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藤井聡太七段の初タイトル戦、3つの見どころを初心者向けに解説

 
藤井聡太七段の初タイトル戦、3つの見どころ
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梅澤 浩太郎
1987年12月生まれ。群馬県在住。「スキルを進化させつづける人になる」を目標・理念として活動中。私の過去の経験や学んだことをまとめた電子書籍「私の人生を変えた論理的思考」を今だけ無料でプレゼント中。「将棋マッチ」にて、将棋を教える仕事もしています。

藤井聡太七段の初タイトル戦、3つの見どころ

藤井聡太七段が
ついにタイトル初挑戦を決めましたね。

6月4日の棋聖戦挑戦者決定戦で
永瀬拓矢二冠に勝っての快挙です。

デビューからの29連勝や
朝日杯の2連覇など、
将棋界以外の世間一般からも
注目を集めてきた藤井七段。

今回は「最年少でのタイトル挑戦」
ということもあって、
また大きな話題になっています。

これをきっかけに
将棋ファンが増えるかもしれず、
とてもうれしいことです。

 

ただ、将棋に詳しくない人にとっては、
「将棋のタイトル戦」と言われても
ピンとこないでしょうし、
どう観戦を楽しめばいいのか
わかりにくいと思います。

せっかくニュースを見ても、
「勝った、負けた」
ということしかわからないのでは
もったいないです。

そこで、
将棋が詳しくない初心者向けに
藤井聡太七段の初タイトル戦の見どころを
3つまとめました

これを読めば、
藤井聡太七段のタイトル戦のことがわかって
もっと楽しめるようになります。

 

見どころ3つは以下のとおりです。

①藤井聡太七段の初タイトル戦にかける思い
②新型コロナウイルスの影響
③渡辺明棋聖との因縁

 

これらについて、
それぞれ3つのポイントを挙げて
わかりやすく解説していきます。

ちなみに冒頭のイラストは
私が描いたものです。

①藤井聡太七段の初タイトル戦にかける思い

デビュー当時から
ものすごい活躍をしている藤井七段。

3年連続で勝率は8割を超えており、
中学生、高校生でありながら
その強さは驚異的です。

そんな藤井七段をもってしても
タイトル挑戦はようやくのことでした。

「初タイトル戦」としての見どころを
3つのポイントから紹介します。

(1)将棋界において八大タイトルは最高の称号

まず、タイトルというのは、
将棋界において特別なもの。

将棋界には「八大タイトル」があり、
今回藤井七段が挑戦する「棋聖」
そのひとつです。

 

タイトルを獲得するには
タイトル保持者に挑戦して
勝たなければいけません。

そもそも挑戦するのが大変なことで、
ほぼ全棋士が参加する中で
優勝しないといけないのです。

これがどれぐらい大変かというと、
たいていの棋士は
生涯のなかで一度もタイトルに挑戦できない

ということからもわかります。

 

そうして苦労して挑戦したら、
今度はタイトル保持者を相手に
五番勝負か七番勝負(タイトルによって違う)
を戦って、
それに勝つとようやく
新しいタイトル保持者になれます。

今回の棋聖戦は五番勝負です。

タイトル保持者は
1年間はそのタイトル(称号)を名乗ることができて、
翌年はまた挑戦者と戦うことになります。

 

棋士であれば、
誰しもタイトルを取ることを
目標にしています。

ふだん新記録達成などに
あまり欲を見せない藤井七段ですが、
タイトル挑戦にかんしては
目標としてかかげていました

 

藤井七段にとっても、
タイトル挑戦というのは
特別な意味を持っているのです。

(2)今まであと一歩で挑戦に届かなかった藤井七段

藤井七段がタイトル挑戦を
どうしても果たしたかったのは、
去年の悔しい思いがあるからでしょう。

 

藤井七段はデビュー当時から
「すぐにタイトルに挑戦するだろう」
と期待されていました。

しかし、勝率はずっと高いものの、
タイトルに挑戦するチャンスは
なかなか訪れないまま。

そんな藤井九段に
ようやくチャンスがやってきたのが、
昨年11月の王将戦。

あと一局勝てばタイトル挑戦、
という状況をはじめて迎えたのです。

 

「ついに挑戦決定か」
と周囲の期待も高まりました。

しかし、
この対局で藤井七段は広瀬章人竜王にやぶれ、
挑戦は実現しませんでした。

しかも、勝利まであと一歩というところでの
劇的な逆転負け

これは藤井七段にとっても
そうとう悔しかったと思います。

 

それだけに、
2度目のチャンスとなる今回の棋聖戦では
「今度こそは」
という思いが強かったはず。

藤井七段といえども、
タイトル初挑戦までには
苦労したのです。

(3)厳しいトーナメントを勝ち上がって挑戦を決めた

今回藤井七段が挑戦を決めた棋聖戦では、
挑戦者になるまでに
1回の負けも許されません。

負けたら即失格となる状況で、
藤井七段はなんと10連勝をして
挑戦までたどりついたのです。

 

挑戦までに勝った相手をまとめてみました。

<一次予選>
東和男八段
伊奈祐介六段
竹内雄悟五段
 
<二次予選>
阿部隆八段
北浜健介八段
澤田真吾六段
 
<決勝トーナメント>
斎藤慎太郎八段
菅井竜也八段
佐藤天彦九段(準決勝、6月2日)
永瀬拓矢二冠(決勝、6月4日)

 

決勝トーナメントでは
全員がタイトル経験のある実力者。

大変な相手を次々に連覇していきました。

 

決勝で対戦した永瀬二冠は、
叡王と王座のタイトルを持つ
トップクラスの棋士

ふだんから練習将棋を指しており
交流がある相手ですが、
これが公式戦初対局でした。

藤井七段は
最後に立ちはだかった
永瀬二冠をも破り、
ようやくタイトルの挑戦権を
手に入れたのです。

 

藤井七段がタイトル初挑戦までに
こうして苦労してきたことを知ると
藤井七段のタイトル戦にかける思いが想像できて、
共感も深まると思います。

②新型コロナウイルスの影響

ついにタイトル初挑戦を果たした藤井七段ですが、
そのタイミングが悪かったです。

世間は新型コロナウイルスに対して
対策を迫られている真っ最中。

挑戦を決めるまでにも
大きな影響がありましたし、
これからのタイトル戦でも
従来とは違った対応が求められます。

「コロナ禍の中でのタイトル戦」
というのは、
今回のタイトル戦を見るうえで
欠かせない視点であり、
見どころです。

そのポイントを3つまとめました。

(1)過密になった日程

コロナせいで
対局日程はめちゃくちゃになりました。

4月に決勝トーナメントが
ベスト4まで進んだところで
全国に非常事態宣言が出されて、
それ以降の対局が
延期されてしまったのです。

 

いつ対局が再開されるかわからないなか、
藤井七段の最年少タイトル挑戦は
いったんは絶望的に

しかし、緊急事態宣言が解除され、
対局の日程がすぐに組まれたことで、
今回の最年少記録達成となったのです。

屋敷伸之九段の記録を
わずか4日だけ上回るという、
本当にギリギリでした。

 

これまでの対局の遅れを
取り戻すためというのもあって、
対局の日程は過密になりました。

6月2日に準決勝の2局を行い、
その2日後の4日に決勝、
さらにはその4日後の8日には
五番勝負の第1局と、
通常なら考えられない強行日程です。

特に、挑戦者が決まってから
わずか4日後に
もう番勝負が始まるというのは
今までに例がないことでしょう。

 

この強行日程のおかげで
最年少記録が達成できたとはいえますが、
そもそもコロナの影響がなければ
1ヶ月ほどの余裕があったはず。

記録達成のウラには
こんなバタバタがあったのです。

 

タイトル戦では
対局者は和服を着るのがふつうですが、
タイトル戦が初となる
藤井七段の和服の手配は間に合うのかというのも
心配なところです。

(2)5局中4局が将棋会館で行われることに

対局場も例年とはまったく違います。

今年の棋聖戦は
5局のうち4局が将棋会館で、
残る一局は東京都の「都市センターホテル」
で行われます。

 

将棋会館はタイトル戦の予選などが行われる
いつもの対局場であり、
男性棋戦のタイトル戦が行われること自体が
珍しいことです。

コロナの影響で
当初の日程でが大きく狂ったため、
他の対局場が確保できなかったのでしょう。

通常であれば、
タイトル戦は全国各地の温泉旅館などで
行われます。

対局がもちろんメインイベントですが、
ファンを交えての前夜祭や大盤解説会、
指導対局なども実施されることが多いです。

地方の将棋ファンと棋士がふれあう
貴重な機会
になっています。

 

大勢の棋士や運営者が関わるだけに、
準備も大がかり。

急な日程変更に対応できないのは
仕方がありません。

 

藤井七段が挑戦者になったことで、
今回の棋聖戦は
大きな注目を集めています。

地方でのイベントでも
爆発的な集客が期待できただけに、
もったいないところです。

(3)対局や取材にも気をつかう状況

コロナは対局自体や
対局前後の取材にも
大きな変化を与えています。

 

まず、対局中はほぼマスクを着用

息苦しさによって
集中力を乱さないか心配になります。

また、対局中に飲み物を飲んだり
おやつを食べたりするのにも
マスクはジャマそう。

対局中の表情が見えにくいのは、
観戦者にとってマイナスです。

 

また、藤井七段の快挙によって
取材陣も多くなっているのですが、
決勝トーナメントでも
「密」にならないように
配慮がされていました。

記者会見の際には
質問者は別室からモニター越しに
質問をしており、
とても斬新。

また、対局を終えたあとに
対局者が一局を振り返る「感想戦」
人との接触を減らすために時間は短め。

こうした対応は
五番勝負でもつづけられることに
なりそうです。

 

新型コロナウイルスに
対応しながらのタイトル戦ということで、
将棋界としても
新しい試みをしながら
手探りで進めていくことになりそう。

観戦をするうえでは、
「コロナ禍の中でのタイトル戦」
という視点でも注目していきたいです。

③渡辺明棋聖との因縁

「棋聖」のタイトルホルダーとして
藤井聡太七段の挑戦を受けるのが
渡辺明棋聖。

将棋界のトップ棋士であり、
過去には藤井七段との因縁もあります。

藤井七段の初タイトル戦の相手が
渡辺棋聖だというのは
将棋ファンとしてはたまらない展開であり、
大きな見どころです。

ポイントを3つまとめました。

(1)渡辺明棋聖は将棋界のトップ棋士

渡辺明棋聖は
いまの将棋界で「最強」と言える
存在です。

現在、八大タイトルのうちの
3つ(棋王、王将、棋聖)を保持。

藤井七段と同じく中学生でプロデビューをして、
2004年に20歳で初タイトルの「竜王」を獲得。

以来、15年以上にわたって
いずれかのタイトルを持ちづづけているという、
すごい棋士です。

この「ラスボス」である渡辺棋聖と
初タイトルでいきなり当たるというのは、
藤井七段のスターとしての運命を
私は感じます。

 

渡辺棋聖は3つタイトルを持っているだけでなく、
名人」のタイトルにも挑戦を決めています。

こちらもコロナの影響で
対局が延期になっていましたが、
棋聖と同じく6月から実施。

つまり、渡辺棋聖としては
2つのタイトル戦を
同時に戦わないといけないので、
すごいハードスケジュールです。

その忙しさが
勝敗に影響しないようにできるかが、
渡辺棋聖にとっては大きな問題です。

(2)去年の朝日杯の決勝で公式戦初対局

渡辺棋聖と藤井七段は、
過去に公式戦で1局だけ対戦があります。

それが昨年2月の「朝日杯将棋オープン戦」。

決勝という大舞台でした。

この対局で藤井七段は渡辺さんに勝ち、
朝日杯で2連覇を果たした
のです。

当時書いた記事がこちら↓

 

渡辺棋聖としては、
「このままやられっぱなしではいられない!」
という気持ちがあるでしょう。

(3)渡辺明棋聖から見た藤井聡太七段

渡辺棋聖も他の棋士と同じく、
藤井七段の実力を認めています。

また、藤井七段の活躍によって
将棋界全体が注目されることも
喜んでいる様子。

ただ、その藤井七段と対局するとなると
世間は藤井七段の応援が圧倒的になるので、
やりにくさも感じているようです。

以前に見たインタビューでは
「藤井七段のタイトル初挑戦は
自分が持っているタイトル以外にしてほしい」
というのを冗談めかして語っていました。

 

今回の棋聖戦では
藤井七段がベスト4に残ったところで
2ヶ月ほど対局が止まっていました。

その間、渡辺棋聖としても
藤井七段が挑戦してくるかもしれないと
想定はしていたことでしょう。

それが対局が再開されて数日のうちに
一気に現実のものとなり、
さらに挑戦が決まった4日後には
第1局を戦わなければいけない
という状況になりました。

 

ふだんは対戦相手に応じて
みっちりと対局の事前準備をすることで知られる
渡辺棋聖ですが、
今回はさすがに万全の準備はできないでしょう。

ただ、準備時間がないのは
藤井七段も同じです。

これがどう勝負に影響するでしょうか。

 

 

将棋界「最強」の渡辺棋聖と
藤井七段の対戦。

公式戦2局目からの数局は、
タイトル戦で戦われることになりました。

藤井七段は渡辺棋聖を相手に
どんな将棋を指すのか。

この二人は将棋界のトップ棋士として、
今後も大勝負をたくさん戦うことになるでしょう。

その二人の初タイトル戦を見るのが
とても楽しみです。

まとめ

①藤井聡太七段の初タイトル戦にかける思い
②新型コロナウイルスの影響
③渡辺明棋聖との因縁

 

以上の3つの見どころについて、
それぞれ3つのポイントを挙げて
解説しました。

今回の藤井聡太七段の初タイトル戦が
どんな重みや意味を持つのか、
これまでの流れや過去のできごとをふまえて
将棋に詳しくない初心者の人にも
わかってもらえればうれしいです。

こうしたことを知っておくと、
今回の棋聖戦を見るのが
もっと楽しくなるでしょう。

6月8日(月)の第1局はもうすぐです!

 

 

藤井聡太七段についての記事は
こちらにまとめてあります↓

 

 

 

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私は大学で物理学を専攻して
大学院にも進学しつつ、
将棋部に入って
アマ四段まで将棋を鍛えました。

メーカーに就職して技術者として
3年働いたあと、
エンジニアリング会社に転職。

転職先を3年半ほどで辞めて起業し、
現在は思考法や将棋を教えています。


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