郷田真隆九段vs深浦康市九段、叡王戦本戦ベスト8の情報まとめ

郷田真隆九段vs深浦康市九段、叡王戦

郷田真隆九段と深浦康市九段の
叡王戦の準々決勝の対局。

どちらも九段で年齢が高めで、
重量級の対決です。

本局では郷田九段が中盤で優勢になり、
深浦九段の粘りを許さずに
一気に勝ちきりました。

一局の流れなどの情報のまとめです。

対局の情報まとめ

2019年1月18日
郷田真隆九段(先手)vs深浦康市九段
東京・将棋会館「香雲」
持ち時間:各3時間(チェスクロック使用)
開始 15:00
終了 21:43
109手まで郷田九段の勝ち
消費時間
郷田:2時間54分
深浦:3時間0分

夕食
郷田:カレーライス(ほそ島や)
深浦:ネギトロ巻き・納豆巻き(千寿司)

解説者:
藤井猛九段
聞き手:
千葉涼子女流四段
メールテーマ:
「もし宝くじで1億当たったら…」

深浦康市九段の注文は、
見るからに量が少なそう。

他の棋士も語っていましたが、
叡王戦ならではの開始時間と持ち時間に
対応するため、
食べ過ぎにならないように
注意しているのかもしれません。

解説の藤井九段は
「納豆巻き」を注文したことを
「徹底的に粘るという意思表示ですね」
とイジっていました。

郷田真隆九段と深浦康市九段

本局は「重量級の対決」という印象。

若手棋士が多く出場している
叡王戦の本戦トーナメントの中では、
比較的年齢が高い棋士どうしの対局です。

実はトーナメント表の中で、
本局が含まれるブロックには
九段のベテラン棋士が集まって配置されています。

郷田九段は2回戦で木村一基九段を破り、
深浦康市九段は2回戦で佐藤康光九段に勝ちました。

そして本局では郷田九段と深浦九段が
潰し合ってしまいます。

抽選の結果とはいえ、
九段予選を抜けた棋士どうしが
早い段階で対戦してしまう
のは、
もったいないですね。

本局の勝者は、
このブロックで敗退した
他の九段棋士の思いを受け継いで、
次の対局に進むことになるでしょう。

両者の過去の対戦成績は
郷田18勝、深浦24勝

タイトル戦などの番勝負がないにしては、
42局も対局しているというのは多いです。

両者16勝16敗で対戦成績が並んだところから
深浦九段が6連勝をして、
本局を迎えているようです。

急に差が開いた理由は不明ですが、
郷田九段としては
そろそろ一勝を返したいところです。

一局の流れ:矢倉vs雁木

振り駒の結果、先手は郷田九段に。

郷田九段が「矢倉」に構えたのに対し、
後手番の深浦九段は得意の「雁木」で対抗。

実践例が多い形になりました。

中盤は郷田九段が意表の端攻めをするなど
積極的に攻めていき、
深浦九段が受けに回る展開。

深浦九段はある程度受けてから
角を切って一気に攻めかかり、
激しい攻め合いに。

深浦九段が82手目に「5三角」と
打ち込んだ手が、
解説の藤井九段によれば「ポカ」で、
一気に郷田九段が優勢になりました。

そこからの郷田九段の勝ち方がは
気持ちよかったです。

飛車取りを放置して攻めるなど、
安全に勝とうとはせずに
どんどん踏み込んだ指し手を続けました。

そうした指し方をするのは、
深浦九段の粘り強さを
知っているからこそなのかなと
見ていて思いました。

深浦九段を相手に妥協した手を指すと、
優勢な将棋がすぐに
混戦に持ち込まれてしまいます。

危険に見えたとしても、
一気の勝ちを目指した方がいい
というのが
郷田九段の判断だったのでしょう。

本局のような指し方をされると
さすがの深浦九段も粘りようがなく、
すんなりと郷田九段の勝ちとなりました。

郷田九段としては
対深浦戦の連敗を6で止めることができて、
一安心といったところです。

感想戦では両者ともあまりしゃべらず、
駒をどんどん動かすわけでもなく、
黙って局面を考えている時間が
長かったことが印象的でした。

言葉を交わさなくても
お互いの考えていることは
共有できている
といった感じ。

これまで数多くの公式戦を重ねてきた
両対局者ならではの渋い感想戦でした。

解説は藤井猛九段

本局の解説は藤井猛九段。

藤井九段は本局の対局者である深浦九段に
予選で負けた
という因縁があります。

それでも、自分に勝った相手が
ここまで勝ち上がっていることは、
むしろ喜ばしいと感じている様子でした。

聞き手は千葉涼子女流四段。

かつてNHK杯の司会と聞き手をしていて
おなじみの方ですが、
最近はその姿を目にすることがなかったので、
今回の出演は新鮮です。

独特のトークは健在で、
藤井九段と楽しい掛け合いをしてくれました。

夫である千葉幸生七段とは
将棋対の局も普通にしているという話など、
仲の良い様子がうかがえました。

本局の対局者の郷田九段は
指し手が「格調高い」ことで
知られていますが、
藤井九段はこのことをイジっていました。

郷田九段の指した手に
「格調高い手ですね」と言いいつつ、
「郷田九段が指したら、
とりあえず『格調高い』と言っておけばいいんです」
とのこと。

たしかにそれは私も思っていたことだったので、
藤井九段に言ってもらってスッキリしました。

藤井九段が視聴者からのメールに答える形で、
「ポケモンカード企業対抗戦」について語ってくれたのはよかったです。

12月に行われたそのポケモンカードの大会に
藤井九段は将棋連盟チームの一員として出場。

藤井九段のプレーの様子が
一試合まるごとニコニコ生放送で中継され、
大きな話題となったのです。

どうしてその大会に出ることになったのか、
当日に向けてどんな準備をしたのか、
大会で中継されたときの感想、
などを楽しそうに詳しく話していました。

まとめ

郷田九段と深浦九段の対局について書きました。

本局に勝った郷田九段は準決勝に進出。

40歳以上という意味でも、
九段予選を勝ち上がった棋士という意味でも、
最後まで残った棋士となりました。

すでに敗退した同年代の棋士たちの思いも背負って
戦うことになる郷田九段。

自分より若い棋士たちとの戦いで
タイトル挑戦までたどり着けるかに注目です。

叡王戦の記事は
こちらにまとめてあります↓

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