新春スペシャル対局、佐藤名人vs高見叡王~第9回上州将棋祭り5~


上州将棋祭りのメインイベントは
「新春スペシャル対局」。
佐藤天彦名人と高見泰地叡王という
2人のタイトルホルダーによる
席上対局が行われました。
他にも詰将棋クイズ解答・解説、
閉会式など、
現地に行ったレポートをお伝えします。
毎年恒例の新春スペシャル対局
15:45からは「新春スペシャル対局」。
上州将棋祭りのメインイベントです。
出演者は以下の通り。
対局者:高見泰地叡王
解説:佐藤康光会長
聞き手:本田小百合女流三段
「新春スペシャル対局」は毎年、
タイトルホルダーによる席上対局。
今年は佐藤名人と高見叡王という
若いお二人の対局です。
解説の佐藤会長は大忙し。
新春目隠し対局に急きょ登場した後、
すぐにサイン会をこなし、
さらに休む間もなく本局では解説です。
そのうえ、開会式と閉会式では
棋士を代表しての
あいさつという仕事もあります。
将棋界の代表者として、
会長が先頭に立って働いているという印象です。
新春スペシャル対局の一局の流れ
この対局は持ち時間5分、
使い切ると一手30秒の秒読みです。
振り駒の結果、佐藤名人の先手に。
戦型は相矢倉になりました。
将棋界では2018年は角換わりが
大流行しましたが、
この日の席上対局では
角換わりは一局も現れませんでした。
むしろ矢倉の登場は3度目で、
この日は「矢倉の日」という感じでした。
本局では高見叡王が
不思議な指し回しを見せてくれました。
3三にいる銀を△4二銀と戻したり、
しばらくするとまた△3三銀と出て
さらにまた引いたり。
手損を気にせずに
低い陣形を維持する指し方です。
さらにその後、
高見叡王は5三に角を転回して
両方の端を攻めていきます。
そうして敵陣を乱してから
角で敵陣に攻め込み、
佐藤陣をあっという間に
攻略してしまいました。
佐藤名人がまったく反撃できないまま、
高見叡王の勝利です。
受けの強い佐藤名人を相手に、
高見叡王のこの勝ち方はすごい。
対局後、佐藤名人も佐藤会長も
その構想力に感心していました。
指導対局の抽選
席上プログラムの合間には、
指導対局の抽選も行われていました。
毎回、12名が当たる抽選が
4回もあったのです。
ただ、すごい数の人が並んでいたので
当選確率は低めです。
どれぐらいの人数かというと、
毎回これぐらいの人が列を作ります↓
このようなクジを引いていくやり方は
去年までと同様でした↓
抽選を始める前には列に並ぶ人は
締め切られて、
その並んだ人数に応じて
途中で当たりクジを追加するので、
最後の方の人にも当たるチャンスがあります。
私は今回は2回行列に並んで
抽選に挑戦したのですが、
残念ながら2回ともハズレでした。
詰め将棋クイズ解答・解説
17時からは「詰め将棋クイズ解答・解説」
が行われました。
出演者は以下の通り。
聞き手:石本さくら女流初段
朝から会場に張り出してあって
出題されていた9手詰めの詰将棋。
解答用紙を提出して正解した人の中から
7名様に棋士の直筆色紙が
当たるというものです。
詰将棋解答の応募総数は228で、
その中で正解者は211名とのこと。
競争率はかなり高いです。
問題の作成者は中村太地七段で、
中村七段みずから
問題の解説をしてくれました。
そして、その後にいよいよ抽選です。
私も詰将棋に正解していたので、
当選しないかと楽しみにしていました。
しかし、結局抽選には当たらず、
何ももらえなくて残念でした。
中村七段は今年の上州将棋祭りでは
席上対局の機会ははなかったのですが、
対局姿も見たかったなと思いました。
中村七段は上州将棋祭りには
毎年のように来てくれている棋士なので、
来年も出演して
今度は席上対局もしてくれることを
期待しています。
閉会式
17:15からの閉会式では
出演棋士が壇上に一列並びました。
棋士を代表して佐藤康光会長から
あいさつがあって、
上州将棋祭りの全日程が終了です。
さすが佐藤会長のあいさつは慣れていて、
長々と話すのではなく
サクッと終わらせているのが好印象でした。
まとめ
「新春スペシャル対局」など
上州将棋祭りの様子を書きました。
高見叡王が佐藤名人を圧倒するという
将棋を見ることになるとは予想外でしたね。
朝に座席指定整理券のために
屋外に並んだことから始まって、
色々なイベントで1日中
楽しませてもらいました。
こんなすごいイベントを
無料で毎年開催してくれるヤマダ電機には
本当に感謝です。
また来年も楽しみにしています。
上州将棋祭りの記事は
こちらにまとめてあります↓
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