獲ってほしい」と
望んでいるファンは多いところです。

木村九段の苦戦を予想

そんな木村九段は
とても強い棋士なので、
普通の棋戦であれば
どんどん勝ち進むことが多いです。

ただ、
AbemaTVトーナメントでは
苦戦するだろうと
私は予想していました。

というのも、
早指しというのは
基本的に若手が有利だから。

若い人の方が、
将棋の局面を
瞬間的にたくさん読む力があると
一般的に言われているのです。

また、超早指しで
対局時計を自分で押すとなれば、
単純に「手を素早く動かす」ことが
勝負に直結します。

これも若い人の方が
得意そうです。

 

さらに、棋風の問題もあります。

木村一基九段の強みは、
なんと言っても力強い「受け」。

ただ、早指しの将棋では
「攻め」に重点を置いた方が
有利な傾向
があるのです。

早指しの将棋ではミスが出やすいですが、
「攻め」でミスをしても
すぐに自分の玉が
詰まされるわけではないので、
態勢を立て直すことができます。

一方、「受け」でミスをすると
そのまま詰まされてしまうので、
ひとつのミスが
負けに直結してしまいます。

そのため、
「受け」の棋風である
木村九段は不利

AbemaTVトーナメントのルールでは
若手棋士が有利だろうというのは
木村九段も意識していたようで、
対局前のインタビューでも
弱気の発言が目立ちました。

 

とは言うものの、
このAbemaTVトーナメントで
一番応援したい棋士は
だんぜん木村一基九段
でした。

若手棋士が有利と言われる状況で、
それを跳ねのけて
勝ちまくる木村九段が見たい。

トップ棋士の実力を
見せつけてほしい。

そう願いながら、
AbemaTVトーナメントを
観戦していました。

現実には若手棋士が勝つのだろうと
冷静に考えながら…。

ところが、
木村九段は私の予想など
いとも簡単に超えていったのです。

木村九段が若手棋士を圧倒

予選1回戦の相手は、
増田康宏六段

藤井聡太七段の
ライバルと位置づけられることもある、
若手の有望株。

「矢倉は終わった」などの発言でも
よく知られています。

AbemaTVトーナメントでは
第1回にも出場して
予選突破を果たしており、
このルールの早指しにも慣れています。

いきなり初戦から強敵です。

 

ところが、
いざ対局をしてみれば
木村九段が2連勝。

これにはいきなり
びっくりしました。

対局が始まってすぐに驚いたのが、
木村九段の指し手の早さ。

目にもとまらぬ早さで
駒を動かして対局時計を押す。

自分の手番になってから
指して時計を押すまでを
5秒以内に指し続けることで、
持ち時間を最初の5分よりも増やす
という技を見せてくれました。

AbemaTVトーナメントでは
最年長の木村九段が
ここまでのスピードで着手できるとは…。

 

さらに、
将棋の内容でも
増田六段を圧倒。

特に第2局では
持ち時間を4分近く残して
大差の投了図を作り上げ、
余裕の勝利でした。

増田六段の対局前のインタビューを見ると
自分が有利な状況であることを
意識していたようだったので、
対局後には「こんなはずでは」という様子。

視聴者のコメント欄も
木村九段の圧倒的強さに驚くコメントで
盛り上がっていました。

 

続く予選1位決定戦では
八代弥七段と対戦。

八代七段は
一般棋戦での優勝経験があり、
こちらも若手有望株の棋士です。

この対局でも
木村九段は八代七段を圧倒。

2連勝して、予選1位通過を決めたのです。

八代七段を相手に
持ち時間と局面の両方で
ずっと優位に立っての完勝でした。

 

終わってみてば、
4局指して負けなしの4連勝

「木村九段の勝つ姿が見たい」
という私の願いは叶えられました。

とはいえ、
ここまで勝ちまくるとは
まったくの予想外。

すごすぎます。

謙虚なコメントが好印象

圧倒的な強さを見せつけた
木村九段でしたが、
インタビューでの発言は
最初から最後までずっと
とても謙虚でした。

 

「勝てるとは思っていませんでした」

「踏みつけられるような感じで
負けるのかなと思っていました」

「フィッシャールールの練習は
全然していなくて不安でした」

などなど。

 

若手が有利といわれるルールの中で
若手強豪と対戦するということで、
弱気な発言は
木村九段の本心だったのではと思います。

でもその謙虚な姿勢は
若手2人を相手に4連勝した後にも
変わりませんでした

偉ぶるような様子はまったくなくて、
とても素晴らしかったです。

若手棋士ばかりの
AbemaTVトーナメントの中で
木村九段の受け答えはひと味違っており、
一流の棋士の貫禄を感じました。

 

木村九段のこの活躍には、
私自身も勇気をもらいました。

どっちが勝ちそうだとかいう
周りの声は関係なくて、
自分なりの精一杯を出すことが大事
なのだと。

聞こえのいいことをアレコレ言うよりも、
結果を出して平然としていることが
一番カッコいいのだと。

そんなことを
木村九段から教わった気がします。

まとめ

AbemaTVトーナメントでは
木村一基九段が圧倒的な強さを見せました。

若手棋士が有利とされる
超早指しルールの中、
負けなしの4連勝で予選を突破。

インタビューでの
謙虚な受け答えも素晴らしく、
木村九段のカッコよさがあふれていました。

この放送で
全国に木村一基ファンが増えたことは
間違いないでしょう。

AbemaTVトーナメントでの
木村九段の戦いは続きます。

決勝トーナメントでは誰と対戦するのか、
そしてどんな結果となるのか、
今から楽しみです。

 

 

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