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インターネットで世界が狭くなる~居心地がいいSNSに要注意~

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インターネットは本来、
人の世界を広げてくれるものです。

ですが、自分がほしい情報を
手軽に手に入れようとしていくと、
狭い世界の中に閉じこもって
しまいがちになります。

特にSNSは
世界を狭くする力を持っているので、
注意が必要です。

目次

世界を広げてくれるインターネット

インターネットは、
人の世界を広げてくれるもの
です。

世界のどんな辺境の地にいても
パソコンやスマホなど
インターネットにつながる端末が
ひとつあれば、
世界のどんな辺境の地にいても
広大な「情報の海」に
漕ぎ出すことができます。

しかも、時間の遅れもなく
ほぼリアルタイムに。

新聞やラジオやテレビで
情報を得ていた時代と比べれば、
ものすごい進歩です。

今ではインターネットのない生活は
考えられません。

「自分がほしい情報だけ」というニーズ

インターネットのおかげで
莫大な情報が手に入るようになり、
私達は大いに喜びました。

しかし一方で、
情報が多すぎることに
だんだんと負担を感じる
ようにも
なっていきます。

人が処理できる情報の量には限りがあり、
いくらインターネット上に
たくさんの情報があるといっても、
その中で実際に活用できる情報は
ごくわずかです。

それに、情報が多すぎるせいで、
自分にとって本当に重要な情報が
埋もれてしまっているという面もあります。

埋もれた情報の中かから
自分が欲しいものを探し出すのは、
時間も手間もかかって大変です。

そこで、あえてたくさんの情報に触れない、
という選択肢が生まれてきました。

「自分にとって重要な情報だけを
厳選して提供してほしい」
というニーズが高まったのです。

一人ひとりに合わせてくれるSNS

人々が多すぎる情報に戸惑い始めたころ、
タイミングよく発達したのが
フェイスブックやツイッターなどの
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
です。

これらは当初は、
人と人とがコミュニケーションを取るのが
目的のサービスでした。

しかしそのうちに、
人々がニュースなどの最新情報を
得るツールとしても
使われるようになってきました。

実は「SNS」と「ニュース」は
非常に相性がいい
のです。

というのも、
SNS上にある情報を元にして
その人にオススメのニュースを
選んで提供することができるから。

SNS上で誰と友達か、
誰をフォローしているか、
どんなページを見たか、
何をコメントしたか、
といった情報が
常に収集されています。

それらを分析すれば、
その人が今、何に興味を持っているのか、
どういう情報を好むのか
ということが
ものすごく正確にわかります。

そうした情報をもとに
ニュースなど厳選して配信するので、
その人が興味を持つニュースだけを
提供することができるのです。

与えられた情報を消費するだけ

自分が興味のある情報だけを選んで
提供してくれるSNSは、
とても居心地がいい場所になります。

すると、そこで過ごす時間が長くなり、
その人の情報がさらに収集される。

そのことによって
配信する情報の正確さが上がって
より居心地がよくなり…、
と好循環になっていきます。

やがて、自分がほしい情報だけが
黙っていてもどんどん提供される
という
快適な状態になります。

わざわざ情報を探しに行く必要もなく、
与えられた情報で
満足するようになるのです。

狭い世界の偏った情報

こうして居心地がよくなったSNSですが、
心配なこともあります。

限られた情報しか入ってこないので、
自分の世界が狭くなってしまう
のです。

限られた情報というのは、
「偏った情報」と言い換えることができます。

情報が偏ってしまった例として、
「ネット右翼」と
呼ばれる人達がいます。

ネット上で
「中国はクソ」「朝鮮はバカ」
などの発言をしたり、
そいういう論調のニュースを
好む人達です。

そうした思想を持つ人は、
SNS上でも自分と同じような人と仲良くなって、
友達になったり発言をフォローしたりします。

すると、中国や韓国や北朝鮮を
バカにしたり差別したりする
仲間の発言を日々SNS上で見ることになります。

さらに、利用者の好みを学習したSNSが
ネット右翼の人が好みそうな情報を配信するので、
SNS上には自分と同じような主張ばかりが
毎日表示されることになります。

その人にとって、世界がどう見えるか。

みんな自分と同じように、
中国や朝鮮を嫌っている」
と感じることでしょう。

でも実際には、
それはぜんぜん事実ではありません。

このように、
自分の居心地の良い世界に閉じこもっていると、
視野が狭くなっていってしまう
のです。

広い「海」に浮かぶ小さな「泡」

「インターネットは世界を広げた」
という話をしましたが、
それとは全く逆のことも
インターネット上では起きているのです。

その状況は、
「泡」に例えられたりします。

インターネットが広い「海」だとすると、
私達一人ひとりはその中に浮かぶ
小さな「泡」の中で生活しているのです。

そして、泡の中に閉じこもったまま過ごし、
泡の外にある広い世界を知らないまま、
泡の中で死んでいくことになります。

インターネットが登場した当初は
広い海を自由に探検できると希望を持っていたのに、
実際にはその逆。

そうなっては悲しいですね。

インターネットを利用することで、
私達は広い世界に接していると思い込みがちです。

ですが実際には、
インターネット上での私達の活動範囲は、
気づかないうちに
極端に狭くなっているのかもしれません。

「自分には世界のごく一部しか見えていない」
という意識を、
常に持っておくことが大切だと思います。

そういう気持ちでいてこそ、
自分の世界をもっともっと
広げていくことができるでしょう。

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