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「叡王戦に関する記者会見」を見ての第6期以降の情報まとめ

 
「叡王戦に関する記者会見」
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梅澤 浩太郎
1987年12月生まれ。群馬県在住。「スキルを進化させつづける人になる」を目標・理念として活動中。私の過去の経験や学んだことをまとめた電子書籍「失敗しない思考法」を今だけ無料でプレゼント中。「将棋マッチ」にて、将棋を教える仕事もしています。

「叡王戦に関する記者会見」

「叡王戦に関する記者会見」という番組が、ニコニコ生放送にて2020年10月29日14時から放送されました。
叡王戦が今後どうなるのか?というのは、もう何ヶ月も前から多くの将棋ファンが気になっていたこと。それが今回、ようやくはっきりしました。

 

ただ、記者会見は40分以上もあって長かったですし、大事な情報が質疑応答などに分散していて、わかりにくかったです。

そこでこの記事では、クラウドファンディングなどで叡王戦をずっと応援してきた私が、記者会見の要点をまとめました。
これを読めば第6期以降の叡王戦がどうなるのかがわかります。

「叡王戦に関する記者会見」までの流れ

今回の記者会見にいたるまで、第6期以降の叡王戦に関する情報が何も発表されず、将棋ファンは焦らされ続けました。ここまでの流れを簡単にまとめてみました。

 

9月21日:第5期叡王戦第9局(最終局)のニコニコ生放送番組内
「叡王戦については9月23日に日本将棋連盟のホームページで発表をする」とお知らせ

9月23日:日本将棋連盟のホームページ
「第6期も開催する。第5期叡王戦の就位式後にあらためて発表の場を設ける」と発表

10月20日:第5期叡王戦就位式
「主催者がドワンゴから交代する。詳細はあらためて発表する」と発表

10月29日:「叡王戦に関する記者会見」

 

こんな感じです。情報を小出しにしつつ、記者会見の日を迎えました。

こちらの記事も合わせてどうぞ↓

主催と特別協賛

「叡王戦に関する記者会見」で発表された、叡王戦の新たな主催者は以下の通りです。

主催:
株式会社不二家、日本将棋連盟
特別協賛:
「ひふみ」、SBI証券

 

まず、不二家が主催者になるというのには驚きました。「ペコちゃん」が看板キャラクターの洋菓子の会社です。「ペコちゃんはじめての将棋教室」という子ども向けのイベントが行われていたのは知っていましたが、タイトル戦の主催者になるとは。これは大きなサプライズでした。

 

特別協賛には2つの名前が挙げられていますが、実質的には1社が特別協賛だと思ってよさそうです。
まず、「ひふみ」というのは、投資信託の名称です。この投資信託はレオス・キャピタルワークス株式会社が運営しており、この会社の親会社はSBIグループです。なので、SBI証券と合わせて、「SBIグループが特別協賛した」という理解で間違いないところ。
「ひふみ」の名称を世の中に広めようという狙いがあて、このような特別協賛の形にしているのでしょう。ただ、そのせいでややこしいことになっています。

 

主催と特別協賛で費用負担の割合はどの程度なのか、気になるところです。記者会見でも関連した質問はあったのですが、回答はうやむやにされていました。

第6期以降の叡王戦の形式

第6期以降の叡王戦については、「第6期だけ」の特別な部分と、第7期以降も変わらない部分があるようです。まず、第5期からの変更点で第7期以降も継続することをまとめると以下の通りです。

・タイトル戦:七番勝負→五番勝負
・タイトル戦の持ち時間:4時間(チェスクロック方式)
・挑戦者決定戦:三番勝負→一番勝負
・タイトルの序列:3位→6位

 

全体として簡素化されました。棋戦全体の対局料や賞金も減ったようで、タイトルの序列も低下。もともとの序列3位というのが、かなりムリをしているように感じていたので、落ち着くべきところに落ち着いたという印象です。

 

叡王戦は七番勝負での「持ち時間変動」がウリでしたが、それは廃止。対局者が5時間、3時間、1時間から選ぶというやり方は、初めての試みで面白かったのですが、わずか3回で終了となりました。

第6期だけの特別な変更

一方で、第6期だけが特別で第7期以降は変わる可能性があることもあります。以下の2点です。

・タイトル戦の時期
・女流棋士とアマチュアの出場枠

 

まず、タイトル戦の時期。

叡王戦七番勝負は例年だと4月〜5月に行われていましたが、第6期では7月〜9月に行われます。

ただ、これは第6期だけのことで、将棋連盟としては第7期からは春に行う日程に戻したいようです。今年は新型コロナウイルスの影響と持将棋2局のせいもあって予選の進行が遅れてしまって特別な日程になってしまっただけ、という形になるかもしれません。

 

次に、女流棋士とアマチュアの出場枠について。
第6期叡王戦に出場資格があるのは、男性プロ棋士だけです。早く予選の組み合わせを決めたいので、やむおえなかったということでしょう。けれど、第7期以降では、女流棋士とアマチュアの出場枠を復活させることも検討するようです。

これまでは女流棋士とアマチュアは各1人の出場枠があり、その出場者決定戦もニコニコ生放送のコンテンツになっていました。第7期以降は出場枠は何人になるのか、どのように出場者を決めるのか、来年の動きに注目です。

映像中継と棋譜の扱い

これまでの叡王戦ではドワンゴが主催だったので、その創設以来ずっと、ニコニコ生放送で対局の動画中継が行われていました。主催者が変わったため、動画中継がどうなるのかが気になるところ。これについては、アベマTVが引き継ぐとのことでした。

第5期叡王戦ではニコニコ生放送に加えてアベマTVでも中継されていたので、これは予想通りの発表。これまでアベマTVでの叡王戦の中継は棋士の解説はなしでしたが、おそらく来期からは解説も付くのでしょう。

 

また、気になるのが棋譜の扱いです。
これまで叡王戦では、予選も含めたすべての対局の棋譜が特設ページで公開されていました。全棋譜を無料公開していたのは八大タイトル戦の中では叡王戦だけで、これはとてもありがたかったです。

ただ、こうしたやり方は第6期からは変わってしまいそう。「棋譜は中継サイトで公開する」という方針はあるようですが、全対局ではないとのこと。どの程度の量の棋譜を見られることになるのか、こちらも注目です。

残った個性:段位別予選

創設された当初、叡王戦は従来のタイトル戦とは一味違った棋戦でした。ただ、今回の主催者の変更にともなって、もともと持っていた個性はずいぶん失われてしまいました。

そんな中で失われずに残った個性が「段位別予選」です。九段や八段などの段位別に予選を行うのは、叡王戦だけなのです。
1日制のタイトル戦で五番勝負という点では、王座戦、棋王戦、棋聖戦と同じになった叡王戦。そんな中で「段位別予選」に叡王戦の独自性が残ったのは、よかったなと思います。

ドワンゴが主催を降りたさびしさ

私は叡王戦をずっと応援してきました。第5期ではクラウドファンディングを通じて支援し、「振り駒兼見届人」を務めました。コンピュータと棋士が戦う「電王戦」のときからずっと10年以上、ニコニコ動画のプレミアム会員を継続してきています。試験的に対局中継をはじめたころから改善を繰り返して今の形になるまで、その歴史をずっと見てきました。そんなニコニコ生放送での将棋中継には、すごく愛着があります。

 

だから、ドワンゴとニコニコが将棋を手放していくのはさびしく感じます。その理由は叡王戦の金銭的負担が大きすぎたことにあるのでしょう。このことは、私は叡王戦がタイトル戦に昇格したときから心配していたことでした。というのも、第3期からタイトル戦となった叡王戦は、いきなりタイトルの序列が3位となったからです。8つ目のタイトルができたこと自体はうれしいものの、序列3位となるには、相当のお金の負担があるはずで、ドワンゴはがんばり過ぎている気がしていました。

もし、序列6位の費用負担に最初から抑えていれば、ドワンゴが主催者から外れることはないか、少なくとももっと長期間にわたって主催者でいられたのではないかと思います。ずっとニコニコを見てきただけに、残念です。

まとめ

ということで、以上のように叡王戦は主催者が変更、全体的に簡素化されました。
不二家が主催者となったことで、お菓子とのコラボなど新たな動きがあるかもしれません。
叡王戦が今後、どんなふうに展開していくのか楽しみです。

 

叡王戦関連の記事はこちらにまとめています↓

 

 

 

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