橋本崇載八段vs及川拓馬六段、千日手となった叡王戦の対局情報まとめ

橋本vs及川の千日手となった叡王戦

橋本崇載八段と及川拓馬六段の
叡王戦の対局の情報をまとめてお伝えします。

今期勝率トップの及川六段を
格上の橋本八段が止められるかが
見どころの本局。

中盤で千日手となり、
指し直し局は決着が日付をまたぐ
熱戦となりました。

対局の情報まとめ

2018年12月11日
第4期叡王戦本戦 2回戦
橋本崇載八段vs及川拓馬六段(先手)
東京・将棋会館「香雲」
持ち時間:各3時間(チェスクロック使用)
開始 15:00
千日手成立 20:36 (72手まで)
指し直し局開始 21:06
指し直し局終了 0:09
116手まで及川六段の勝ち
消費時間
橋本:3時間0分
及川:3時間0分
千日手局開始時の持ち時間
橋本:1時間
及川:1時間21分

夕食
橋本:ちらし(並)(千寿司)
及川:みそ煮込うどん(みろく庵)

解説者:
飯塚祐紀七段
聞き手:
塚田恵梨花女流1級
メールテーマ:
「冬の楽しみ」

夕食の「みそ煮込みうどん」は
よく見かける注文です。

とても温かくておいしそうで、
寒い時期なので棋士も食べたくなるのでしょうね。

橋本崇載八段と及川拓馬六段

橋本八段は抽選により本戦1回戦はシードで、
2回戦の本局から登場。

八段予選では2回戦で豊島将之二冠を破り
さらに決勝では
山崎隆之八段相手に大逆転勝ちをして、
話題となりました。

本日も髪型は独特で、
頭頂部付近以外を刈り上げるスタイル。

一時期の金髪パーマほどではありませんが
インパクトがあり、
こだわりを感じさせます。

一方の及川六段は、今期は絶好調です。

ここまで19勝4敗で、
勝率は約82%で全棋士中トップ

さらに連勝ランキングでも
11連勝で2位タイ
です。

勝ちまくっている藤井聡太七段よりも
勝率が上だというのですから、
その活躍ぶりがわかります。

両者が本局が初手合。

勝率トップで勢いにのる及川六段を、
格上の橋本八段が止められるかが見どころです。

千日手局の流れ

及川六段の先手で始まった本局。

橋本八段が4手目に「△3三角」とする
意外な作戦を採用。

及川六段はその角を堂々と取って、
左美濃囲いに組みました。

橋本八段は角交換型の振り飛車にして、
こちらも美濃囲い。

お互いに囲い合ってから、
角交換振り飛車ではよく出てくる攻め筋である
「△25ポン桂」で橋本八段が仕掛けて
戦いが始まりました。

問題となったのが中盤。

及川六段が馬を作って
その馬で飛車を追い、
橋本八段が飛車を逃がすという手をくり返して
千日手となりました。

及川六段は桂得をしたものの
攻め損なった感じで、
千日手もやむおえない局面。

千日手に至るまでも、
時間を使わずパパっと指していました。

一方、橋本八段には、
及川六段が狙ってきた千日手を打開するという
選択肢もありました

及川六段が馬で飛車を狙ってきたときに
飛車を逃げずにと金を作り、
飛車を取り合うこともできたのです。

橋本八段は時間を使って考えたものの、
飛車の取り合いには自信が持てなかったようで、
結局、千日手を受け入れることとなりました。

千日手が決まった後に
解説の飯塚七段が電王盤で検討し、
千日手を打開して飛車を取り合った局面の
評価値を調べたところ、
橋本八段の方が300点ほど有利という評価でした。

それだけ見ると、
千日手にはしない方が良かったのではないか、
という気がします。

ただ、飛車を取り合った局面は
及川六段の先手陣は金銀4枚が集まっていて固いうえ、
後手陣は3四の金が取り残されているのが気になります。

人間の感覚で考えると、
千日手を選んだ橋本八段の判断の方に
共感する人が多いのではないかと思います。

指し直し局の流れ

千日手局では橋本八段が先手となり、
戦型は中飛車を選択。

橋本八段は、
この日は振り飛車の気分だったようです。

対する及川六段は
二枚の銀を繰り出していく急戦にしました。

やはり時間のない千日手局は、
持久戦よりも急戦が好まれるという
印象があります。

中盤は及川六段が押さえ込みにいきましたが
橋本八段が力強くさばき、
いったんは中飛車側が少し有利になりました。

しかし、その後及川六段が
いきなりの竜切りから一気の寄せに出て逆転。

その踏み込みは解説の飯塚七段も
「さすがは勝率1位」と絶賛。

最後は橋本八段の必死の王手ラッシュをしのぎ切り、
及川六段の勝利となりました。

最後までどちらが勝ちなのかわからない、
手に汗にぎる熱戦でした。

ニコニコ生放送の解説

本日のメールテーマは
「冬の楽しみ」ということで、
出演者も楽しみについて語っていました。

飯塚七段の楽しみは忘年会。

先日は出版社と「将棋指す獣」という漫画の作者と
忘年会に行って、
とても楽しかったそうです。

塚田女流は、大晦日にニコニコ生放送生を見ながら
年を越すのが楽しみ
とのこと。

去年の大晦日には、
塚田家みんなでニコニコ生放送の番組に
電話出演したとのことです。

飯塚七段宛てに、質問メールがありました。

叡王戦で本戦に出場した遠山雄亮六段が
飯塚七段の将棋を勉強している

インタビューで話していましたが、
遠山六段からそういった話を
直接聞きましたかというメール。

これに対して答えたのですが、
飯塚七段はつい最近も
遠山さんと一緒に飲んだばかりだそう。

「遠山さんが活躍しているのは私と関係なく、
自分で勉強しているから勝っているだけでは」
と話していました。

まとめ

橋本八段と及川六段の対局についてまとめました。

両者は初手合でしたが
お互いに指し手の呼吸が合った様子で、
千日手指し直しを含む大熱戦となりました。

結果は及川六段の勝ちということで、
及川六段の快進撃がどこまで続くのか、
ますます注目です。

叡王戦の記事は
こちらにまとめてあります↓

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