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新卒で入社した会社で希望する部署に配属されなかった私の経験

 
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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

 

私は新卒で入社した会社で
希望する部署に入ることができませんでした。

そのときはすごく残念でしたが、
後から考えてみると
入社する前の情報収集が甘かったことが
問題だったと気付きました。

希望する部署に配属される可能性が
どれだけあるのかという点も見極めて、
後悔のない会社選びをしましょう。

大学で学んだことを仕事でも

「大学で勉強したことを仕事でも活かしたい」
というのは、
多くの人が考えることだと思います。

私もそうでした。

 

私は大学の物理学専攻で
「超伝導」を研究していました。

「超伝導」を一言で説明すると、
物質を絶対零度近くまで冷やしたときに
電気抵抗が0になるという
とても興味深い現象です。

超伝導の技術は実用化されており、
それを活かした製品というのも
すでに世の中に出ています。

だから、
「そういう製品を作っている会社に入れたらいいな」と、
漠然と考えていました。

 

そこで、就職活動のときにはそのことに
あまりこだわり過ぎないように気をつけつつ、
超伝導に関係がありそうな会社も探していました。

そうしているうちに見つけたのが、
後に新卒で入社することになるA社。

「超伝導の仕事ができるのでは」
という期待が一番の動機となって、
入社を決めました。

 

もちろん、希望通りに超伝導の部署に
配属される保証はないことは
わかっていました。

ただ、超伝導を研究してきた自分なら
その部署に配属される可能性が高いのではと
甘く考えていたのも事実。

実際には、厳しい現実が待っていたのです。

配属希望の部署は狭き門だった

入社してから3ヶ月間は研修期間で、
その間に配属の希望を出します。

そして研修が終わるタイミングで
配属先が言い渡されます。

同期がどの部署を希望しているのか
周りの人に聞いていってみると、
驚くことがありました。

私と同じように超伝導の部署を希望している人が
とても多かった
のです。

 

配属の希望を全員が出し終わったタイミングで
聞いた噂によれば、
第3希望まで書く配属希望のうちで
超伝導の部署を第1希望に書いた人が
11人もいたらしい。

技術者として採用された同期は50人弱。

他にもたくさんの部署がある中で、
その中から11人も希望するというのは
すごい集中ぶりです。

 

しかも、超伝導の部署に入れるのは
実はたったの2人だけ

ここまで高い競争倍率になるとは、
まるで予想外のことです。

そして、新入社員の配属先の発表。

 

結果、私は超伝導の部署に
入ることはできませんでした

自分が事前にまったく考えていなかった部署に
配属されることになったのです。

事前に気づけなかった自分の甘さ

超伝導の部署のあまりの競争率の高さに
はじめは戸惑った私でしたが、
冷静になって改めて考えてみると、
こういう状況になるのは自然な気がしてきました。

 

超伝導は人気の研究分野です。

大学の理学部の中でも
物理だけでなく化学の領域でも
扱われていますし、
工学部でも盛んに研究されています。

未だに未解明な部分が多くて、
多くの研究者がよってたかって研究し、
成果を出すスピードを競っています。

「超伝導」という名前自体も、
「超」とか付いていたりして
なんとなくカッコいいですよね。

 

というわけで、
超伝導を研究テーマにする学生は
全国的にもけっこう多い
のです。

そして就職活動の時期になれば
超伝導を研究してきた多くの学生が
一斉に就職を開始するわけですが、
超伝導を扱っている会社というのは
実はとても少ない。

超伝導というのは
まだ実用化され始めたばかりの技術なので、
それを事業にしている会社というのは
限られているんですね。

ですから、
「学生での超伝導仕事の研究を仕事でも活かしたい」
という学生がA社に集中するのは、
ある意味当然と言えます。

 

理屈がわかってしまえば、
超伝導の部署に人気が集中するのは
ごく当たり前のことが起きているだけ
なのです。

しかし、就職活動中には
目の前のことをこなすのに必死だったので、
そんなことが起きる可能性を
考えている余裕はありませんでした。

「自分は超伝導の研究をしてきたんだから、
超伝導の部署に入れるのではないか」
となんとなく思っていた自分が
甘かったことを痛感しました。

見えてきた会社の採用戦略

さらに深く考えてみると、
A社の採用の戦略が見えてきました。

会社からしてみると、
学生を引き寄せるためのいい「エサ」として
超伝導の事業を使っているのではないかと。

 

超伝導を事業化している会社は少なく、
一方で超伝導を研究する学生は多い、
という状況がある。

そんな中で「研究を仕事に活かしたい」という
学生の心理があることを利用すれば、
「超伝導の仕事ができるかもよ」と
期待を持たせることで、
学生を引きつけることができるのです。

 

そういえば同期の中に一人だけ
東大の大学院卒の人がいました。

なんで東大からわざわざこの会社に来たんだ、
とか周りの同期から言われたりしていましたが、
その人も大学院で超伝導の研究をしており、
超伝導の部署志望でした。

そして、実際に超伝導の部署に入れた
2人のうちの一人が、
東大出身のその人です。

 

超伝導をエサにすることで、
A社は狙い通り優秀な学生を集めることが
できていた
と思います。

会社も学生に逃げられないように必死

超伝導をエサにして学生を集めている一方、
超伝導の部署に実際に入れるのは毎年2人なので、
それが狭き門になるのは当然。

そして、超伝導目当てで入社した人の大半は、
希望が通ることなく
他の部署に回されることになります。


「超伝導の部署に入れない可能性が低いなら
入社前ににそれを知らせてくれよ」

と会社を恨みたくなりましが、
会社にしてみれば
そんなことをするはずがありません。

せっかく内定を出しても、
入社前に学生に逃げられてしまうかも
しれませんからね。

 

入社するまでは学生に甘い期待を
持たせておくのが得策
なのです。

事前の情報収集で現実を知ろう

以上、私の体験を書きました。

会社側はそうやって、
あの手この手で学生の気を引こうとしています。

ましてや、今は私が就職活動をしていた
「就職氷河期」とは真逆の「超売り手市場」。

会社側も人を集めるのに必死です。

就職活動中の学生の方は、
会社の甘い言葉に引っかからないようにしましょう。

 

具体的な対策としては、
自分のより1年か2年先輩の人に
話を聞くのが有効
です。

私の場合でも、
実際に入社した先輩を探して
話を聞くということをしていれば、
状況は全然違っていました。

超伝導の部署に人気が集中するというは
毎年のことのようなので、
事前に情報をきちんと集めていれば
入社前にわかったことなのです。

やはり情報収集は大切ですね。

 

 

人生を左右するかもしれない就職活動。

希望する部署に入れるかどうかというのは、
けっこう大きな問題です。

会社の学生を狙いを見破りつつ、
後悔のない会社選びをしましょう。

 

 

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梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

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