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ひふみちゃん(Vtuber)が初登場、叡王戦七番勝負の振り駒にて

 
ひふみちゃん(Vtuber)が初登場、叡王戦七番勝負の振り駒
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

ひふみちゃん(Vtuber)が初登場、叡王戦七番勝負の振り駒

「ひふみちゃん」が
叡王戦七番勝負の振り駒で
初登場しました。

「ひふみちゃん」は
いま流行の
VTuber(ブイチューバー)。

加藤一二三九段をモデルとし、
さらに加藤九段が
「中の人」となっています。

ひふみちゃんの登場で、
叡王戦の振り駒が
とても面白いイベントに
なりました。

叡王戦の発表会

叡王戦の番勝負の
開幕前に
発表会が行われるのは、
毎年の恒例行事です。

対局場などを
ただ発表するだけでなく、
それ自体を
イベントにする
あたりが、
叡王戦の主催者の
「株式会社ドワンゴ」
らしいですね。

 

このイベントには
将棋連盟の佐藤康光会長、
ドワンゴ取締役の
山中伸一さんが登壇。

さらに対局者である
高見泰地叡王と
永瀬拓矢七段も
途中から登場しました。

そして
それだけでなく、
「スペシャルゲスト」
用意されていたのです。

振り駒を誰が行うか

このイベントの
大きな見どころが
「振り駒」

叡王戦では、
他のタイトル戦以上に
振り駒が重要です。

叡王戦には
対局の時間を
選べるという
独自のルールがあり、
振り駒で先手となった方が
先に持ち時間を選ぶ

ことになるからです。

 

「振り駒」は
責任重大。

過去には
内閣総理大臣の
安倍晋三さんなど、
話題性のある人物が
振り駒を
行ってきました。

誰が振り駒を行うかは
当日まで秘密となっており、
毎年注目が集まります。

 

さて、今年は誰か。

いよいよ振り駒の
時間となったとき、
まずは佐藤天彦名人と
佐藤康光会長が出演する
ビデオが流れ、
期待を高めます。

そのビデオの中で
登場したのが
「VTuber(ブイチューバー)」
という言葉です。

「VTuber(ブイチューバー)」とは

「VTuber(ブイチューバー)」
というのは
「バーチャル・ユーチューバー」
の略です。

動画を配信する際に、
自分が画面に
出るのではなく、
CGやイラストの
キャラクターを
代わりに登場させる

人のこと。

特殊な機器を
身につけることで、
キャラクターに
自分と同じ動きを
させることもできます。

そのキャラクターに
なりきって
動画を配信する
ことができるため、
ここ数年で
若者を中心に
人気が高まっています

 

そんなVTuberが、
今回の振り駒を行うと。

さらにビデオ内で、
そのVTuberとは
プロ棋士であることが
明かされます。

その棋士が
映像に出てくると、
なにやら
独特なしゃべり方と
見慣れた外見。

声が変えられ、
顔にはモザイクが
かけられていますが、
将棋ファンなら、
いや将棋ファンでなくとも
すぐにわかる
その人。

 

そして、
ビデオの最後に
そのキャラクターの
名前が明かされます。

「ひふみちゃん」です。

「ひふみちゃん」の登場

司会の紹介とともに、
「ひふみちゃん」が
画面に現れます。

ひふみちゃんはすでに
「ニコニコ将棋の
広報大使に任命された」

とのこと。

画面には
かわいらしい
女性キャラクターが
映し出され、
手を振っています。

 

下半身には
着物の「はかま」を
履いているのですが、
上半身はワイシャツに
振り袖が付いたような衣装に
ネクタイを締めており、
しかもそのネクタイが
とんでもなく長い

長いネクタイは
加藤一二三九段の
おなじみのスタイルで、
知っている人は
ニヤリとしてしまいます。

ひふみちゃんの
髪飾りには
将棋駒が置かれ、
ネクタイには
将棋盤が
描かれています。

将棋を意識した
いいデザイン
だなと
思いました。

 

さて、そこで
ひふみちゃんが
しゃべり始めます。

 

「みなさーん。

VRの世界からこんにちは。

将棋好き
バーチャルアイドルの
『ひふみちゃん』です。」

 

ここでニコニコ生放送の
コメント欄は
「wwwwwww」などの
笑いであふれました。

というのも、
加藤一二三九段の声
そのまんま
だったから。

女の子の外見に合わせて
声を修正するのかと
思っていたら、
そういった修正は
一切なし。

直前のビデオの中では
加藤九段の声に
手が加えられていただけに、
予想外でした。

 

ひふみちゃんは
女の子の姿なのに
声は加藤九段

ということになり、
なんとも
シュールな感じに
なっていました。

「ひふみちゃん」への質問

そんなひふみちゃんに、
司会の人が
質問をしていきます。

ひふみちゃんの答えが
面白かったです。

このキャラクターが
どんな設定なのか
わかってきました。

 

Q.将棋歴は?

A.バーチャルの世界で67年

 

Q.バーチャルの世界で将棋の人気は?

A.全員が将棋が大好き!
将棋がずっと一番人気。

 

Q.尊敬する棋士は?

A.加藤一二三九段。

ちなみに私の誕生日は
12月の3日。

ひふみ先生と同じ
「ひふみ」なんです。

 

Q.ひふみちゃんは強い?

A.バーチャル界の九段です。

「VRこのかたの天才」
なんて言われています。

 

Q.棋士としての目標は?

A.バーチャル将棋界の
八大タイトル全制覇です。

 

Q.バーチャル界での叡王戦の注目度は?

A.叡王戦のニコ生中継の日は
バーチャルの街から
人がいなくなります。

 

Q.どんな活動をしていく?

A.ニコ生で特番
やってもらえるそうです。

みなさん、
絶対見てくださいね。

 

 

ここで
「高見叡王からもご質問、
なにかございますか?」
といきなり高見叡王に
話が振られます。

ここで高見叡王は
うまい質問。

 

Q.得意戦法は何ですか?

A.「棒銀」です。

 

即答されて、
会場からも
大きな笑いが起きていました。

高見叡王も
「やっぱりそう思いました。
そんな気がしてました。」
と笑顔。

さらに永瀬七段からも
質問がないかと振られ、
また良い質問。

 

Q.好きな「将棋めし」は何でしょうか?

A.バーチャルうな重

あと、バーチャルチョコレートも。

永瀬七段は何ですかな?

 

ひふみちゃんから
聞き返されて、
「自分はバナナが好きです」
と笑顔で答えていました。

ここで再び
司会者からの質問。

 

Q.将棋以外に好きなことは?

A.ニコ生の視聴者と
コメントでおしゃべり

あと、ネコと
クラシック音楽が好きです。

 

Q.ネコのどんなところが好き?

A.私がかわいがってた
ユリちゃんという
ネコ
はですね……。

 

この答えは長くなり、
「ひふみちゃん」という
キャラ設定を忘れて、
加藤九段の素の姿が
表れていました。

いよいよ振り駒

そんなやり取りがあってから、
いよいよ振り駒。

ここでひふみちゃんが
言います。

「現実の世界に行くことが
まだできないので、
今回は『中の人』に
協力をお願いしました。

 

これには
「結局ひふみんかよ」
といったコメントが
あふれました。

加藤一二三九段が
出てくるのかと思ったら、
番組としての扱いは
ちょっと違いました。

 

司会者が言うには、

その正体は残念ながら
明かせません
ので、
顔も映せません。

みなさんのご想像に
お任せします。」

と、あくまでも
ひふみちゃんの正体は
秘密というスタンス。

 

映像では
加藤九段の姿を
首から下だけを
映したり、
映像をぼかしたりして、
正体を隠そうと
しているような演出

がありました。

ただ、わざとなのか
しっかり顔が
写ってしまっている
場面もあって、
そんな茶番が
面白かったです。

 

会場に現れた
加藤一二三九段と
思われる人物は、
観客の目の間で
VRの機器を身につけ
「ひふみちゃん」と
動きを連動させます。

そして、
その場で振り駒を
行いました。

結果、
「歩」が1枚、
「と」が4枚。

第1局は
永瀬七段の先手
決まりました。

VTuberの宣伝として有効だった

振り駒をするときには、
会場の加藤九段が
手を動かすと
画面上の
「ひふみちゃん」も
同じように
動く様子が見えました。

VTuberというのは
こういう仕組みに
なっているんだということが、
今までこういうものを
見たことがなかった人にも
よくわかります。

この振り駒は、
「VTuber」に
なじみがない人向けの、
いい宣伝に
なっていたのです。

 

叡王戦主催の
「株式会社ドワンゴ」は
VTuberを支援するサービス
力を入れていて、
そのことは
私も知っていました。

そうしたサービスの
利用者を増やすには、
まずはVtuberというものを
知ってもらうのが
大事です。

 

将棋というのは
ファンの年齢層が
比較的高いのが特徴。

若者に人気の
Vtuberのことを
幅広い年代の人に
知ってもらうのには、
叡王戦は
ちょうどいい機会です。

宣伝として
叡王戦を活用していて、
ドワンゴは
うまいことを考えたな、
と私は感心しました。

まとめ

ひふみちゃんが初登場した
叡王戦の発表会について
書きました。

振り駒をVTuberの
女の子に任せる、
しかも中の人は
加藤一二三九段という、
面白いアイデア

思いもよらぬ展開で、
楽しませて
もらいました。

ひふみちゃんは今後、
ニコニコ生放送の番組に
出演するとのこと。

すでに4月3日18時から
「叡王戦記念特番
ひふみちゃんはみている」

という番組の
生放送が決まっています。

叡王戦七番勝負は
もちろんですが、
ひふみちゃんの番組も
楽しみです。

 

 

(追記)

「ひふみちゃんはみている」の
番組内容については、
こちらの記事をどうぞ↓

 

 

他の叡王戦の記事は
こちらにまとめてあります↓

 

 

 

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梅澤 浩太郎
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