人に期待をかけることの重み

人に期待をかけるということは、
その人を精神的に追い込んで
苦しめてしまうこともある。

だから人に期待をかける言葉を発する時には、
その重みをよく考えた方がいい
というのが
私の意見です。

私がこうしたことを考えるきっかけになったのが、
2015年の高橋まつりさんの自殺と
それに関する一連の報道です。

彼女の自殺の背景には、
周囲の人、特に母親の期待があったのではないかと
私は考えています。

■なぜ会社を辞められなかったのか

電通の新入社員だった高橋まつりさんは、
自ら命を絶ちました。

とても痛ましい出来事で、
私も当時は社会人になって
まだ数年という時期だったこともあり、
大きな衝撃を受けました。

自殺の原因として、
電通での激務があったと言われています。

ではなぜ彼女は、
電通を辞めるということをせずに、
自殺することを選んだのでしょうか。

第三者の立場から見れば、
死ぬぐらいなら会社を辞めればいいのではないか
思えてしまいます。

会社を辞めることができなかった要因として、
周囲の人、特に母親からの期待が
あったのではないか、
と私は考えています。

そう考えるのは、
自分も最初に入社した会社を
3年で辞めた経験があるからです。

そのときに、周囲の人の思いの重さというのを
ひしひしと感じました。

■周囲の人の期待の重み

電通は当時、大学新卒の就職人気ランキングの
上位に毎年入るような人気企業でした。

その電通に入社することが決まったとき、
彼女の周囲の人の反応はどうだったのか。

おそらく、同世代の友人たちは
祝福するとともに「うらやましい」と感じ、
母親や教員などの大人は彼女を誇らしいと思い、
そうした言葉を彼女にかけたことでしょう。

もちろんそれは当然のことですが、
そうしたことが
彼女が「会社を辞める」と言い出せない
環境を作っていった
のではと推測します。

「電通を辞めることは
周囲の人の思いを踏みにじることになる」
そういう考えが彼女の中に
生まれていったのではないでしょうか。

彼女は母親ととても仲がよかったようです。

高橋まつりさんの死後、
彼女の母はテレビ等のメディアにもよく登場しており、
母娘で海外旅行に行った際の写真を
見せたりもしています。

その写真を見ても本当に仲睦まじい様子で、
素敵な親子だな、
うらやましいなと私も感じました。

母親が高橋まつりさんのことが
大好きだったことはインタビューなどを見ていて
すごく感じましたし、
母から見て自慢の娘だったことでしょう。

一方でそのことは、
高橋まつりさんに「母の期待に応えなければ」という
思いを抱かせただろうとも思います。

仕事で激務が続いたとき、
彼女は「もうこんな仕事は辞めようか」と
考えたこともあったはずです。

でもそのことは、
電通に入社することを祝福してくれた多くの人、
特に母親の喜びと期待を裏切ることになる。

そういう思いが、退職という選択をすることを
止める力になったのではないか。

そして追い込まれた彼女が退職という選択肢を
消してしまったとき、
苦しみから逃れる唯一の道は
自ら命を断つこととなってしまったのではないか。

そう私は推測します。

周りの人の気持ちに応える
「良い子」であればあるほど、
こうした状況に陥りやすいでしょう。

親や周囲の人の言うことなんかまるで聞かない
不良青年であれば、
自殺などすることなく、さっさと仕事を辞めていそうです。

私自身も、会社を辞めるときには
周囲の期待に背くことになるという思いはありました。

それでも私は自分勝手な行動であることを自覚しつつ、
自分の意思を押し通したので
会社を辞めることができました。

そのとき、周囲の人の気持ちを
考えてしまう人であれば、
こうした行動は取れないのだろうなと感じました。

■発言が相手に与える影響は予測不能

誰もが彼女の幸せを願っていたはずです。

周囲の人が電通に入社する彼女を祝福し誇りに思ったのは、
決して彼女を苦しめるためではありません。

でも、結果的には彼女を縛ることになってしまった
可能性はあります。

自分の言動が相手にどんな影響を及ぼすのか、
事前に予測することは困難です。

相手のために良かれと思って言ったことが、
逆効果になることもある。

とても難しい問題です。

この問題をすぐに解決する方法は思いつきませんが、
とにかく私たちにできることと言えば、
何かを言う前に、相手はそれを聞いてどう感じるだろうかと
相手の立場に立って考えることでしょう。

そうすれば、発言が思わぬ結果を招く危険性を
少しでも減らせるはずです。

自分が口にすることは、
悪意はなくても相手を苦しめてしまうこともあることを、
私たちは自覚しておく必要があります。

みなさんはどう考えるでしょうか?

この記事を書いた私、梅澤浩太郎は
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